現代プロレスへの警鐘

身体が既にボロボロの柴田がオカダに挑戦した
ＩＷＧＰタイトルマッチ。
凄まじく激しい、ファンには見応え有りすぎる
素晴らしい根性のぶつかり合いと思いました。
年間ベストバウトにノミネートしても良い位。
柴田の様なレスラーは希少で貴重です。
が、試合後硬膜下血症で脳の手術をする事になりました。
その前は本間の脛椎損傷‥‥
ＷＷＥへ進出、スマックダウンへ格上げとなった
元新日本プロレスの中邑が柴田の大怪我を知り
警鐘を鳴らしました。
同じ歳だけど生意気な後輩の中邑、
本当に仲が悪かったと思いますが
日本の行きすぎたプロレス(特に新日本)の
限界とも取れる発言が私の気持ちを代弁します。

シェイプしイケメンレスラーを揃え
派手な飛び技に危険な技のオンパレードに
目を覆いたくなるシーンが増えすぎに感じます。
これはこれで棚橋をエースにして
それまでの猪木ストロングスタイルからの脱却を果たし
完成されたハイクオリティーなプロレスに進化しました。
私は昭和プロレス脳なのでそこにプロレスラーとしての強さを感じられず食傷気味になる事多いです。
柴田は昭和プロレスの流れの古いスタイルで総合格闘技で
チャンピオンを期待された時期もありました。
で、現在のプロレスの道場では
いきなりハイスパットを練習し、
所謂「ガチンコ」の稽古をしていない事に警鐘を鳴らす
昭和プロレスラーや関係者が多いです。
受け身等は上手い邪道、外道がしっかり教え混んで
昔の新日本のレスラーより受け身のレベルが上達している、
そう天龍がオカダの事を評価していましたが
かなり多くのレスラーが派手な飛び技、大技を出しすぎ
怖いシーンが増えて‥‥
プラム万里子、ハヤブサ、三沢光晴の悲劇があるので
今のプロレス、少しお互いのタイミングがズレれば
大事故になるような光景をかなりの頻度で目にします。
今回の柴田、そして本間は今の
運動神経が高いプロレスラーのムーヴとは
違うタイプで本当にファイターでぶつかりに行き
二人共に大怪我を負っております。
1・4東京ドームでオカダと対決したケニーオメガは
一種の燃え尽き状態に陥ったそうですね。
激しい良い試合、年に一回の大イベントを見事に締める内容でした。

ただ、他のレスラーに関してもですが
いくらウエイトを落とした大男では無いとは云え
進化し続けた今のプロレスは大事故を起こしかねない
そんな感じでテレビ中継を観る事が増えました。

個人的には
頑丈な男達の強さと痛みが伝わる
一時代前のプロレスに戻って欲しい気持ちがあります。