ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

SODOM 「Persecution mania」

2023年07月23日 | 音楽
コロナ禍で中止になって観れなかった4人編成のソドムをラインナップした
スラッシュドミネーション2020‥残念でした、ホント。

大量の補給燃料を送って頂いた中の1枚、「パーセキューションマニア」
私個人で持っていたソドムの音源はスラドミ来日に合わせたか?の様に
再リリースされた名盤「エージェントオーレンジ」4人編成の最新作
「ジェネシスナインティーン」だけでした。
良い作品でかなり聴き込んで参戦準備していたのですが。


3作目に当るそうな「パーセキューションマニア」
やはり同じ西ドイツの初期クリーターと被る様に私は感じたのですが
2ビートのドカドカは爆走系スラッシュメタルバンドのお得意技
レンジは広く無くともバリエーションの多いギターリフとリズム。
恐らく、これ以前のソドムより確実に演奏力がUPしているんだろうな、と感じます。
凄くハマっているモーターヘッドのカバー「アイアンフィスト」を挟み
攻撃的な直線スラッシュ、デスメタル的でも有る楽曲に




中盤から緩急を付けた楽曲にグルーブの曲も増えて行き。
勢い一発的だった様に想像する以前もソドムから大きく成長したのであろうな、
なんて思います。転調は多いのですが。

特に気になったのが「My Atonement」、そして「Conjuration」
リズムや展開の変化はやはり極端なのですが
「Conhureation」は出だしのギターリフリズムパターンから
途中、長調に転調しギターでオクターブ奏法を活用した
古典的な民族音楽、行進曲の様なメロディーでキャッチーさを出している所に
バリエーションが増え、後々に他のバンド達と大きな差を開いた感じすらしたり
(前後関係はあまり詳しく無くすみません)
ディストラクション、クリーター、ソドムと
エクソダスのゲーリホルトによるスラッシュ「BIG 4」では無く
ドイツ勢であるソドムが「BIG 10」に挙げられる
スラッシュビッグネームの一角となる流れを作った作品だったのかな?と
想像してしまいました。このアルバムから次作「エージェントオーレンジ」と
他のバンドより飛躍したキッカケにも思いました。

ギタリスト的には人気のフランツ。
リズムギター、リードギターのピッキングの斬れ味が鋭く、高速で正確な
テクニカル速弾き、古典的なタッピング奏法、アーミング、オクターブ奏法。
耳を惹きますね。フレーズも和音分解のタッピング、要所要所にディミニッシュスケールと。
この時代のスラッシュメタルギタリストの中でも斬れ味は秀でている気もします。
ただ、残念なのが単音弾き。特にチョーキング/ビブラートに
音の弾き終わりの雑さ、そしてピッチ。
ココが非常に勿体ない‥。所々、ワザとJAZZギタリストの様にビブラートかけていないのかな?
ただこのままスタイルを貫き、EPICという
大手メジャーへ行っていたクリーターの「コマオブソウルズ」にも参加し
ワウペダルを使ったタッピング奏法等、高い評価を得て
現在もこのスタイルを自分のシグネーチャートーンとして確率し人気を得ていますよね。
後々もユニークなフレーズ使いが上手いと思います。

そして、ドラムのウィッチハンター(皆、今ならドン引きされる凄い名前を付けたモノだ)
リーダーでベースボーカルのトムとしては残念な人間性になったとの事ですが
スレーヤーの名ドラマー、デイブロンバート的なフィルの入れ方のドラムスタイルに
なっていますね。

このアルバムも相当ヘビロテしたなぁ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Roland Micro Cube イカれる... | トップ | マイティー井上vsパットオコ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Agent Orangeと並ぶ人気作 (ぶりぶりざえもん)
2023-07-24 00:46:41
1stの「Obsessed By Cruelty」やEPの「 In The Sign Of Evil」の
素人が聴いてもメチャクチャな音像から一気に洗練された2nd。
フランクの影響が大きいですね。
私が使う乱暴な表現になりますが「Sodomを語るなら3rdを聴け!!」と
言いますが2ndも手放してはいけません(笑)
やっぱり、日本デビュー作「Agent Orange」と一緒に発売されたので
日本のSodomファンはこの2枚に思い入れは大きいと思います。
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2023-07-24 22:00:31
クリーターの初期がかなりの雑さだったので(ライブ定番曲好きです)
恐らくソドムの初期も同じ感じだったのだろうな、と想像しました。
しかし思えばソドムのメンバーがクリーターに行く事がよく有りましたね。
ホント、ソドムに関しての知識は薄いのですが久々にユーロスラッシュ本を読んでみようかな。
クリーター参加時も同じく、フランクが加入すると何だか音が華やかになる感じがします。
エージェントオレンジと一緒にリリースされたのでしたか。
以前スラドミでホテルで一緒になった群馬からソドム目当てで観に来た男性を思い出しました。
返信する

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事