タイトル:
排ガス
配役:
スイート
芸人として成功を夢見る女の子。まだ幼い感じが残る。
向海
スイートの担当マネージャ。真面目な性格で、スイートを一番理解している人。
場面転換:
終始明転
場所設定:
オーディションからの帰りで、スイートの事務所の前。
(開演)
スイート:あ、社長の車みっけ。「シボレー カマロ」って書いてある。
向海 :シボレー カマロ スポーツコンバーチブル。渋いよね。
スイート:ねね。アメ車って燃費悪いんでしょ!? なんか雑誌に書いてた。
向海 :リッター2とか3だね。つまり、1リットルのガソリンで、2か3kmしか走らないってことだ。
スイート:うぁー、もったいなぁ。マフラーのとこで、手で受けてよっか。
向海 :受けてどうするの?
スイート:もち、お金を拾うのよ。
向海 :お金? マフラーから?
スイート:社長って、出かけるときに何時も空ぶかししてるじゃん!? 空ぶかし1回で100円ぐらいつかってそ?
向海 :やめたほうがいいじゃね? 排ガスしか出てこんだろ。
スイート:あ、社長出てきた。ちょ、隠れて!
向海 :なんで俺まで・・・。
社長が出てきて、車に乗り込み、エンジンをかける。
エンジンを空ぶかしして、発進する。
スイート:いまだ!、マフラーに手を出して・・・。げほ、げほ、げほ・・・。
向海 :だからやめろって言ったろ。排ガス一杯かぶってさ。
スイート:あは。排ガスも滴るいい女でしょう。
向海 :それを言うなら、水も滴るいい女だろ? 水かけてやろうか!?
(暗転)
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