以前「5㎜ABS軸に比べて3㎜ABS軸は信頼性に問題が…」的な発言をした背景にはこうしたフィギュア関節への利用を踏まえての意図があったりします。
単純にパーツ同士の接続軸よりも正確精密な配置や勘合を複製レベルで再現できないとどうしても製品に不安が出てしまうためです…手作業なので、ハイ
解決すべき課題はまだあります。
一つはもっとサイズのスリム化を図りたいという事。ABS軸をレジン注型時に埋め込むという工程上、その基部にはしっかりと固定するためのある程度のスパン…つまり横幅が必要となります。
スパンが短いと軸が根元から抜けてしまいます。
一方、保持力を高めるためには受け側のジョイント孔の深さが大きく関わりますので、その孔のためのスパンも必要となるのです。
当然そのスパンが短くなればなるほどフィギュアのプロポーションは良くなります。
スパンが長ければ関節がゴチッとしたロボット然としたデザインにせざるを得なくなりますが、保持力はその分高まる…という理屈にはなります…「理屈」はね。
参考までに、今回製作した試作に設けたスパンは軸側・孔側それぞれ5㎜、ジョイント孔の深さは4㎜となっています。
同じ3㎜軸関節の比較例として以前製作しました『グラニ』の馬形態の脚部膝関節は軸・受側のスパンが7㎜、ジョイント孔深さが5㎜でした。
一見すると孔深さ(=軸の長さ)が1㎜長いグラニの関節の方が保持力高そうですが、実を言うと今回の試作の方が保持力は高いのです。
何なのでしょうね…?必ずしも軸が長ければ良いというわけではなく、それぞれのサイズのバランスと言うものがあるらしいのです、その把握が二つ目の課題。
一方で関節が固過ぎればそれはそれで問題で、あまり可動がキツイ関節は下手をすれば軸が捻じ切れてしまいます。
これは市販のメーカー品でも比較的起きる事ですので、その見極めがいかに難しいかはお分かり頂けるのではないかと思います。
そうした課題を多々残しつつもどうしてもこの方式の関節にこだわりたい理由は、やはり抜群な保持力の高さにあると考えます。
先日製作した関節の試作を複製し、実際の3㎜ABS軸‐レジン差込みの保持力を実験してみました。
コミック単行本一冊程度の重さなら軽々と保持します。
今回の場合、二冊だと少々無理があるか?…といった結果でしたので、人によっては「本一冊なんて大した事無ぇーじゃん」とかお考えになる方もいらっしゃるかとは思うのですが…いや、これでも結構凄いんじゃいか…と…ゴニョゴニョ…
今後よりしっかりした構造での製作ができればポテンシャル的にはもっと保持力は上がると考えます。
たぶん最終的に人型のフィギュアの形態(複数関節での総合保持力)で辞書の一冊ぐらいはリフティング出来る様には…???
…今はまだ机上の空論ですな
快適な可動と保持力の両立…どこかで妥協点を見出さなければならないのでしょうが、今のところは実地で模索していくしか手は無さそうです…。
まぁ、頭でっかちで手が動かなくならない程度に今後も検討を続けていこうか…と。
…いつかの「来るべき日」に向けて…。
単純にパーツ同士の接続軸よりも正確精密な配置や勘合を複製レベルで再現できないとどうしても製品に不安が出てしまうためです…手作業なので、ハイ
解決すべき課題はまだあります。
一つはもっとサイズのスリム化を図りたいという事。ABS軸をレジン注型時に埋め込むという工程上、その基部にはしっかりと固定するためのある程度のスパン…つまり横幅が必要となります。
スパンが短いと軸が根元から抜けてしまいます。
一方、保持力を高めるためには受け側のジョイント孔の深さが大きく関わりますので、その孔のためのスパンも必要となるのです。
当然そのスパンが短くなればなるほどフィギュアのプロポーションは良くなります。
スパンが長ければ関節がゴチッとしたロボット然としたデザインにせざるを得なくなりますが、保持力はその分高まる…という理屈にはなります…「理屈」はね。
参考までに、今回製作した試作に設けたスパンは軸側・孔側それぞれ5㎜、ジョイント孔の深さは4㎜となっています。
同じ3㎜軸関節の比較例として以前製作しました『グラニ』の馬形態の脚部膝関節は軸・受側のスパンが7㎜、ジョイント孔深さが5㎜でした。
一見すると孔深さ(=軸の長さ)が1㎜長いグラニの関節の方が保持力高そうですが、実を言うと今回の試作の方が保持力は高いのです。
何なのでしょうね…?必ずしも軸が長ければ良いというわけではなく、それぞれのサイズのバランスと言うものがあるらしいのです、その把握が二つ目の課題。
一方で関節が固過ぎればそれはそれで問題で、あまり可動がキツイ関節は下手をすれば軸が捻じ切れてしまいます。
これは市販のメーカー品でも比較的起きる事ですので、その見極めがいかに難しいかはお分かり頂けるのではないかと思います。
そうした課題を多々残しつつもどうしてもこの方式の関節にこだわりたい理由は、やはり抜群な保持力の高さにあると考えます。
先日製作した関節の試作を複製し、実際の3㎜ABS軸‐レジン差込みの保持力を実験してみました。
コミック単行本一冊程度の重さなら軽々と保持します。
今回の場合、二冊だと少々無理があるか?…といった結果でしたので、人によっては「本一冊なんて大した事無ぇーじゃん」とかお考えになる方もいらっしゃるかとは思うのですが…いや、これでも結構凄いんじゃいか…と…ゴニョゴニョ…
今後よりしっかりした構造での製作ができればポテンシャル的にはもっと保持力は上がると考えます。
たぶん最終的に人型のフィギュアの形態(複数関節での総合保持力)で辞書の一冊ぐらいはリフティング出来る様には…???
…今はまだ机上の空論ですな
快適な可動と保持力の両立…どこかで妥協点を見出さなければならないのでしょうが、今のところは実地で模索していくしか手は無さそうです…。
まぁ、頭でっかちで手が動かなくならない程度に今後も検討を続けていこうか…と。
…いつかの「来るべき日」に向けて…。