川口和夫のブログです

団塊世代の徒然草風のブログです。

私の芸術論 創造力とは

2024-09-19 08:44:04 | 日記

No⑮

 

    制作中

 

No⑮は私の芸術論です。

 

最初は私の思い描くアーティストの姿です。

 

①アーティストは開拓者でありある意味で「ブレ-ク・スル-」切り開き・をした人です。

 色んなことを思い煩う時代の先駆者でもあり、それがために大変な苦労をして道を拓いていった人達です。

 ただ、そんなものと懸命に戦ながらそれを自分なりにクリアして行ったと思われます。

 ア-ティストは感じすぎ考えすぎの傾向があるのか?統合失調症や睡眠障害などを患いながら苦労することが多い

 ようです。 それも才能の一部なんでしょうが。

 

②ア-ティストはオリジナリティを大切にします。他人をむやみに引用したりはしません。

 自分なりに努力して、自分の道を精一杯苦心して切り開いていくんです。

 しかし皆さんと助け合っていくことを決して忘れません。自分がチームの一員であることを良く理解しているんです。

 

③もちろん個人的に才能や能力には差があり、誰もが大成功を収めるワケではありません。

 現代社会ではほんの一握りの人達しかアーティストにはなれない、極めて厳しい道でもあるのです。

 ただその「成果」云々よりも大切なのは「人には見えない努力の積み重ね」なんです。

 私たち皆でそんなアーティストが育ち、力を発揮できるように応援して盛り上げて行きたいんです。

 そんな思いで、これからの論を進めて行きたいと思います。私にはあまり才能がなく成果もないことを自覚しながらです。

 

①音楽

 心に響く音楽を聴きたい、これが現在の私の願いです。

 音楽の時間、わざと音を外して先生を泣かせていた、そんな山猿だった私が最初に出会った音楽の深い世界がありました。

 18才で大学の吹奏楽団に入ったのです。もちろん初心者同然、ドレミの発声からのスタ-トでした。

 次に音出し、ユーフォニウムのマウスピ-スで音作りに努力したものです。何とかこれをクリアしてスタ-トでした。

 そして演奏会に向けてのの猛練習、音合わせリズム合わせ、どんどん音楽の深淵にふれることになりました。

 音楽が色んな楽器で構成されている、それを聞き分ける「耳」が必要であることも知り始めたんです。

 それとともに多くの作曲家などによって作られた楽曲の素晴らしさを知り、音楽の世界に埋没して行ったんです。

 特にベート-ベンやショパンなど・・・・はまさに「天才」ですね。

 もちろんクラシック以外にジャズやいろんなジャンルがあります。ただ聴きなれないと、私には良さが分からない

 こともあります。でもその「心」は一つなんですね。

 それから60年、音楽は私の一つの世界を作り上げています。

 今は聴くだけですが、「耳を澄ませて聴く」ことを心がけています。せっかくの名曲を何一つ聞き逃さない心構えです。

 若い頃は歌も随分歌いました。年取って高音部が出なくなって自分では諦め、これも聴く専門になっています。

 まあ才能や表現にはもちろん「個人差」がありますが、それはそれとして要は本人がその楽曲によって何を伝えようと

 しているかが一番大切だと思っています。

 

②写真

 これがこの数十年の私のアートへの挑戦です。デジカメやスマホを片手にアチコチを歩き回っています。

 あるがままの美しさをどんな写真にするか?それが私の課題であります。

 数千点とってもまだまだ「納得」できる写真が撮れないのが現実なんです。それなりの評価?はあるようですが。

 ただ私には一つの教えみたいなものがあります。

 「写してくれ」と言っている言葉を素直に聞け。でも高級カメラじゃあないぞ、何でもイイその瞬間を画面にするんだ。

 そんな事を言っていた私の父は普通のカメラでNHKの地方コンテストに応募して優秀賞をとったことがあるんです。

 ・・父の話が私の指針とは、なっています。多種類のカメラを使いこなして最善の写真を撮っているロのカメラマンも

 同じ考えだと思うんですが。

 そんなことでさらなる高みを目指して頑張りたいと思います。

 

③文学

 人の心の奥底に迫るものが大事です。

 20台の前半に兄が鬱病で入院してしまい一家の生活が私にかかるようになったのです。

 私もそうなるんではないか、それは大きな恐怖でありました。それが読書を始めたきっかけです。

    特にあらゆる本を濫読しました。年間50冊のペースでした。

 濫読して得たもの、それは真の小説家とは自分の苦しみを耐え抜いてその先に「光」を見た人、私はそう考える

 ようになったんです。「光」を目指せ、私はこれで「不安」から救われとも言えます

 特にドストエフスキーなどの小説には感銘を受けたものです。

 そして55才で小説家に挑むも・・・これは見事な失敗でした。

 どうも現代社会は「軽い」小説を求めており、「重い」ものは敬遠されがちなのかも知れませんが。

 まあ色々とありますが・・・、まだまだ「自分がその域に達していない」と言うことなんだと思います。

 さらに何かを求めて行きたいと思っていますが、これはもう限界かも知れません。

 最近は「文字を読む」ことから離れて「イメ-ジを浮かべ」「思索し考える」ようになって来ています。

 それも一つの手法なのかも・・・知れません。

 

④陶芸

 質朴にして秘めたる美しさが基本のようです。

 ロクロを回し絵づけして釉薬を塗って大きな窯で数日かけて焼き上げる、手順としてはそんなことだと

 思います。その一つ一つが細心の技術と努力でなされ、美しい陶磁器が生まれるんですね。

 ただFBでの同郷の下級生の陶芸家との出会いが私の目を覚ましてくれた気がしています。

 彼はその上に「新しいモノ」を生み出そうとしているようなんです。生活に根差して、実用的で質朴な中に

 光を・・・と考えて工夫しているようなんです。これも実に深いものなんですね。

 私には出来ない芸当なんですが、「見る目」が変わったことは確かなんです。

 これからはそんな「深い目」で色んな作品に接して行きたい、と最近は思っています。

 

⑤絵画 

 具象→抽象化された「美」がその本質なんでしょうか。

 写真同じで「描いてくれ」と主張しているモノをその通りに正しく画面に表現する大変な根気と才能が必要と思われます。

 それを写生風に描くか、抽象的に描くか、その先は様々で個性あふれるものになっていくようなんです、

 自分の目に映ったものをまたそれを見る人の目にも写していく、それは大変な苦労と苦心の必要なプロセスだと思います。

 これも奥深い世界ですね。小学校一年のときにめちゃくちゃ塗ったくった作品が大きな賞を受賞したことがありました。

 その時の「思い」「まだだ、まだだ」と一心にクレヨンを塗りまくった時間が大切なのかな、と思います。まこれは余談で。

 今は残念ながら自分では描けないけど・サボリすぎたのかも知れませんが・目を確かに作者の意図をくみ取って「画」に接

 して行きたいと思います。

 

⑥手工芸品など

 手先の器用さが美を描き出す。

 我が国には手で創る工芸品が沢山あります。ここでは中でも商品ではないアート作品を取り上げたいと思います。

 使う材料は多種多様ですが、それはその作品で何かを主張しようといる意味でやはりアートなんです。

 まずは手先が器用なんですね。複雑で繊細な構造体を造るには器用であることは必須条件のようです。

   これは私の想像・推理なんですが恐らくは自分中にある「美しいイメ-ジ」を竹や金属などの素材を使って形に

 して行くのがこのこのアートの手法だと思うんです。そして苦心・苦労した作品を見る人にそんなイメ-ジが伝

 わればそれで成功といえるのではないでしょうか。

 完成した綺麗な「フォルム」にある意図がこめられているんだとおもいます。私にはできそうもない難しい仕事

 ですが、それを受け止め理解する感性を持ちたいものです。

 

 そんなこんなで、アートには、何かを伝えようとする気持ちがあると思うんです。そのために苦労して苦心する

 プロセスにはその人にとっての様々な「ブレ-クスル-」があり、それを突破してきた多種多様な作品たちだと

 思うんです。

 非常に厳しい道なので、自分では出来ないことも多いし、その内容も個人差・レベル・も多種多様ですが、

 私たちはその「成果・結果」を受け止め理解し、そして愛することが必要だと思います。

   そこには必ず具象-イメ-ジの抽象化-イメ-ジの表現・また違う具象として、の製作者の心の動きがあるハズなんです。

 

 中には「エゴ」の幻想の世界で面白おかしく生きればそれでイイのさ、と思う人もいるでしょうが、それでは

 真のアートに出会う、自分でもアートを創り出していくことは出来ないと思うんです。一見面白おかしく生きて

 いるようでも、その内側には「美への執着」が必ずあると思います。

 

 私たちも自分の「エゴ」の狭い世界に留まらず、そこを抜け出して広い世界を見て、大変な作業への感謝と目を見張

 って感動する大きな心で、そんなアーティストの皆さんを盛り上げて 行こうではありませんか。

 それがこの地上・現実世界にカミサマの共同体・平和な社会を作り出していく大道だと思うんです。

 

 

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