CQマシンをモバイルバッテリーで動作させるという,JM1IZGさんの作品を紹介させていただきましたが,その後,JM1IZGさんから「ローカル局から,CQマシンの再生音のバックノイズが気になる,というレポートをいただいたが,モバイルバッテリーが原因かも」というメールをいただいたので,ちょっとばかり調べてみました。
調べたバッテリーは3種類 まずは,いつも携帯電話(ガラケー)の充電に使っているもの。(バッテリーA)
無負荷で,出力電圧を見てみると,1MHzでパルスが・・・
リプルの状態を確認すると,しっかり三角波が見えます。スパイクノイズもあるようです。
50mAの負荷(CQマシンの動作時に近い負荷)をかけて,トランジスタを使ったリプルフィルターを通してみると,パルスノイズの大きさは半減しました。
お次は,ずっと以前に娘が購入し,しばらく使っていたようですが,しっかり放電したまま放置されていたもの(バッテリーB)
Aと比べると,パルス,リプルとも結構大きいようです。
Aと同様に50mAの負荷をかけて,リプルフィルターを通してみると
お次は,最近娘が購入し,こまめに充電している,今時のバッテリーです。
まずは無負荷
50mA負荷でフィルターを通すと
さすがというべきか,最近のものはかなりリプルも小さいです。
で,Aについて,トランジスタを使ったリプルフィルターではなく,LCのΠ型フィルタを通してみると
やっぱりトランジスタフィルタのほうがFBです。
この状態でパッチンコア(2ターン)を入れると
相当改善が見られます。
いろいろやってみましたが,モバイルバッテリー,スパイクノイズやリプルはあるものの,CQマシンの出力に影響するような周波数のノイズはないみたいです。
結論としては,モバイルバッテリーをCQマシンに使用するのは 「あり」 だと思われます。
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