ＴＮＴ 「ナイツ・オブ・ニュー・サンダー」

ノルウェーのバンドＴＮＴが、元、（現）ＭＳＧのゲーリーバーデンを蹴ってまで
獲得したアメリカ人ニュヨーカーボーカリスト、トニーハーネルを獲得し
発表された、２ｎｄアルバムです。

北欧の哀愁と温かさふんだんに詰め込まれた、バンドの中では
一番ヘビーなアルバムですね。
個人的には２ｎｄ～４ｔｈが好きです。
４ｔｈでは日本でもブレイクし、その前の３ｒｄでは日本のラウドネスと
ストライパーの前座でツアーしていました。
（「ラウドネスはヘビー過ぎるから、気が乗らないとツアー前にストライパーの
メンバーに毛嫌いされたツアーですね）

３ｒｄ以降のＴＮＴは、クイーンか？ジャーニーか？はたまた、エンヤか！？と
思わせる綺麗なトニーハネルの声を重ねたコーラスが売りになりますね。
ライブではベースのモーティブラックが担当していましたが、アレ、絶対、
何かで声、変えていると思うのですが。

この２ｎｄはそれ程、ふんだんにコーラスは入れられて居ませんね。
その代わりに湿り気タップリです。
とても、情緒的、楽曲とメロディーです。
この曲はバラードですが、美しい曲です。
TNT Without Your Love


ヘビーな1曲目
tnt live in madrid Seven Seas




ちと、失恋に勉強と頭がパンクしていた私を、癒してくれたアルバムの
一つです。
トニーハーネルの突き抜けるようなハイトーンが嫌いな人は居ましたが、
歌い手の私からしたら、あんな難度の高い歌を歌いながら
ステージを動けるもんだと、憧れましたね。

初来日公演では、トニーハーネルの歌の音程はズレまくりでしたが、
次のアルバム（解散アルバム）の来日公演ではしっかりとしたピッチで
歌っていました。まあ、解散が決っていたので、本人達からは
何のエネルギーも感動も得れなかったのが残念でした。

この２ｎｄアルバムは少し、マイナー的なアルバムかの知れませんが
楽曲はとても良い、そして、嫌味の無い哀愁、湿り気がアルバムの
特徴ですねぇ。まあ、このバンド、クセの強い作品を出した事は無いです。