誕生日

お陰様で本日、吉野妙は誕生日を迎えました お祝いメール、その他諸々ありがとうございます。今朝はキレイな朝焼けをみました。秋晴れ、最高の一日です。そこで今日はある誕生日のお話を…

それは８年前の11月2日じゃった…

デンマークという日本から遠く離れた異国の地で誕生日を迎えるある女の子がおったそうな。

異文化の中での生活、それはもう知らない事だらけ。

もちろん誕生日という習慣もそのお国柄がでるもの。


その女の子は寮生活をしていたので、メ[ルスゴーと名前の付いた家に約15人、各部屋2人ずつの生活じゃったそうな。

誕生日ということで張り切った女の子はいつもよりちょっと早めに起きて身支度をしておった。

ところが珍しくルームメイトが「早くない？まだ寝てたら？？」と言う。

「？？」そんな事いつもは言わないのに…と不思議に思っておったそうな。

すると突然部屋の外から人の声が…

部屋の扉が開いてバースデーソングの大合唱。

何と同じ寮のみんなが歌で起こしに来てくれたのだ。

どうやらこのデンマークというお国では、誕生日の人はゆっくり寝ておかなくてはいけないらしい。

寝ているのを歌で起こすからじゃそうな。そこで初めてルームメイトの言葉に納得。

歌ってもらった女の子はリビングへ案内される。



学校には食堂があるので日頃はもちろん食堂で朝食も食べる。

でも誕生日の人がいる日には、前日からみんながせっせとパンを焼き準備をしてくれておったそうな。

この寮の初めての誕生日人だったその女の子は知る由もなかったのじゃろう。

みんなからお祝いの言葉をもらい、プレゼントは何をもらったのか聞かれ楽しく朝食をとる。

朝からケーキまで準備してくれておったそうな。女の子は感激。



こっそり準備してくれたその気持ち、留学してまだ間もなかった女の子には心にじ～んと響いたそうな。

一生忘れない想い出になった事じゃろう。




朝食を終え、朝の会に行くと今度は校長先生から誕生日の人が紹介され全員で歌ってくれる。

ジャズのクラスに行くとやはりみんなで演奏してくれる。

ジャズの時は、「◯◯やろう！」と違う曲を言っておきながら実はバースデーソングというニクい演出だったのだが、直前にどのキーで演奏するか打ち合わせして吹いていたので実は気付いていた。笑

ある誕生日のお話でした。おしまい