ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

再考 ヒーゼン 「エンパイアオブザブライト」

2020年10月17日 | 音楽
ステレオ、再修理行き前に何度も聴き直しているこのアルバム。
前回、体調不良の時に書き、パワーメタルの空洞化から
エクソダス、スレーヤーの流れが中心となってしまいました。

何度も聞いている内に私とはパワーメタルの曲の作り方のアプローチが違うのですが
レンジの広くは無いデヴィッドゴーフリーの歌を上手く活かし
スラッシュなギターリフを絡め、コレは良作だなと思い
再考となりました。
(因みにデビッドさん、09年のスラドミのホールで普通にお客さんとして
観戦していたので握手して写真撮ったのでした(笑))

最初はエクソダス並の爆走感をイメージし
スラッシーなギターリフから、途中中弛み感を感じた
第一印象だったのですが、コレは良く練られ
どんどん脳に馴染み、こういうバラード的なミドルテンポの曲が
かなり良い曲になっているのですな。


Shrine of Apathy


最初はメタルコア的、ボーカルハーモニーに
エモメタルコア全盛期の何となくやり切れなさを強く感じていたのですが
後々、このボーカルハーモニーが良いエッセンスとなり。

所々、ココはリフレインしかえさなくても良いんではない?
と、いう所も有りましたが
インスト曲のギターバトル、多分クラーゲンと思われるプレイ
敢えてスケールアウトし上手く曲のコードに当てはめているのが
ギタープレーヤー的に参考になります。

ヴァースからのギターリフは見事にスラッシュメタルなんですよね。
エンディングを飾るこの曲とか。

The Gods Divide


と、ギタリストにゲーリーホルトとリックヒューノルトのダブルH、
そして元ヒーゼンギタリストがゲスト参加しているんですよね。
現エクソダスのギタリストでヒーゼンのリーダーの
リーアルタスの曲が今回採用されず、歌詞も曲もクラーゲンが
作ってしまったというのも、元々リスペクトの対象だった
エクソダス的ギターリフと突進力を反映したとも思えますな。
実際クラーゲンがエクソダスリーダーのゲーリーホルトが
スレーヤーのツアーに回っている時、
ゲーリーホルトの代役をする事が多かったのですしね。
ラウドパークでゲーリーが居らずガッカリ感も有ったのですが
(ゲーリーが居ないとエクソダス感が減るイメージもアリ)
リードプレイにおいてはゲーリーホルトのフレーズを
コピーせず我流で弾いている所も多かったのですが
やはりサンフランシスコ、ベイエリアの雄エクソダスゴリゴリクランチサウンドは
このヒーゼンの新作にも反映されている感もしました。


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2 コメント

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ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-10-19 23:41:57
スレーヤーのお陰でカップリングライブの頃もありましたが
リーアルタスがエクソダスに加入している時点でエクソダスの別働隊かも。
好きな音楽をファンに提供するのは勿論ですが、やはりプロで有る以上
マネーが発生しますしね。ゲーリーの居ないエクソダスをラウドパークで観た時は
ジーンホグレンの居ないテスタメントと比べ物にならない薄さというか‥。
サウンド面では無く、ずーとエクソダスであった男が居ないんですもんね。
ただ単に技巧面を取ると、クラーゲンはピカイチです。
何だろ?リフが今のエクソダスに似たフィールを感じるんですよね。
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まだ少ししか聴いてませんですが、 (ぶりぶりざえもん)
2020-10-19 20:44:16
ほとんどExodusの別働隊の感が強いheathenです。
でも、これは仕方ないですよね。ゲイリー(g)は
Slayerに振り回されっぱなしだったわけでし、
リーダー不在の Exodusのライヴ時に時々出演していたのが、
今作の総指揮者(?)であるグラーケン(Heathen)と
元メンバーのリック。
グラーケンが昔在籍していたバンドがNevermore系の
プログレスラッシュだったこともあり、正直そこまで
ベイエリア度は高いとは思いません。
もう少し、じっくり聴かないといけないかもしれません。
煮えきらないコメントで済みません!!
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