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先日、日本の方がマニラで倒れ、早急な処置ができずにお亡くなりになった事例をご紹介しました。
フィリピンSOSサービスの打合せ in ST,Luke's BGC
現在、この救急サービスの準備中ですので、近いうちに皆さんにご案内したいと思っています。
この内容を見て、
自分はゴールドカードに付帯してる海外保険があるから大丈夫だ
そんな救急サービスは保険会社が無料でやってるじゃないか・・・
そう思った方が大勢いるでしょうね。
私も当然そんなサービスがあることは存じ上げております。
でもなぜ、敢えてこんなサービスを作る必要があると感じたのか。
これは、今回の事例で
緊急時の的確で素早い対応が命に関わる
という当たり前な事を痛切に感じたからなのです。
カード付帯の保険会社に聞いてみると、確かにキャッシュレスサービスや手厚い保険の保障が準備されています。
しかし保険会社も企業ですから、保険適用対象者であるかどうかを先に審査しなければなりません。
疾病者の個人情報、渡航の日程、現状と発症の経緯、現在地と対応状況などなど・・・
いくら日本語対応と言っても、今にも死ぬかもしれないという緊急事態にこんなことを冷静にオペレーターとやり取りできる人がいるでしょうか。
さらに現金がない場合は、オペレーターはキャッシュレスで対応してくれる病院を探し交渉してくれるそうですが、インフラもまともにないフィリピンで、一体どれだけ時間がかかるのか…。
そしてこのサービス対応、平日の朝から夕方の通常勤務時間帯しか対応がありません。つまり、深夜や週末という旅行時には必ず活動している時間帯に、肝心なサービス提供がないのです。
今回の事例では、最初に心臓疾患の高度医療が提供されていれば、ほぼ確実に命を取り留めていたと言います。
フィリピンでは、日本のように急患が運び込まれたら、まずは人命救助が最優先とは考えてくれません。どんなに危篤状態であっても、
あなた現金、カードはお持ちですか?
まずはこれだけかかりますが払えますか?
ここから始まります。
ここで現金がない、支払保証する先がない場合はまともな病院は相手をしてくれません。
この方も保険には入っていたそうですが、このような身動きできない状況になって現金がないという事で、初期費用の不要な近隣の救急病院に運ばれたようです。
当然そのような病院には、心筋梗塞に十分対応できる環境はありませんでした。
病院に救急処置で入るくらいでそんな大げさな・・・そう思われるでしょう。
しかし今回の事例では、この処置に対応可能な病院からは日本円で
入院保障金が約100万円
緊急手術費用が約200万円の
合計300万円相当の現地通貨を入院時に要求
されています。
心臓疾患の救急治療でこの医療費は法外な額とは言えないそうですが、それにしてもこんな現金をフィリピンで持ち歩く人はありませんし、人に頼んですぐに貸してくれるところもないでしょう。
同行者も大使館を始めあらゆるところに支援を求めたそうですが、快い返事が返って来る事はなかったそうです。
現在弊社では、渡航者の旅程に合わせた安否確認を行なうとともに、24時間体制で緊急時の病院受入対応と救急車両の派遣体制を準備中です。
渡航時に何かあれば、大至急現場に緊急車両を向かわせ、フィリピン最高の医療施設を準備して最速の手段で治療を受けていただけるコンシェルジュサービスです。
フィリピンはやっぱり駄目だ~から、フィリピンってすごいんだな!と思ってもらえれば、もっともっと多くの方が集まって来れるんじゃないかと思っています。
自分も安心していたクレジットカード付帯保険サービス。皆さんもチェックしてみては?