前回、投資の種類はリアルかバーチャルかしかないというお話をしました。
そこで良く勘違いされるのは不動産投資です。
不動産投資は、現物投資の代表格として捉えられていると思います。でも、投資家の頭がリアルとバーチャルの判断がつかない場合、全くピントはずれな感覚で不動産を買ってしまう人がたくさんいるようです。
さて、不動産のリアル投資とバーチャル投資とは何でしょうか?
これは、不動産を使って実体事業をするのをリアル投資と考えます。つまり、不動産がお金を生んでくれる事業をすること、賃貸事業ですね。
バーチャル投資とは、先が見えない市場投資。つまり、その不動産を転がすことで転売利得を狙う投資です。
新興国では、この両方で大きな利益を上げることは可能です。しかし、そのためには、不動産屋レベルの知識と立ち回りノウハウがなければ、簡単に利益を上げることはできません。
海外不動産投資をやりたい!と言ってる多くの日本人は、この当たり前な「不動産事業」を行なう知恵もないのに、買えば自然と値段が上がって儲かるみたいな戯言を言って何千万円も払って物件を買ってる人ばかりなのです。
そんな簡単に、モノだけ買って転売で儲かる不動産なんてある訳ないじゃん!
そりゃ勿論、買えば近い将来値段が跳ね上がってくる土地はありますよ。でもそれは、素人が見れば原野商法で騙されるとしか思えない情報になりますから、まずは手出しできないと思いますよ。
所詮、不動産というのはよそ者が眼力を持てる世界ではありません。その地に根付いて得た相場感で分かる世界ですから、人が勧める儲かる土地なんて、これほど信用できないものはありません。
だから、海外不動産投資をしたいという人は、その地で不動産事業をする腹積もりで取り組めよと言っているのです。
それを聞いて、そんな知らないところで賃貸事業なんてできる訳ない!と思ったら、海外不動産投資なんて自分はできないのだという事を自覚して下さい。
どうして日本の不動産事業すらやったことない奴が、猫も杓子もコンドミニアム買いに来るんだろう…。アホなのか日本人は?そんなに騙されやすいなら、このサイトで言ってることを全部鵜呑みにして投資してくれたら嬉しいんですがね…。
フィリピンで賃貸事業を自力でやるなんて、普通の人はまず無理ですよ。だから誰かを頼る。そこに費用がかかり、まともに対応してくれたとしても利ザヤは抜けません。
それどころか、まともにやってくれないところばかりだから、客もつかないでしょう。あなたの物件に可能性があると思ってるのはあなただけ。みんな知らんぷりなんですから。
今日もたくさんのコンドミニアムがマニラのあちこちで建設されています。これは全て部屋が売れたから建つのです。それだけカモられたお金持ちと外国人が多くいるのです。その多くが日本人なのです。
だからフィリピンは親日派が多いのかな…。
ご愁傷様ですね。