ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

エレキの若大将を観ました。

2015年05月27日 | 音楽
先日、兵庫但馬から帰京したら、
以前務めていた会社の先輩から「エレキの若大将」のDVDが届いていました。
この映画をリアルタイムで観られていた方です。

日本のギタリストの間では伝説の映画となっているし、
私も是非一度観たかったので感謝です。
newsboyさん、有難う御座いましたm(__)m

もう50年前の映画ですかね、1965年作の映画ですし
エレキ勝ち抜き合戦なんかがTVで大ブームとなっていた時代ですよね。

今の時流の見地からしたら、もう戦後日本映画のコテコテ感が満載、
ツッコミ所があり過ぎる、おもしろい映画でした!

もうこの時代背景の象徴でしょうかね?
必ず喧嘩シーンがあり、正義の味方?の主役が勝利する、
ヒロインととてもシンプルにハッピーエンドとなる。
嫌がる女の子を誘い、襲い?ヒーローが助け出す
今のご時世では立派な犯罪事件となるシーンが満載です。

加山雄三が主役を務める「若大将」シリーズの第6作目、
加山氏の鉄板ソングとなる大ヒット曲「君といつまでも」が
この映画から出てきた。

とにかく、何をやってもボロが出ない完璧なヒーロー加山雄三扮する若大将、
ひたすら、加山雄三の引き立て役を演じる青大将事、私の大好きな俳優、田中邦衛、
蕎麦屋の出前、隆を演じる、日本エレキギター界の第一人者、寺内タケシ
芸能界では特Aクラスの喧嘩屋だったのに、敵役でヤラてれてノバされてしまうジェリー藤尾
リゾートホテルオーナー役で加山氏の実の父親、上原謙

いやぁ・・色んな面から見たら面白すぎる配役。
アメフトのウルトラCに客席で突然演奏を始める寺内タケシとブルージーンズ(?)

劇中では若大将達がギターを弾いていたのかは諸説色々あるでしょうが
音楽と運指が意外と合っているので、加山氏は別として演奏指導を受けたのでしょうね。

当時は日本二大巨頭のメーカーだったかも知れない
テスコが沢山登場していますね。
楽器提供はテスコだったそうで。
現代ではもう大変であっただろうなぁと思うペケペケのPUサウンド、
チョーキングし辛い太いゲージの弦、弾きにくそうなネック
さっさとチューニングが狂いそうなペグとブリッジ(トレモロアーム)
そしてラワン材が多く使われていたのでしょうな。
以前、Charの番組でアルフィーの坂崎氏が持ってきた
日立のスプレンダーの音を聴いていると今ではチープで面白いと
コレクターもいらっしゃると思いますが
大ベテランの坂崎氏ですらベンチャーズのパイプラインをCharとJAMりながら
「弾きづらい!」とギターを交換してしまう位の
面白そうなビザールギター。

そのエレキ勝ち抜き合戦のような番組を主催しているのは
テスコのようで、ギターアンプからドラムまでテスコのマークが入っています。
(実物はどうだったのか?は分かりませんが)
当時は「エレキギターは不良の弾くモノ!」だなんて厳しい風潮があったし
世代が全然違う私世代(というか私)も保守派の親族に
エレキギター始めるのを反対され、クラッシックギターで「アラハンブラの宮殿」を
弾けるようになるまでエレキは許さん!なんて無茶振りを父に押し付けられた位です。
ベンチャーズブームで多くの若者がエレキギターを始めた
今のギタリストからしたら、
過去あった「バンドブーム」を遥かに凌ぐ熱狂的な流行だったのでしょうね。

プロに誘われた寺内、加山両氏は、ホテルのステージでプレイし始めますが
その時加山氏が使い始めたのが当時、高嶺の花で憧れの的だったモズライト、
そして寺内氏が弾いていたのが後に日本が誇る世界中のギタリストが使った
YAMAHAのブルージーンズSG初期モデル。
(ご存知の方も多いと思いますが、SG初期と現行のSGではデザイン、サウンドに
大きな違いが有ります。別物ですね)
その劇中で使われたYAMAHA・SGブルージーンズモデルが
後に憧れの的のギターとなり、高くて早々手に入らない高級ギターになるとは・・。
大卒の初任給が2万円前後だった時代、
いかにお坊ちゃま達が集まった大学なんだ!?と思ってしまいました。
「10万円貸してくれ!」とか、今の金額に換算すると幾らなんでしょう?
オープンカーを乗り回したり、乗馬したりと、
このセレブ的高級感とエレキのコントラスト
そして、完全無欠のヒーローと
今の映画、ドラマでは中々見れない映画で、とても楽しめました!

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8 コメント

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エレキ (newsboy)
2015-05-27 23:05:57
我々がリアルタイムで見たり経験したものを改めて見るととても面白いですよ!最近は50年代、60年代の映画を
良く見ます、映画の出来よりも出て来る物が面白いです、車などは面白すぎ数が多いので!
またエレキ物が有りましたらお知らせします!
返信する
newsboyさん (太郎)
2015-05-28 22:24:37
今回は有難うございました。
とても楽しめました。
父が石原裕次郎世代だったので子供の頃ですが
数作、裕次郎映画を観ました。
BSとかチェックしはしているのですが、50,60年代の
日本映画に遭遇する機会があまりないです。
その「出て来るモノ」の楽しみってありますよね。
今回もエレキ以外で、この頃には既このモノが有ったのか!と
驚いたモノも幾つかありました。
是非、面白いモノが有ったら紹介して下さいねm(__)m
(今日、0君と会いました)
返信する
なんという偶然! (MIYUKI)
2015-06-01 16:12:30
某所で「エレキ」という単語を見て『エレキの若大将』を思い出していた同じタイミングで、太郎さんがその映画を観ていたとはっ!

両親に連れられて行ったのは小学校にあがる前だったので内容は覚えていないのですが、子供心に「エレキの若大将」がインプットされて、変な節をつけて「エ~レキのわかだいしょっ!」と歌っていたことは覚えています。(今でも歌えまっす♪)

両親が若大将好きで私は併映のゴジラ目当てでしたが、かっこいいお兄さん(若大将)と面白いお兄さん(青大将)ときれいなお姉さん(星由里子さん?)が記憶に残っているような。

ギタリストさんたちの間で伝説の映画になっているとはビックリでした
返信する
MIYUKIさん (太郎)
2015-06-02 16:47:34
偶然のエレキの若大将ヒットでしたね
この記事を上げる3日前に観て
早く記事にしたいとウズウズしていました。
(夜寝る前のPCは睡眠障害に良くないそうなんで)

若大将とゴジラのカップリングも凄いですね!
と、MIYUKIさん、ゴジラが好きだったんですか!
若大将シリーズにはひたすら田中邦衛が出ていて
あのコミカルな役所というのも印象的でした。
私の世代では「北の国から」の五郎さんなんで。

私の母もリアルタイムで「若大将」観ていたそうです。
ただ、殆ど覚えていないと・・・。

ギターマガジンやヤングギターで
この映画で使われたYAMAHAのSGブルージーンズモデルが
特集されていた事、
後、この映画のブレイクでよりエレキが広まったという
そういう記事も載せられていましたなぁ。

再度、観直して楽しみたいと思います。
(今日、徹子の部屋観ました!)
返信する
この頃の日本映画って... (ようよ)
2015-06-21 23:11:15
久しぶりにお邪魔いたします(^^)

ジャストなリアルタイムで見た若大将シリーズはすでに「帰ってきた」でした。でも劇場で観ました(笑)

最近wowowでもシリーズ放送していましたが、はちゃめちゃなところが面白いです。

「エレキ」の再放送があったら、見てみますね~。

返信する
この頃の日本映画って... (ようよ)
2015-06-21 23:11:33
久しぶりにお邪魔いたします(^^)

ジャストなリアルタイムで見た若大将シリーズはすでに「帰ってきた」でした。でも劇場で観ました(笑)

最近wowowでもシリーズ放送していましたが、はちゃめちゃなところが面白いです。

「エレキ」の再放送があったら、見てみますね~。

返信する
ようよさん (太郎)
2015-06-22 13:56:43
ようこそ、ご無沙汰しております(^^

若大将シリーズは何作あったのかな?
6作位でしたっけ?

最近、wowwowで再放送されているようですねぇ。
是非是非、観てくださいね!
返信する
ようよさん (太郎)
2015-06-22 14:03:22
訂正です。

若大将シリーズは全17作だそうです。

はちゃめちゃ感、満載でしたねぇ。
返信する

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