ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

POSSESSED 「レヴィレイションズ・オブ・リヴェリオン」

2019年06月01日 | 音楽
この間ライブに出演したバンドメイトさんがメロデスメタルがお好きで
ボーカルのタイプによって聞くアーティストに好き嫌いが出ると。
特に下水道「デスボイス」というのはやはり女性ウケしないのでしょうね。
90年代、ドカドカっとシーンに出て日の目を浴びたデスメタルバンド達。
当時、私はロック幻滅期で殆どメタルを聴かなかったし
バンドで元パンテラのフィリップアンセルモみたいに歌ってくれ!と頼まれても
声の出し方が違う!中途半端にやると喉壊れシンガー生命終りだ!と
怒った事あります。

デスボイス全種


で、私のデス声の認識はダミ声なんですよね。
で、殆どメロディーが無い位な。
メロデスやメタルコアが人気出てグロウルやスクリーモが当たり前の様になり
コレに専念するとプリーストの様なハイトーン歌える人は限られてくるかも?

で、85年デビューのこのポゼストはデスメタルなイメージが有る、というか
実際スラッシュメタルというよりデスメタルですな。
あのドラムのドタバタ感は凄かった。
ヘタに聞こえたのですが、アレがツボにハマる事もあるみたいで。
ポゼストのイメージって頂いた1stアルバムの
「ドラム、ドタバタ!」でした。
当時のギタリストはジョーサトリアーニにレッスン受けていたギタリストで
テクニカル面では目を張るとうか、当時のギターソロテクニックでは
かなり高い技巧だったのでしょうね。

そして今回、ポゼストの最新作を頂きました。
(有難う御座いました)
と、メンバーはボーカル一人となり
しかも、事故で下半身不随、車椅子で活動していたとは。
驚きでした。
昔、デーモン小暮閣下が足の骨を折った時
飾りつき車椅子に乗り、後ろで悪魔な変装した人が
アリコチ車椅子押してパフォーマンスしていましたが
アレは大変そう・・・・。

と、新作から話しが思いっきりズレてしまいました。
1stのドタバタバンドという認識から突然最新作という
現在の高技術な音、そしてプレイはとても整合性があります。
あのドタバタなドラマーさんはもういらっしゃらないみたいで。

POSSESSED - "No More Room In Hell" (OFFICIAL VISUALIZER)



"POSSESSED - "No More Room In Hell" (OFFICIAL VISUALIZER)" を YouTube で見る


私、デスメタルには明るく無く、沢山頂いたバンド「DEATH」のCDを
チョイチョイ摘み?聴いていた所でした。
シニックの二人がメンバーに居たり、ダークエンジェル、テスタメントの
ジーンホグレンが居たアルバムとか。

このポゼストも、私の感覚で言うと、
現代&現在進行のデスメタルバンドが力を落とさず、
他のスラッシュメタルバンドと同じエネルギーを維持しながら
今でも進歩を続けているんだなぁ、と思いました。
体力落ちる&トレーニング等を怠っている私なんかからしたら
かなりモチベーションが高く、整合感のある
デスメタルアルバムに思えました。
事実上1曲目のこの曲も高速弦飛び&オルタネイトピッキングを維持しつつ、
美し系タイプでは無いフレーズがハモるリズムギター、
シュレッド系のリードギターリストと古典的フレーズを高速で弾くギタリスト。
ドラマーはやはり手数多めなフィルをブチ込んできますね。
そして、この声が私がはじめてデスメタル、というモノを聴いた時の
デスメタルシンガーの声!という感覚だったりします。


普通にオリコン上位に居るアイドル、J-POPを聞かれている方からしたら
とんでもないサウンドですよね。
恐らくどれも同じ曲に聞こえる事でしょう。
いや、普通のHR/HMがお好きな方でも。
しかし、今現在、日本のフェスに行っても
こういうエクストリームなバンドを目当てに観に来ている
若いオーディエンスがかなり多い事をヒシヒシと感じます。
komaki-Bandのギターの相方君なんかもポゼストの
1stアルバム持っていたりで。

自宅のチャイムが鳴った時、何か判らず
封を開けてみたら、ポゼストの最新作を送って頂いた
驚いたチョイス、そして良いではないか!と思った今作でした。


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2 コメント

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ありがとう!! (ぶりぶりざえもん)
2019-06-01 02:25:09
>自宅のチャイムが鳴った時、何か判らず
封を開けてみたら~

素直に喜んで頂きありがとうございます!!
ジェフ・ヴェゼーラ(Vo)の歩んできた人生…
自分の人生とすごく被るんです。
(ファンの方、ごめんなさい)
普通なら、挫折して腐ってしまうところを
めげずに現在を生きるバンドとして
宣言したことに感銘受けました!!

確かにデスメタルは好き嫌いが
ハッキリ分れる音ですが、
アーティストの信念や愛情がないと成り立たない
音楽だと思います。

自分もJavaScriptで行き詰まって悩んでましたが、
太郎さんのこの記事でやる気が戻りました!
33年後に復活する、やっぱり意思力は強いと
痛感です!!実は太郎さんにアルバムを
送った後、しばらく自分の分のアルバムを
購入するか躊躇してましたが、33年の重みの前では
自分の悩みはたいしたことないと吹き飛ばしてくれました!そして、楽しんでくれ!!

Let's Thrash And Death!!
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2019-06-02 21:46:28
今回もありがとうございました!

いや、アーティストと自身を重ね合わすって良くあることではないですか。
投影する事でよりシンパシーを感じたり。
そう云えば「クリムゾンアイドル」という名コンセプトアルバムを作った
WASPのブラッキーローレスが自分で造った主人公の物語で
製作後、主人公が自分自身と気付いて長い間うつ状態になった例もありますし。
(元々、メンタル系疾患があったようですが)

デスメタルは90年代、私はタモリ倶楽部のイメージですね。
「空耳アワード」でよくデスメタルが登場し、デスメタルが笑いのタネになっていたりで。
製作するアーティスト側は自分の全てを製作に費やして
作品にする事が多いですし。出来、不出来があっても。

33年間色んな人生の物語が有った事でしょう。
ここにコレまでの人生経験を投入して
復活にかけたでしょうね。
2000年代前半位まで復活するもイマイチ煮え切らない作品が多かったりしたけど
2000年代後半から昔と同等、または違う年輪を重ねた作品が
スラッシュ&デスメタル系に増えたと思います。
このポゼストの新作もその中の一枚と思う力作ですよね。
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