トライアスリート古山大

プロトライアスリート古山大のブログです。
毎週月曜と金曜に更新!
日々の活動や思った事などを中心に挙げていきます。

山伏

2020-02-10 18:27:22 | 日記
【山伏】
  1. 修験道(しゅげんどう)の行者。金剛づえ・ほら貝などを持ち、特定の山に登って修行する。
  2.   山野に寝起きして修行する僧。

人生初トレイルラン。このまま行けば山伏になれるんじゃないかとか本気で思いました。
古山大です。
最強のベーストレーニング!!を目指して出場したOSJ奄美トレイルラン。代償はデカかった、、、。

と言う訳で、2/9日にOSJ奄美ジャングルトレイルに参加してきました!距離はなんと50km!!
練習での20km走以上の距離を走ったことない私にとって、50kmは正に未知の領域。そしてそれに加えて「トレイルラン」。
初めて尽くしの日曜日。果たして気分転換のトレーニングとなったのか?はたまた山伏並の苦行となったのか?
ゴールタイム4時間45分06秒。
その全貌をレポート!!!


2/9午前6時。
ゴール地点の名瀬小学校に集合。日の出前のまだ暗い中、50km出場の約100名がスタート地点の宇検村役場行きのバスに乗り込みました。

午前7時。約1時間かけてスタート地点の宇検村役場に到着。





簡単な説明会を終え、役場内控室で準備。



本日の秘密兵器。携帯食は様々準備しましたが、奄美大島の『島とうふ屋』で手に入れたこの「みき」は別格!

原料は「米」「白糖」「さつまいも」。究極のエナジードリンクです!
奄美の力を借りて、奄美の山々を制覇します✊

午前8時。スタート。
こっから先は走るのに必死だった為、写真がありません。。。というか、スマホなんて出してたら石に躓いて転んでましたね。マジで。

START
最強のベーストレーニング!!今日一日で強くなる!!あわよくば入賞!!

〜6km
いきなりの激坂。トレイルランナーは下りが早い。という情報を得ていたので、少なくとも下りが始まるまでは先頭に着こうという企みが一瞬で崩壊しました。。。みんな早すぎ。

〜20km
ここまでは走った事ある距離。いつもと違った雰囲気の場所なのでたのしぃ〜!!と景色を楽しみながら走れてました。
楽しかったのはここまででした。

〜30km
下りが怖い。石ころジャマ。踏み外すとホント怖い。もう下りたくない。。。ズルッ!うわぉ!!
というのが、数10メートルに一回。

〜40km
脚がァァァァああ!!棒にぃぃぃぃい!!

〜45km
ココハドコ?ワタシハナゼハシッテイル?

〜47km
もうヤダ!!下りたくないぃぃぃぃ!!止まれない止まれない止まれないぃぃぃぃ!!!

〜49km
……ぁぁぁぁぁあああああああ!!!ゴンッ!グエッ!
↑倒木にぶつかりました。

〜50km
トレイル「ラン」ではなくなる。

FINISH
さぁくらぁ〜ふぶ〜きのぉ〜さぁらい〜のそらへぇ〜😭

ゴールタイム4時間45分06秒。


因みに42km地点でのタイムが、3時間40分。
そこから8kmは街へ向かって下り基調です。
ラスト8km下り基調に65分。


、、、と!そんな感じの一日でした!
敢えて言いましょう!間違いなく苦行だったと!!
特に30kmすぎからは地獄でした。走ってる最中に筋肉痛が出てくるという。もう良くわかんない状態でした。

トレイルラン。ハマる人も多いといいますが。
私はハマりませんでした!!
もうしばらく走りたくない。。。

しかし、最強のベーストレーニングになったことは事実!
この筋肉痛その他諸々の痛みに見合ったトレーニング効果を期待して、今は体を休めています。

明日からまた練習!ベースは成った!ここから強くなるぞ💪
ランナーの皆さん。一度は出てみてください。見える世界が変わります。笑

それでは!


未知の領域

2020-02-07 22:13:16 | 日記
皆さんこんばんは!
奄美大島滞在3週間が経過!古山大です!
そろそろ島人を名乗ってもよいのでは、、、笑

と言う訳で、奄美大島滞在3週間が経とうとしています。今までどんなに長い遠征、合宿でも2週間がせいぜいだったので、ここから先は私としては未知の領域です。
2週間くらいだと、合宿の始まりから終わりまで、適切に休養を挟めば練習自体は常に高いレベルで繋げていけます。しかし、4週間ともなるとどこかしらで強度の低い練習期間を置かないと息が続かなくなってきてしまう気がます。。。

実を言うと、高校2年生の時、夏休み丸々使って合宿地を転々としたことがあります。途中数日帰宅したりしましたが、夏休み40日の間30日間くらいは合宿をしていました。
あの時は確か、「陸上部の合宿」→「トライアスロンチームの合宿」→「ジュニアナショナルチーム合宿」の流れだったと思います。それぞれの合宿が独立していたので、期間中常にハードワークだった気がします。
でも!当時はできたんですよね〜。若さによる回復力と体力!って事なんでしょうが、これに加えて『練習毎に追い込み切れない』という事も要因の一つだったと思います。

現在24歳。まだ年齢による変化を感じる歳ではありませんが、それでもやはり高校生の時と比べると次の練習へのスタート時間が長くなった気がします。
これは、『若さによる回復力』だけでは無いと思います。
技術や体の動かし方等は、やはり経験を積んだ者の方が優れている事が多いです。同じ古山大で言うならば、17歳の時よりも24歳の時の方が遥かに体を動かす技術というのは勝っているはずです。
「体を動かす技術がある」と言う事は、「更に高い速度や出力を出せる」と言う事とイコールになります。無駄な動きが無ければ、その分速く強く動かせますもんね。
ですから今、24歳の私は17歳のときの私よりも、極限の状態まで体を追い込むことが出来てしまうわけです。そうなれば当然同じ回復力だとしても回復には時間がかかります。
ですから、年齢による再スタートまでの期間延長は必ずしも回復力の衰えだけでは無いと言う事です。

で、何が言いたいかというとそんな風に極限まで追い込めるような私にレベルアップしてからこれだけ長期の合宿は初めてということですね。今週に入って明らかに練習時の感覚が変わってきました
良い方向にも悪い方向にも。
体の状態も怪しい部分が出てきましたし、朝にエンジンがかかるまでの時間も少し長くなってきた気がします。
ここまで3週間、ぶっ通しで強化してきたのでここらで一度落としたほうがいいのかなぁ~と思わせる要素が出てきました。
体を壊して練習中断となってしまえば元も子もないので、リカバリーには特に気を使って残り1週間、鍛えていこうと思います!!

正にここから1週間は未知の領域。
慎重にしかし恐れずに突き進んでいきます!

因みに写真は日本の何処かで撮った何となくそれっぽい未知の領域。笑

「ゆうしゃ よ よくぞ たどりつきました。」

それでは!

ギリギリギリ

2020-02-03 22:45:44 | 日記
奄美大島合宿も後半戦が始まりました。
古山大です。

奄美大島は、海岸沿いに切り立った崖が多く、見晴台として景色を一望できるようになっている場所がいくつもあります。
見晴台に立てば見渡す限りの海。水平線なんて久しく見ていなかった私は、なんだかすごく開放されたような気分になりました。
写真も撮り終え、さあ練習再開と足元を気を付けようと視線を落とすと、地面は足元よりも更に下。肝が冷えるという感覚を久々に味わいました。
文字通りの「崖っぷち」でした。(当然柵の内側ではありましたが…)

もう後がない状況を指して「崖っぷち」なんてよく言いますが、実際に崖っぷちに立つとそこから更に何か足掻こうなんてとても思える状況じゃなかったです。
「崖っぷちの状況から抜け出す為に藻掻く、足掻く」って相当な覚悟と気力が無いと無理だと思います。
崖っぷちに追い込まれた時点で、足掻いたりなんてせず、そこから離れて安全権に逃げる為に一歩二歩引くはずです。
つまりは、逃げの一手です。

しかし、競技者としての私は正に今、「崖っぷち」。いや、選手として契約も頂いて、活動も不自由なく寧ろ自由にできて、厳密に言うと崖っぷちではないのですが。。。

崖から一歩引いて、安全な場所に居れば「落ちてしまうかも」なんて心配はしなくて済みます。しっかりとした地面の上で伸び伸びと思い思いに過ごすことができます。
しかし、それだと水平線が遠くなります。競技者として上を目指す者なら、向かいたいのは皆、水平線の向こう側だと思います。
人に翼はありません。水平線の向こうへ行くには風に乗って行くしかありません。
良い風を見つけたら安全圏から助走をつけて一気に飛び立つのも良いでしょう。それが普通です。最適解です。機を見計らって一気に駆け出す!
助走も付いて思い切りが良いように飛び立てるでしょう。

でも、僕はそれだと「ホントのホントにここしかない!」「千載一遇の大チャンス!」って時に出遅れると思ったんです。
ましてや、私みたいに鈍臭い奴だと特に。
そんなチャンスが訪れたときに、すぐものにできる。そんな状態にあり続けたいと思い、今の状況に身を置かせていただきました。
常に強い風に煽られる、上手く風を捕らえる必要がある。
まあしかし、そんな失敗パターンに関しては、居続けるっていう覚悟と気力、そして火事場の馬鹿力的なものを信じて踏み倒せればと思います。。。

長々とグチグチと何が言いたかったのかと言うと、
下を見たらヒヤッとして、さっさと引き返してしまいたかったですが、



そういう場所にいないとこういう景色は見られないと言う事です。
沢山の人々に支えていただいて自分の望んだこの場に居るので、一歩引かずに踏みとどまって、肝を冷やしながら最高の風を探そうと思います。

その風をとらえるためにはまた練習が必要なのですが、それはまた別の話。。。

そんな感じで奄美大島合宿も残り2週間。最高の風が来たときに、最高の状態で乗るためにも「初心忘るべからず」、しっかりと鍛えていきます。

そんな感じで、今日はまた違ったテイストでお届けしました!
それでは!