去る5月19日(日)、山岳部は、香港島の東側に鎮座する 名峰、ドラゴンズバック
(脊龍)への登頂に挑みました。
龍が腹を下に横たわっているように見える山から その名がついたとか。
標高は低い(284メートル)ですが、地元の方々はもちろん 海外からも
多くの愛好者(トレッキング)が訪れる山です。
九龍半島の繁華街・MTR 佐敦駅から 地下鉄で山麓の町、筲箕灣
(シャウケイワン)へ向かいます。
地下鉄フリーパス券を購入(一日乗り放題)65H$(1,000円)
途中、香港島の MTR 金鐘駅で乗り換えます。
これからの登山に向けて集中力を高める K隊員。
自分に問いかける。
「今日の膝の調子はどうだい?」
「まあまあかな・・・。少し違和感があるけどね。 めいかんしー(問題ない)だよ」
地下鉄 MTR 筲箕灣駅へ到着
この町からは、登山口までバスでの移動になります。
バスターミナルは2ヶ所あり、2階建てのバスが並んだ停車場と ボディに
怪しげなペイントを施したミニバス(マイクロバス)。
で、地元のおじさんに、このミニバスが安いよと 進められますが半信半疑の
隊員達。
通常のバスに乗る? どうみてもこちらが王道のような気がするが・・・
勧められた、カラフルなミニバスに乗る?
一度、疑うと運転手さんも悪人に見えてしまうから不思議です。
しかしそこはシステム技研の大人たち。 人を信じないでどうする。
騙すより騙されたいじゃん!
勇気を出してミニバスに乗り込みます。 社内には、アジア系、ヨーロッパ系、
アフリカ系と様々な国の人達が 乗り込んでいます。
短パンTシャツにサンダル履きで、海水浴じゃない? という格好の人もいます。
「おいおい山行きじゃないのか」と不安が増します。
(後で解りましたが、山を越えて東側の海岸線が終点のバスでした。)
麓から登山口まで、くねくね坂道を快走しながら登っていくバス。
結構、飛ばしてます。
登山口のバス停で停車。運転手さんが「どぉゥラグワンバぁク!」と指で促して
くれました。
どこかへ連れていかれなくて良かった。 10H$(140円)払って下車。
さあ、準備も整い登山開始。
樹木群をもくもくと登ります。 標高も高くないため緩やかな登り道で、
鳥のさえずりが心地よく足取りも軽やかになります。
途中の展望所で休憩。 西側の湾岸がきれいです。
さらに頂上に向けて歩を進めます。 山での挨拶は万国共通。
下山する人たちとすれ違うたびに、日本語で「こんにちは」と挨拶します。
「ハロー!」「ニィハオ!」と返事があり楽しいです。
中には、パンツ1枚で走り抜けていくムキムキアメリカ人の強者もいます。
トライアスロンの練習でしょうか、鍛えるためでしょうか。
軍の関係者かもしれません。
「おやっとさぁ!」と声をかけましたが・・・通じず。(T_T)
そんな中、いよいよ稜線にでます。
ドラゴンズバックの名の由来、龍の背中になります。
ここで南シナ海も見えてきました。
右に南シナ海、左に香港島のリゾート海岸が見えて 雄大な景色です。
風もほどよく最高です。
さらに稜線を上っていくといよいよ頂上に到着です。
登頂成功!
国際交流です。 頂上で出会ったジョセフさん。
ジョセフさん: 「おいどんのカメラでも撮ってくんやんせ!」(英語訳済み)
R隊員: 「よかよ! はい! ちんじゃおろーす!」
ジョセフさん: セぇンキュウーー!
さて、頂上でのひと時を楽しんだ後、山の反対側へ下山開始です。
雨雲も怪しいので急ぎましょう。
下りは一転、うっそうと茂った樹木林を駆け抜けます。
途中からスポーツサイクル用の道と合流。 歩きやすい道に出ました。
登山道が終わると一般の車道に出ました。
ちょうどそこに行きと似たような絵柄のバスが停車しています。
それに飛び乗り麓の町(箕灣)まで下ります。
相変わらず飛ばしますね。
無事、バスターミナルに到着。 下車後歩いていると、
朝の運転手さんがそこに居て、笑顔で手を 振ってくれました。
私達を覚えてくれていたようです。
本当は良い人だったんですねぇ!。 疑ってすみません m(_ _)m
少し小腹が空いたので近くの飲茶店で小籠包、肉まんを買い腹ごしらえ。
市場も活気があります。
その後、地下鉄に乗り込み九龍半島まで帰ります。
佐敦駅に到着。
近くのお店で昼食を取りながら無事を祝いました。
初の海外登山でしたが、楽しくて貴重な体験でした。
またチャレンジしましょ。
アチョー!
2019.6.9 記:ちりめん問屋