ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

スタジオミュージシャンの現実 古川昌義氏

2020年11月06日 | 音楽
そう言えばこの人も私が所有していたESPスローバーを気に入り
即、現場で使ってみたいと、雑誌のホローチェンバー特集で言ってました。

一応、音楽の学校を卒業したので、
レコーディングエンジニア、スタジオ、セッションミュージシャンとプレイや交流する機会は
有りました。元々レコーディングエンジニアなろう、という気持ちも有り。
古川氏のトークでも語られている様に
集中力と仕事の速さという面では共通あるし、
しかし、当時のレコーディングスタジオ代って今より高いイメージがあります。
私の学校はアナログ、オープンリールテープの卓をやっと覚えつつだったのに
生徒から巻き上げた学費で当時最先端のデジタル卓SSL入れ
普通にプロレコーディングスタジオとして経営しやがった!という
怒りも。私達生徒はなんとか授業や自分達の製作では無料で使えましたが
スタジオを学校とは別会社にし、1時間幾らで学校がスタジオに
お金を払うという、商売繁盛なのか?経費、税金対策なのか?
生徒は滅茶苦茶、頭に来ていました。
生徒育成学校のモデルとして本物のマイケルジャクソン迄見学に来たし。
実情は嘘っぱちでしたが。
と、私の出身校の悪口になりましたが、
90年頃、まだまだスタジオミュージシャンには仕事が有った時代でした。
しかし、ミュージシャンもエンジニアの先生も「怖い」と
業界では評判の人も結構居て、優しいかと思ったら
いきなり怒のスイッチが入り、クレージーに怒り倒す人も居て。
未だ学生の身でしたから、ホント、木刀で殴ってやりたい衝動に
狩られる教師、講師も居ました。クレージーで尊敬も出来ん!と。

が、社会に出てコレが仕事となると、下っ端は
動画でも語られる様にローディーはボロ雑巾になると。
私の知り合いやバンド関係の予算高いバンドのローディー経験者の奴でも
1年がめい一杯という平均値。
特に掛かりの大きい所は。体力面でも。若いから安月給でも出来たと。
ブチキレたら、クビで生計立てられ無いですしね。

スタジオミュージシャンの裏話、死ぬほど聞いちゃいました!ギタリスト古川昌義さんインタビューVol2【GIUマガジン】


卒業してから何故かスタジオ、セッションミュージシャンとの関わりや
プレイが増えて。此方はイチサラリーマンでしたが。
コレまた優しい人と、ムカムカ来るヤツと。
今の御時世、優しくなったと、現場の人間でない私でも思ってしまう。
私本人でも精神的に来て毎回ドナドナ時期も有りましたが
良く根気強く使われてたな、と思います。

で、動画で語られている様に、スタジオワークの人はスタジオの仕事、
ツアーセッションミュージシャンはツアーと別部隊は当時から
当然有ったりですよね。
男性アイドルとかではスタジオレコーディングとツアーバンドが
ヴィジュアル含めて、一緒という所も有ったと思いますが、
スタジオワークの人は求められるサウンドに応える仕事ですし
多ジャンルの人で一緒にセッションしたら、意外と無機質なプレーヤー遭遇する事も。
私、当然本職では無いので凄く多くの人とやった訳では無く、
私に付き合ってくれる仕事量やギャラの人達で、仕事掛け持ちの人
後、元本職でお小遣い稼ぎの人も‥。
(私は今までギャラ発生は無かったです。これからは出るなぁ)

動画見て、うんうん!とスタジオミュージシャンでも無いのに
うなづいてしまう事ばかりです。
事前にデモテープや譜面を送ってくれる仕事と
現場で渡されて、即対応、アレンジの集中力。
現場掛け持ちとか、音楽の仕事が激減した今と比較したら
ホント、需要が有った時代なんでしょうね。
そして、少し離れてたら仕事は全部他のミュージシャン達に行き忘れ去られる。
大御所のバックバンドに入っても、主役のシンガーが
病気でもし病気でもしたらコンサートツアーは中止、当然収入無しの保証無し。
プレーヤー本人が怪我や病気等したら、直ぐ代役に仕事が行き
本人も仕事無くす。
大手サラリーマン(コロナ渦の状況は別として)とは違い
自分が好きで始めた仕事とは云え
個人事業主だたら、失業、廃業も。周りにも何人か居ましたな。
年齢的なモノも有ったり、世代交代だったり。

面白かったのは今のデジタル系、歪みも音は仕事としてある程度満足出来ちゃう、
でもクリーントーンが大変という所。
デジタルになると、膨らみがドンと落ちるというか。
今主流はケンパーにHELIXでしょうね。色んな人のを見ると。
個人的にクリーンはフラクタルが綺麗と思う所もあります。
と、フラクタルとか、買って使いこなせる自信は皆無ですが
普通に生アンプでも、歪みが強いとクリーンはペナペナ
逆も然りという事も有りますし。
どの用途にか?にもよりますが、古川氏はTVの仕事でしか使わないと
語っていますね。しかし、向こうの要求とのギャップに苦しむ事とか。
後、リズムですね。体調悪いと前に出てしまう。
良い感じだと遅くなってしまう、等、リズムの揺れ原理も参考になります。
トップ、ジャスト、バックと。とにかく「1の音」の必要性と安心感。
ココ、私も心掛けているし、体調悪やブランクでどんどんリズム不安になるし。
ここも興味深々でした。
長いですが、動画面白かったです。
これからスタジオミュージシャン目指す、という人にも
面白いと思いました。

そして、続編も良いです。シリーズ化しているんですね。

ASKA、宇多田ヒカル…etc 膨大なサポートワークについて色々聞いちゃいました!ギタリスト古川昌義さんインタビューVol3【GIUマガジン】


アコギギタリストとエレキギタリストのセパレートの仕事扱いの話も
非常に興味深いし、おススメのリックも参考になりました。
マイナーペンタトニックでも、Aだと一音上げのBペンタトニックを入れて
原曲keyに戻って来るユニークさとか、非常に参考になりました。
スケールアウトしそうで微妙な所を狙うアプローチ。
ジャズフュージョンだけでは無く、ブルージーな曲でも使える面白さ等。

参加したギターレコーディングは軽く数千曲以上!?スタジオミュージシャン古川昌義さんインタビュー&おすすめフレーズ紹介!Vol1【GIUマガジン 】

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3 コメント

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Unknown (ES335TDC)
2020-11-08 11:33:47
太郎 さん


これは面白い! 全部フルで観てしまいました。

Aのブルース進行でBマイナー・ペンタ、確かにドミナント・モーションの時とかに突っ込んで「…ああ、イケるな」とトニックの時にAマイナー・ペンタ着地するのはなんとなく感覚的にやった事があるのですが、動画でやってるようにストレートに突っ込むのは思いつきませんでした。

分析してみた所、Aマイナー・スケール中の9thと6thが足されるんですね。これなら確かに問題ない。
似たような状況で、私はAドリアンを突っ込むのは良くやります。同じような理屈で6thと9thに加え、M3rdが足される形になります…殆どやってる事は同じだったのか~と笑ってしまいました。

実は古川さんの事は存じ上げず、今まで私が聴いて来た作品の中でクレジットを見かけた事もありませんでした。これから色々聴いてみようと思います。
返信する
Unknown (ES335TDC)
2020-11-08 20:43:32
太郎 さん


すいません、先ほどのコメントで一か所間違いました。ドリアン・スケール突っ込んだ時に足されるのは6thと9thと、M3rdではなくて4thですね。まあ、私はM3rd足しもやりますが…失礼しました ^^;)。
返信する
ES335TDCさん (太郎)
2020-11-08 22:19:32
この動画、長いですがとても面白いですよね。
ペンタトニックでも別のペンタを織り交ぜながら
最終的に元のルート辿りつければ良いんですしね、
コレは引き出しが増えそうです。
ドリアンスケール、色々覚えてやっているのですが
コレが見事に忘れてきます。
と、構図を見れば私もドリアンスケールを結構使っているなぁ、と思ったりですが
構成迄はサッパリ意識していなかった‥。若い内に
酷いスタジオミュージシャンの講義のお陰ですっかり
音楽理論苦手意識がついて。
と、表を見るとm3になっていたのですが、実の所、サッパリです^^;
古川氏はギターマガジンの各ブランドホローチェンバー弾き比べ記事で
ホローチェンバーにハマっていた私にピッタリの企画の奏者で良く覚えておりました。
ファーストコールの人だったんですねぇ。
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