屋根より高いタビー

　なんちゃってキャットタワーをベランダに設置した。　屋根に登ったタビーが自力で降りられるようにするためだ。

　キャットタワーを約1ヶ月間家の中に置き、登ったり降りたり出来ることをタビーが楽しんで覚えることができるようにした。

　屋根に登らせることが良いのか、少し疑問も残る。　落ちたらどうしよう、カラスに突かれたらどうしよう…。　

タビーは室内飼いだ。家の外に出して1人で、いや1匹での散歩はない。

散歩へ行くときは犬のようにハーネスを付けて私が一緒に行く。　屋根ぐらい自由に登らせて太陽の光を充分に浴びて欲しい、

のびのびとして欲しい、とも思う。

　タビー、おかあさんは悩んでしまうよ。でも、ケガだけはしないでね。

一年前

　上の写真は去年の今頃のものだ。

大きくなったなぁ。と思う。

　この頃は、久しぶりに猫を迎えてちゃんと育てることしか頭にはなかった。

一緒にドライブ出来たら良いな、くらいは思ったかもしれない。

　車のDIYを教えてもらったり、旅行に誘われたり、周囲の人たちに助けられ、教えられ、そしてタビーに支えられて、夢を実現しようと、本当に少しずつだが、色々なことに挑戦し楽しむことが出来るようになった。ありがとう。

　タビー、今日も楽しもう。

　

後悔

　私は20年以上も後悔し続けている事がある。

　当時飼っていた猫アトムは、完全室内飼いだったが、たまにちょっとした隙から脱走する事があった。

　その日、家へ帰ると、母が「今日アトムが朝脱走して夕方まで帰って来なかった。」と怒っていた。が、アトムは目をキラキラさせ嬉しそうにしていた。アトムはニャーニャーと鳴いて楽しかった事を私に話しかけてきた。しかし、私は心配のあまりアトムの言葉を遮り叱ってしまった。楽しかった冒険談をアトムは私に話したかったに違いないのに。アトムは先程とは打って変わって悲しそうな顔をしている。私は「アトム、叱ったりしてごめんね。今日は楽しかったんだよね。お話聞かせて。」と言ったがアトムは二度とお話をしてくれなかった。

　叱る前に何でお話を聞かなかったんだろう、と、今でも悔いている。

アトム、ごめんね。

　タビーにはそんな思いはさせないぞと思う。

タビー、おかあさんとたくさんお話ししようね。

お散歩

　カフェへ行ってお行儀良く出来ることも大事だが、それよりももっと基本的なことを私は忘れていた。

　今日は空き缶などのゴミ収集日だった。ゴミを捨てに行こうと玄関に行ったらタビーが付いてきたので「ゴミを出しに行くんだよ。タビーも一緒に行く？」と聞いたら目が「行く！」と言っていた。

ゴミ収集場所は家から50mくらいの所だがハーネスは必ずつける。ゴミを持ち出発したが、犬と違い真っ直ぐ歩かない。あちこち寄り道をし、人が通ると逃げようとして大変だった。

　人が来ても車が通っても平気になるようにおかあさんと練習しようね、タビー。

ボディランゲージ

　愛猫と話しをしたい。と、誰もが思っているのではないだろうか。

　猫の知能は3歳児程度だと聞いた事がある。3歳児なら色々覚えて楽しい頃じゃないのかな。

猫は飼い主のする事をよく見ていて真似をする。大の字で寝転がったり、酔っ払いのおじさんのような格好で座ったりしている猫の写真を見かけたりする。そんな時私は、飼い主さんがこんなふうにしているのかも…と、つい思ってしまう。

　昔飼っていたミックスの猫に簡単なボディランゲージを教えた事がある。

「好き」なら縦に頬すりをする。「かわいい」なら横に頬すりをする。これを気長に教えるのだ。決して焦ったり無理強いをしてはいけない。毎日毎日「これが、好き、好きだよ」と繰り返す。

　半年以上経たある日、猫を抱いていると、猫が微妙な動きをした。ぎこちない動きだが確かに縦に頬すりをしてくる。

「かわいいもして」と言うと横に頬すりをしてきた。これは感動したなぁ。

猫はもの真似上手。私たちが猫に気持ちを伝えようとしているのと同じように、猫も私たちに何かを伝えようとしているんだね。

　タビー、きっと分かってあげられない方が多いんだろうね。ごめんだよ。