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ジェームズ・トニー対チャールズ・ウィリアムズ

2016-10-03 10:29:31 | 日記

1994年の試合。この試合はWOWOWエキサイトマッチで観た。

トニーはアイラン・バークレーからスーパーミドル級タイトルを奪って3度目の防衛戦。

ウィリアムズはヘンリー・マスケに負け、ライトヘビー級タイトルを失い

1階級下げてのタイトル挑戦。

ウィリアムズは、マスケに敗れるまで8度も防衛しているが、自分はこの時

ウィリアムズがどういう選手か知らなかった。


試合開始からウィリアムズはガードを固めトニーに体をぶつけるように接近戦を挑んでいく。

トニーは大柄なウィリアムズに押されロープに詰まらされる場面が多かった。

ディフェンスも上手いトニーだが、体をくっつけ至近距離から繰り出すウィリアムズの

パンチをコツコツもらっていた。

ウィリアムズは上手いトニーに距離をとらせない作戦だったのだろうか。

珍しく目を腫らしていたトニーは、思う様なボクシングができずイライラしていたのか、

ゴング後に打撃しレフェリーのコステロに減点されたりしていた。

それでも少し距離ができるとトニーのボクシングの上手さが目立つ。

シャープなパンチを的確に当てていた。

試合は体をくっつけた接近戦が多く会場からはブーイングが聞かれていた。

しかし近くで観ると内容はなかなかの熱戦で白熱していたと思う。

遠くから観戦している客にはわかりづらかったのだと思う。


ポイントはどうだったのか覚えていない。

体で押し込んでいたウィリアムズの方が勝っていたのかろうか。

パンチのヒット数は互角ぐらいだが、繰り出した数はウィリアムズの方が多かったと思う。

疲労具合はどうだったろう。

トニーも疲れてはいたが、押し込んでいるウィリアムズの方がきつそうだった。

試合は最終ラウンドに入る。

このラウンドもウィリアムズは積極的に攻めていく。

しかしラウンド半ば、トニーの右ストレートがカウンター気味にヒットすると

ウィリアムズは一瞬フラフラする。

この時トニーは相手が効いたのかどうかわからなかったと思う。

観客もウィリアムズのリアクションに「何だろう?」という感じだった。

しかしすぐウィリアムズはもちこたえ、また試合が展開する。

そして、残り時間30秒を切ったところでトニーのワンツーが炸裂!!

右ストレートが見事に顎をとらえ、ウィリアムズは大木が倒れるように

ゆっくりダウンした。

レフェリーのコステロがテンカウントをした時、試合終了まで残り15秒だった。


劇的な勝利をおさめたトニーだが、次のロイ・ジョンズとの王座統一戦で敗れてしまい、

その後は階級を上げていくことになる。

ウィリアムズはこの試合の後間もなくして引退したようだ。

でも何故ライトヘビー級王座を8度も防衛したのか、わかるような試合だった。


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