ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

BADLANDS レイギラン

2022年09月02日 | 音楽
バンドリハの帰りに89年頃に始動したバッドランズの話が出ました。
オジーオズボーンに嫌われ脱退したジェイクEリーをシャロンオズボーンに
紹介したロニージェイムスディオがジェイクのバッドランズ達は始めとした
70年代ハードロック返りを「愚かな事だ」と批判していたインタビューを
思い出しました。DIOに居た初代ギタリストのヴィヴィアンキャンベルも
70年代返りでしたし。
80年代のギターヒーロー達が黄金バンドを去った後、多くのギタリストが
今で言うオールドスクールへ向かって行った感じがしました。
ジョンサイクス、ヴィヴィアン、ジョージリンチ、そしてジェイク。
音もプレイも以前の様な飛び技を抑えた感じで。

そして、このバッドランズのファーストアルバムは名盤だと思います。
楽曲だけでは無く、ココで歌うレイギランの歌が素晴らし過ぎて。
反則級の喉と声の持ち主。そして絶大な歌唱力。
ジェイクのギターはそっちのけでレイギランの歌にのめり込みました。
歌い手目指していた私には羨まし過ぎる声質。
ブルージーにもソウルフルにもハードにもフィットする
ハスキー且つ伸びやかな太いハイトーンボイス。

Badlands - Dreams In The Dark (HQ)



Badlands - Dancing on the Edge


オジーバンドを脱退したジェイクがバーで酒を呑んで良い女を見ていた所
その女性のツレだったレイギランが寄ってきて
ジェイクは因縁吹っかけられると予想し、喧嘩への臨戦態勢に入った所
レイギランが「君のギターは素晴らしい!」と話しかけられ拍子抜けした出会い。
レイ 「オレは今トミーの所でやっている」
ジェイク「トミーって誰だ?」
レイ 「トニーアイオミだ」(アイオミのソロ状態だったブラックサバス)
ジェイク「ああ…そう…」という出会い。
何だか派手でトリッキーなギタープレイとカッコ良すぎるステージリングを
魅せて来たジェイクの冷めた様な大人しくしていたい性格。

こういう繋がりがこういうバンドになって行くという
何だか、当時憧れだった人達のストーリーが興味津々でした。
リリースされた作品は素晴らしいモノでしたし。
ただ、燃えろ!誌の評価はあまり高くなかったような記憶が。
ヴィヴィアンのリバードッグスやジョージリンチのリンチモヴも。

レーサーXのボーカリストをドラマーに迎えた2ndアルバムの
燃えろ!誌の評価が低かったので、1st以降全くチェックせず
それどころかハードロック/ヘビーメタルというか
悲しい状況となった90年代ヘビーロックから引いてしまいましたが
レイギランは確かエイズで早々と、この世から去ってしまったと。
ジェイクがインタビューで答えていた記憶が有ります。
デリケートな問題の時代でしたし。

この「歌」の才能はやはり凄くて
時代が早ければ、もっとビッグなバンドからお声がかかったかも知れない。
それかオーディションに通過するか。
バッドランズが世に出て30年以上。
この1stアルバムとレイギランの歌は全く色絵褪せないのです。
少なくとも私には。

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