SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【コンセプト】企画の雛形

2008-04-01 01:08:17 | Library
ベータミゼットの発売直前、または直後から今は無き(!)公式HPをご覧いただいていたユーザーの方は耳にした事があるかもしれませんが、ベータミゼットの企画コンセプトは本来の『アストロミゼット』のメインストリームの一篇を大きく膨らませて作成したものです。

実はその元ネタとなる一篇はこうした内容の箇条書きでしかありません…。

・突如動き出し人を襲う人形による被害報告
・玩具会社を隠れ蓑にした小型兵器の実験
・玩具の内部にアストラル(ミゼットの生命因子)
・ヒロチーム(主人公のミゼットチーム)の潜入調査
・ジェム(主人公の妖精型ミゼットの一体)、ロボット玩具の外装を取り付けて競技会に参加~本旨を忘れて勝ち続ける
・準決勝。ヒロと対戦する少年の人形→ミゼットの意識が覚醒、人形のボディーをそのまま使って実体化
・決勝戦。べム(異常形態)化し会場パニックに~VSジェム
・同時刻玩具会社を破壊し街になだれ込むべム化玩具たちを迎え撃つヒロチームと少年の人形ミゼット



この箇条書きは本来100ページ級の漫画に相当する内容で、手元のファイルにはこの箇条書きに加え、それを補足する設定覚書とイメージシーン、キャラ設定の鉛筆ラフが収められています。
ところどころに現在のベータミゼット~イプシロンミゼットに至る一連のストーリーや設定の片鱗があることがお分かりになるでしょうか?

この後、㈱バンダイ様からのお話を受けたことにより現在のベータミゼットの概要が形成されてゆくわけですが、その関わってくださった方々のジャンルやちょっとしたタイミングによっては今のものとはまた別の形になっていた可能性もあったかもしれません。
ちなみに雛形ストーリーに登場する人形のサイズは15㎝に設定されていました。これはそもそも主役は妖精型ミゼットであり、人形のミゼット覚醒体はあくまでゲストキャラ的な扱いだったため、サイズにはこだわっていなかったため。
結果的にその後のベータミゼットが「アストロミゼット」の最初のリリース作品となるため本来のサイズである11cmに変更したといういきさつもあります。


こちらはべム化して暴走を起こす人形のデザインラフ。背中のスタビライザーやバックパックは単4電池のケースとなっています。これが後の「マテリアルソルジャー」の設定になってゆくわけですね。

たま~に原点に立ち返るのは自分の足場と方向性を再確認するのにとても大切なこと。「企画の本質は何なのか?」、「そのためにして良いことと悪いことは何なのか?」…これを怠ると企画は得てして迷走し、そして滅びます。

「温故知新」…決して過去のブランドとキーワードをつぎはぎする事ではありません。努々お忘れなきよう…。

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