トライアスリート古山大

プロトライアスリート古山大のブログです。
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日々の活動や思った事などを中心に挙げていきます。

「ありがとう」と「よろしく」

2020-02-24 21:24:05 | 日記
皆さんこんばんは!
この週末は風強かったですねぇ。奄美大島で相当鍛えられたと思ったのですが、関東の風はまた違いますね。
これだけ色んな場所で強風に煽られていたら、「目利き」ならぬ「風利き」ができるようになるんじゃないかと思っている古山大です。

さて、奄美大島から帰ってきて1週間。私の元に今シーズン共に戦ってくれる相棒が来ました。



Bianchi OLTRE XR3 disc
です!カラーはもちろん「チェレステ」!!
Bianchiカラーと言っても過言では無い、イタリア語で(celeste)碧空、天空を意味する緑色に近い青色です!
イタリアのマルゲリータ王妃の瞳の色をモチーフにしたとか、その年のミラノの空をみて職人が色の調合をするとか、色んな逸話・伝説がありますが、こういうところが流石創業135年の老舗って感じでいいですよね〜😁

でも!見た目だけじゃないですよ。機能面でもこのメーカーは世界トップクラスです!
各社エアロロードの流れが来る中、Bianchiが掲げるのは「Countervail®(カウンターヴェイル)」という、特許取得をした振動を除去する他に類を見ない革新的な素材です!

マテリアル・サイエンス社と共同開発することで生まれたこのBianchi CVシステムは、独自のカーボン繊維構造と粘弾性を持ち、フレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去することができます。(@Bianchi公式HP)

…つまりなんてことかと言うと、「地面からの衝撃は80%除去するけど、加えた力は効率よく推進力に変えます。」と言う事。
空気の入ってないボールを蹴っても衝撃を吸収されて遠くに飛びませんが、足は痛くなりません。反対に空気がパンパンに入ったボールは、蹴ると遠くに飛びますが、脚が痛いです。
このCountervailは、蹴っても足は痛くならないけど、ボールは遠くまで飛びます。って言うのを実現したんですね!(例えが難しい…)。

この性能への貪欲な向き合い方が、創業135年にして、世界トップチームに使用されるマシンを造り上げてるんですね。
皆さんシティサイクルでBianchiの名を聞く方も多いと思いますが、サイクルロードレースの最高峰である、グランツール出場チームが使用しているメーカーなんですよ!

とまあ、その他にも色々ありますが、昔から興味のあったメーカーで、乗り味もすごく気に入っていたので相棒として迎え入れる事が出来てとても嬉しいです。
このバイクに見合うだけの選手になってみせます!!

………で、出会いがあれば別れもあるのが世の摂理。当然この新相棒であるBianchiとの出会いの裏には今までの相棒との別れもあります。




TREK Èmonda ALR5
私が学生の頃から相棒として様々な地に連れて行ってくれた相棒です。
アメリカのメーカーであるTREKにはロードバイクに3つのモデルがあります。
・オールラウンドエアロモデル madone
・対石畳の衝撃吸モデル domane
・山岳向け超軽量モデル Èmonda
です。それぞれトップモデルのフレームはカーボンなのですが、私のÈmondaはアルミニウム。剛性に長け、街乗り、レース何でも来い!というようなフレームでした。
しかし!Èmondaの名を冠するこのALR5もトップモデル負けず劣らずの軽量モデル!私の走りを様々な面でサポートしてくれました。

このバイクには、本当に色々な所に連れて行ってもらいました。
先週までの奄美大島もそうですが、海外遠征、ナショナルチーム合宿。一番上だとU23世界選手権に共に挑戦しました。結果は惨敗でしたが。。。
そして、実業団入と同時に現役引退。以降はママチャリの代わりとして、私の生活の足となってくれていました。

が!!私の突然のプロ化・独立に巻き込まれ、新たなバイクが組み上がるまで隠居生活から一転、強制的に現役復帰。かなり無理させました😅
この2ヶ月間。プロとしての出だしとして大事な局面に、バイクトレーニングを私と一緒に走ってくれたのは本当に助かりました。おかげでこれ以上無いくらいの出来でスタートを切ることができました。

本当に色々な景色を魅せてもらいました。
負けて悔しくて、それをぶつけるようにペダルを踏み倒し泣いた日。
勝って嬉しくて、町中をバカみたいに走り回った日。
彼と紡いできた「経験」は、確実に私の「力」になっています。
それは今まで相棒となってきてくれた歴代のバイクにも言えることです。

私は、このÈmonda ALR5にとって良い乗り手であったかはわかりません。多分、見合うだけの選手には結局慣れず終いだったかもしれません。しかし、私の選手としての重要な転換期に何時も居て私を運んでくれた事は、ありがとうの言葉では尽くせない程感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。

、、、となんか物である自転車に何言ってんだってくらい色々と書きましたが、割と毎回これくらい別れを惜しんで入れ替えをしてます。
私の手入れが下手でなかなか綺麗にしてやれないので、思い出だけは。。って感じです。
……やっぱヘンですかね?!

ま!何が言いたいかというと
「相棒!今までありがとう!」
「新しい相棒!よろしくな!」
です。

このチェレステカラーに負けないくらい、夢いっぱいヤル気いっぱいの選手になるぞ!おー!😆

それでは!