まる子の気ままなつぶやき

大好きな馬たちのことや日々の小さな出来事を気ままに書いてます。

1人/16万人

2010-12-22 20:02:39 | エッセイ
こんばんは★
今日も1日お疲れさまでした

今年も残り僅かになって仕事も忙しく
なって来る頃の祝日はご褒美みたいに
嬉しいもんだね

忙しくなる前の一休み、明日は掃除かな。

中央競馬もあと2日。
スポーツ新聞の一面も「有馬記念」一色。
やっぱり何となくそわそわしちゃうよね

今日は有馬記念にちなんで書いた私のエッセイを
久しぶりに紹介させてもらいますね


★ ~☆・:.,;*16万人分の1人`*:;,.★ ~☆

昨年のクリスマス、午前9時に中山競馬場に
私達は到着した。

自宅から90分もかかるから、
指定席でも当たらない限り足が遠のく。

しかし指定席もなく有馬記念の大混雑を
覚悟してでも、年内無敗で終わるであろう
三冠馬・ディープインパクトの勇姿を観たかった。


場内に入ると有馬記念まで6時間以上も
あるのに人・人・人、自由席はもちろん満席だ。
私達はようやく4コーナー寄りの
埒から二列目に新聞紙を敷いて陣取った。



昼過ぎになると私達の後ろに幾重にも
人垣が出来、身動きが全く取れなくなった。
周りにいる人達の多くが無敗で終わるであろう
ディープインパクトの勇姿を一目見たくて
来たのだろうか。

スタンドの陰が伸び寒さが一段と厳しくなった頃
平成17年の有馬記念のファンファーレが
鳴り響き、スタートが切られた。

今回もディープのスタートはゆっくりで
目の前を最後方で通過して行く。




有馬記念は競馬ファンにとって一年の
最後を締めくくる大一番でもあるが、
このレースを最後に引退する馬も多い。


私の心情としては無敗のディープも観たいが
引退の花道を飾って欲しい馬もいた。


レースは正にその1頭、引退表明をしている
タップダンスシチーの軽快な逃げで展開した。
流れが早くなれば後方の馬も有利になる。
だが、中山競馬場は直線が短く
後ろ過ぎてもゴールに届かないケースもある。


場内の歓声が一際大きくなり
馬群が一塊となって4コーナーを回る。


ディープは大外を回り追い上げに入る。
が、私がダービーで観たディープとは
何かが違うと瞬間的に思った。



先行集団に付けていたハーツクライが
遂にG1初制覇を果たし、
ディープは追い込み届かず2着に敗れた。

多くのファンがディープの勝利を期待していたからか
場内はしーんと静まり返り、大きなため息が漏れた。
中には表彰式も観ずさっさと片付けて
帰路につくファンもいた。



こうして観衆・16万人分の1人として
厳寒との闘い、過酷な8時間立ちっぱなしの
私達の有馬記念は終わった。

あれから1年、いよいよ今年の有馬記念。
日本最強馬・ディープインパクトが
ラストランを迎える。
どうか無事に、そして有終の美を飾って欲しい。



いまいちなエッセイですみません
このエッセイは平成18年に書いたものです。
競馬場の写真は平成17年有馬記念のものです。


今思い出しても忍耐と根性としか思えない1日でした。
寒くて寒くて、ホカロンを持っていても
震えるくらいでした。

最終レース終了後のタップダンスシチーの
引退式を見届けるまで、1度も座れなかった
過酷な1日でもありました

最後まで読んでいただきありがとうございます

コメント
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