N0⑤
エゴの造りだす幻想からは真の「創造性」は生まれない。これが私の個人的な考えです。
人はエゴの幻想に捉われて、それぞれの問題点を抱えています。
ある作家によれば全ての人は「統合失調質」「鬱病質」「テンカン質」の三種類の中の何れかの傾向・問題点を
持っているそうです。
これは重要な指摘です。病気と言われるのはそのごくごく一部の人ですが、ほとんどの人が何らかの心の問題
を抱えているとも言えるのです。そこがエゴの恐ろしいところなんです。
こでは「病気」の方をまず取り上げますが、それは多かれ少なかれ人そのものの何らかの問題であることを最初
に申し上げておきたいと思います。
①まずは「統合失調症」です。
その特徴は思考が分散・拡張してまとまりを欠くと言うことです。色んなことに関心を持ち様々なことに
手をだすのですが、どれも中途半端でやりっぱなしに終わることが多いように私には見受けられます。ただ
自分は「正しい」と思いこむ「幻想」が強すぎて、周りの人はそのやりっぱなしに振り回されて迷惑をこうむ
ることが多いのは困ります。ただそれを克服するとアートの世界で素晴らしい活躍をすることも出来るんです。
②は「鬱病」です。
その特徴は思考が外に向かわず自分の内側に籠ってしまうと言うことでしょうか。周りは敵ばかりと思い
自分を守るために穴の中に籠って、悲劇の主人公になって、周囲のすべてを批判し非難することが多いようです。
これはまた「世の中は全部間違っている」との「幻想」に固まって、引き込もりなどの「自己中心」に陥る危険
があります。
③は「テンカン質」です。
その特徴は気分が不安定で突然パニックに襲われて周囲の人達を驚かすことが多い、つまり情緒不安定
に陥りやすい傾向があることと思われます。これは突然に現れて周りは当惑するものの興奮状態が止まらず
自分で自分のコントロ-ルができなくなるので困ったことなのです。
さてその幻想を生む原因を色んな角度から探ってみると
①脳内物質のセレトニンやドーパミン、アドレナリンなどの「元気物質」の分泌が生まれつき少ないか多すぎ
ることで、自分の体ながら自分では制御できない困った現象なんです。
②全身の神経回路が不調、つまり自分の体が自分の意図にかかわらす勝手に動き始めて恐怖や不安になって
しまうこともあるようです。これも自分ではコントロ-ルしにくい体自体にある問題点なんです。
③それ以外にも自分の育った家庭環境や社会環境で感じた圧力やストレスの影響、その長い間の蓄積も無視
できません。とくに「愛情」の不足が脳内に「記憶・蓄積」されて悲観的・悲観的になりやすいんです。
④またDNA・遺伝子も大きな作用をします。両親の資質、さらにはご先祖様たちの資質を受け継いで
自分の気付かないところで、DNAが自分の思考や行動に随分と影響を及ぼしているようなんです。
特に家柄などが良いと(名家名流とか言うようですが)自分は偉いんだと言う幻想を持って、周りの人達を軽
く見てしまう危険などをはらんでしまうんです。
さてここからが本論なんですが、こんな問題にどう対処して自分のカミサマの知恵を借りるのかです。
まずは「同調しすぎ」への対処です。相手のあるいは自分の困った問題に出会うと私達はついついそれに
巻き込まれてしまいます。「困ったな」「それは大変だ」「それは気の毒だ」「かわいそう」「なんとか
してあげたい」と言うのが人間の自然な「情」と言うものでししょう。
これは人として実に大切なことなんです。でもその感情に巻き込まれてはいけません。
ここで考えなければならないのは「一緒になってその渦に巻き込まれてもどうにもならない」ことなんです。
そこに「N-1」の考え・理論が必要なんです。平たくいえば「一抜け」つまりそこから一旦抜け出すことです。
その問題の事態を3歩離れて「遠くから客観的に見てみる」ことが非常に大切だということです。
そうやって冷静に見てみるとそんなことになった「背景」や「何が一番こまったことか」が見えてくるハズです。
まずは「一抜け」ですね。
そこからがカミサマの出番です。自分の中のカミサマに聞いてみるんです。「どうしたら良いか教えてください」
と聞くと親切なカミサマはきっと答えてくれます。そう自分の中から自分の「正しい答え」を探すんです。
それは「あれこれや色んな要因から来ているんだから、順を追って一つ一つ解決していくしかないね」とカミサマ
はきっとそんな風に答えてくれます。つまり「自分にできること」を丁寧に一つ一つやっていくだけなんです。
問題にもよりますが、難しい複雑に入り組んだ問題を一辺に全てを解決する「妙案」はカミサマでもなかなかナイ
ものです。一緒になって騒いでもダメなんですね。
大切なのは「愛」をもって粘り強く解決しようとする意思なんだと思います。
ここで思い出していただきたいのはNo①で紹介した
∑幸せプラン=「目標」×「現実の正しい理解」×「創意工夫」×「自己努力」の方程式です。
正しい目標、正しい現実の理解、正しい努力を創意工夫・試行錯誤の中でやって行くことだと私は思います。
そのエンドレスなサークルの繰り返しが「幸せ」に至る真実の「道」であるということなんです。
カミサマの一言はそんなことを思い出させることだと思います。カミサマは直接助けるのではなく、進むべき
道を思い出させてくれることなんでしょうね。
そして「真の創造性」「自分らしく生きること」はその努力の中でしか生まれないと私は信じています。
幻想から生まれる「創造性」は「真の自分らしさから生まれる創造性」とは全く違っているんです。
その生き様の在り様、あるいはもしアートを目指すなら特に「真の創造性」は濁った水からは生まれてこないんです。
まあ特に難しいことを言っているのではありません。「色々な幻想から離れて、自分自身と周りの人達
正しく見つめ」そして「目標に向かって正しい努力を続ける」ことだけをやれば良いんです。
そのために必要なのが自分の中にいる「カミサマ」の声を聞くことなんです。カミサマはいつも私たちの
身近に・そう私たちの中にいるんです。その姿は私たちの目には見えないんですが。
それが「幸せプランナ-」である私からのたった一つの「提案」です。
そんなことを私はお勧めしたいと思います。それが宇宙の世界の平和につながると私は確信しています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ただ「脳」や「体」のどの部分に「幻想・妄想」や「カミサマ」がいるかは残念ながらまだ解明されて
いないのが現状ではあるようです。脳科学は進んでMRIなどで血流を分析して脳の部分・部分の働きなどは
研究されていますがその全体系、どう全体がコントロ-ルされてどう部分・部分がめいめい勝手に動いているの
かはまだ未知の世界なのです。
今はまだただ経験的にこれらのことがおこるかが確認されて「理論」になっているんですね。
それが将来、物理学・量子力学、素粒子論などでハッキリと解明されるのはそう遠くない未来であると思われるんです。
必ずそのその働きの「理論」が科学的に「実証」される日がやってくるはずです。
また最近のアメリカなどでは「瞑想・マインドフルネス」を「宇宙」へのつながりの一つの手法として活用することが
われています。普段の思考回路から離れて自分の中をユックリと見つめ、人間の働きを大きな目で捉え、カミサマに近づく、
そんな新しい動きもあるんです。またそれは日本古来の「禅」の欧米流の進化でもあります。
ただ一つだけ言えることは、元々が宇宙の塵の集合体である「人間」が宇宙の論理の中にあることは間違いのないことです。
そんなことで、私は人間は必ず宇宙・そしてその先にあるカミサマにつながると考えて論を進めてきました。
そしてカミサマは宇宙から私たちの中に差し込む「光」であるとの理解・認識を持つに至っております。
まだまだ研究などは途中段階で全体像の海図の完成は十数年先なんでしょうが、今は羅針盤の進路を宇宙の彼方「光」の方向に
向けて、明るい社会を目指して行くことにしましょう。
私自身の自己分析をしてみると、どちらかと言うと「統合失調質」の傾向があり、DNAとしては千年以上「武士」だった
という「上から目線」の傾向があるようなんです。そんな資質が私自身を誤った方向に進みささせかねない「危険」がある
ことを認識すべきなんだと思います。皆さんはどうでしょうか?。まあ完璧な「人間」はいないわけで、そこは理解・認識
し補正して「光」の世界を目指して参りましょう。
次回からは個別の事象について私の考えを述べて行こうとおもいます。
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