ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

セルティックフロスト 「TO MEGA THERION」

2020年09月20日 | 音楽
今回もCD頂きましてセルティックフロスト祭り中です。
前後バンドも。毎回、有難う御座いますm(_ _)m

セルティックフロストっていうと私はHRギーガーがデザインした
このアルバムジャケットのイメージが強いです。
何て邪悪そうな!インタビューでもトムウォリアーが語っておりますが
ヴィジュアル的には大成功ですね。

ヘルハマーやその延長上の前作のブラックメタルでカオスな音が
より洗練された感じに進化してより整合感がある気がします。
この作品からNY出身のドラマー、リードが加入した事も大きいのでしょうか?
10年先を行っている優れたリードはツインペダルが叩けなかったから
逆にお互い無い所を補充したそうで。
本人も語っていますがスイスの田舎出身のオレ達と大都会NYから来た
リードとの文化的コミュニケーションはそう難しくは無かったとの事。

64年当時にブラックサバスを初めて聴いた人の衝撃と
85年にセルティックフロストを聞いた人は近い感覚を得たのかも?
そう思ってしまいました。

Celtic Frost - Jewel Throne


Celtic Frost: Dawn of Megiddo


Eのkeyを中心としあまりレンジの広く無い曲にボーカル。
それもあってか?
女性コーラスも含まれたりファストなナンバーもロウなナンバーも
全て、グレーの空にしてしまうというか。
アルバムジャケットのイメージがあるからか?ですが
速い曲でもミドルテンポの曲でも、陰惨な世界観は
アルバム通して変わらない気がします。速くても遅くても同じ感覚の世界観。
同じスラッシュメタルと言われる明るいエクソダスとは真逆の陰惨さ。
何というか、ウェルカム!鬱病!的な感覚ですか。
なんというか胸に鉛を抱える世界観、荒んだ闇を持つトムウォリアーが
見ていた世界はこういう感じだっらのかもしれません。

サスティーンを削った粘りの有るマットなリズムギター、
アーミングとトリルの金太郎飴ワンパターンなジミ・ヘンドリックス?的ソロ。
(それは誉めすぎか。)
それが、また世界観を確立していますね。


エクストリームメタルの元祖VENOMが
元祖ブラックメタルで唯一のブラックメタルと語るVENOMのマンタス、
このセルティックフロストはどうなるんでしょうね。
VENOMから、スラッシュ、ブラックメタルは進化しましたが
セルティックフロストはスラッシュ、デス、ブラック、ドゥーム、
そしてゴシックメタルも入っている感じがします。
前作でもコメント頂いた様に、グラインドコア的でもあるし、
その先駆者セルティックフロスト信者は多い訳ですねぇ。

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4 コメント

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好きなアルバムです… (ぶりぶりざえもん)
2020-09-20 17:03:59
…と言ったら間違いなく精神状態を
疑われてしまう雰囲気満載のアルバムです。
ExodusやOverkillは体育会系の「コンチクショーっ!!」的な
憂さ晴らし的なところがありますが、
CelticFrostは「放っといてくれ!!」的な引き籠もり的な
部分が強く感じます。

特にこのアルバムはギーガーのイラストと音像が
見事にマッチしており、英語に疎い日本人ですら
どんな音か解ってしまうインパクトと放っています。
独特の感性を持つが故、社会のはみ出し者だった
2人の天才(変人?)の記念すべきタッグ作なるのでしょうか?

結果的にこのアルバムは歴史的名盤になり今日も
語られることが多い作品ですが、
精神的に参っているときに聴くと落ち込むので注意を!!(苦笑)
返信する
Unknown (KANA)
2020-09-20 21:22:02
VENOM「BLACK METAL」MERCYFUL FATE「Melissa」 BATHORY「Under a Sign Of Black Mark」と並ぶ80年代メタルのダークサイドを象徴する1枚だと思いますね。
アナログ盤は見開きジャケット。ギーガー作の「SATAN l」(表ジャケット)、「VICTORYⅢ」(中ジャケット)もダークネスさと荘厳さを増した音楽性に非常にマッチしております。
前作ミニアルバム「Emperor’s Return」から加入のリード・セント・マークのドラムもCOOL!曲によって、マーティン・エリク・エインがベースを弾いていない曲があり、アルバム裏ジャケットは代わりにベースを弾いていた、ドミニク・スティーナーが写真と共にクレジットされていた記憶があります。
兎に角、後にOPETHやOBITUARYにもカヴァーされた個人的超名曲「Circle Of The Tyrants」のイントロを聴くと未だにゾクゾクします!
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-09-21 00:22:57
今回もありがとうございました。
エクソダスやオーバーキルは破壊してパーティーだ!的、
セルティックフロストは陰に入った暴れと冷酷さという感じですかね。
トムウィリアーのインタビューは関心深いですし
その生い立ちを知り、そしてサウンドを聴くと、本文中の様な解釈もあります。
何でしょ、90年代はグランジ、オルタナティブ等で陰なサウンドが流行った時代でしたが
色んな面で90年代のメタルシーンの参考書にもなり得るアルバムですね。
そしてやはりジャケットアートワークのインパクトは相当大きいですね。
セルティックフロスト!というイメージがそのままのマッチング。
はい・・・鬱りました(苦笑)
返信する
KANAさん (太郎)
2020-09-21 00:35:37
流石KANAさん、博学、この分野の専門家ですね!
正に80年代中盤のダークサイドですね。こういうダークネスさと
どこか壮大さを持つ女性ボーカルの入れるセンスとか
当時の独特的な世界を持つ決定的な作品にも思えました。
あらま、ベースは二人弾いていたのですか。
そして、OPETHやOBITUARYにもカバーされた曲とはで。
アートワークもメイクも、スレーヤーよりセルティックフロストの方が似合う気が。
コレ、もしアメリカの良いスタジオでレコーディングされていたら
逆にこの味が出なかったかも知れない?とも思いました。
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