親父殿

３日前に容態が悪化してしまった親父殿。

毎日仕事終わりに見舞いに行ってるんだけど、あまり長く居られないので今日思いきって仕事休ませてもらって行った。

職場の人たちはみんな優しく、理由を話すと遠慮せんと言うてや～って慰めてくれた、本当に感謝。


一週間ほど前に下血して以来、点滴の嵐で相当弱ってるのはわかってたんだけど、今日行ったら愕然としてしまった。

別に急激に痩せたとかはない。
顔色が悪いとかもない。


しかし、何かしら幻覚が見えている。
同じことを何度も何度も聞いてくる。
こちらが何かしら言っても、すぐには把握できていない。
そして満足に歩けない。

俺は仕事人としての親父をとても尊敬している。
その分、家庭人としては？な部分もあった人だけど、なんでも自分でやろうとする姿勢は今思うと素晴らしかったのだろう。

頭も切れる、インテリ、そんな印象が強かった親父が、たった１週間で（１か月前でも、受け答えはしっかりしていて、たまに家に帰れる状態だった）ここまでになってしまうのか・・・。

思わず涙がこみあげた。
長くはない、４月までもったのが元々奇跡と言われていた。

あ～頑張ってたんだよなぁと再認識。
同時に、命の揺らめきを知って動揺。
「次に容態が悪化したら命の保証はないです。今のうちに会わせたい人がいるなら・・・」、と告げられた。


それでもしっかり見つめていかなければならない。
本人が自分の置かれている状況を知らされていなくても、命の終わる時まで、親父の一挙手一投足をしっかり記憶に刻まなければならない。




頑張れ、親父。