今日、レッスンしている生徒さんのお母さんから電話を頂いた。内容は「今日のレッスンは風邪のためお休みします。」という事ともう一つ。そのお宅で飼っていた猫が亡くなってしまったというお話。その猫は私がレッスンに行き始めた頃からいる可愛い子で、レッスンしているとよく部屋に入って来ていたし、私がレッスンを終えて帰るときはいつもドアの前に来て一緒に外に出ていた。私にとっても「当たり前の存在」だっただけにショックでした。もう会えないなんて考えもしなかった。命あるもの、必ずそういう時が来るとは知っていても気持ちは付いていかない時もある。
生徒さんはそれでも毎日ピアノを弾いてくれているそうです。自ら弾く曲が自然としっとりした曲調のものになっていうようで、気分的に明るい曲は弾く気になれない様子。そうか…でもピアノを弾く事で悲しい気持ちが紛れたり、淋しい気持ちが癒されたりしてるんだろうなって思うとすごく私も励まされます。その子にとってピアノがそういう存在にまでなっている事に喜びも感じます。
私も全くそうなんです。怒っているとき、悔しかったり悲しい時、ピアノを弾いているといつの間にかその感情が消えている事が多いです。何となく弾いているのだけどピアノに励ましてもらっているんだろうと思います。あれは不思議です。どんな言葉よりも効力があったりします。
C(そのお宅の猫ちゃん)のご冥福を心からお祈りします。そしてこれからもずっとSちゃんやHちゃん(生徒さん)の側にいてあげてね！！