「ライフプラン入門」も最終回となりました。
これまでのように、公的年金、退職金、や子供を頼りにした老後の生活設計はできなくなりました。
今回は40歳代の会社員を念頭において自分年金づくりの資産運用の考え方について学びましょう。もちろん、他の年代の方にも役に立つ内容です。
老後のお金
○65歳以降の収入の大きな柱は公的年金と退職金です。
・年金額は、加入期間、給料により異なりますので、本セミナーでは便宜的に厚労省のモデル世帯の数値を使います。
※モデル世帯
夫:20歳~59歳まで厚生年金に40年加入、男性的の平均的な賃金
妻:専業主婦、国民年金に40年加入
65歳からの年金額(月額)
夫:国民年金+厚生年金⇒6万6,000円+10万1,000円=16万7,000円
妻:国民年金⇒6万6,000円
以上より夫婦でもらえる年金は23万3,000円
・退職金については1,500万円とします。
○65歳以降の支出について
・生命保険文化センターによると、老後を夫婦2人で暮らしていく上の最低日常生活費は24.2万円、ゆとりのある生活費は37.9万円ということです。
また、ゆとりのための上乗せ額の使途として「旅行やレジャー」が66.1%と最も多く、「趣味や教養」が54.4%と続いています。
本セミナーでは、生活費25万円、ゆとりの資金を5万円とします。
・その他、家のリフォーム代、車の買い替えなどの一時的支出を700万円とします。
以上を前提に老後の資金を計算します。
老後の必要資金シミュレーション
(計算式)
老後の必要額=「65歳以降の支出」-「65歳以降の収入」
○65歳以降の支出
1.夫婦の同居期間(夫65歳の平均余命18年)
30万円×12ヶ月×18年間=6,480万円
2.妻一人の期間(妻83歳の平均余命9年、支出は3割減と仮定)
30万円×0.7×12ヶ月×9年間=2,268万円
3.一時的支出
700万円
4.合計 1+2+3=9,448万円・・・A
○65歳以降の収入
1.夫婦の同居期間(夫婦でもらえる年金)
23万円×12ヶ月×18年間=4,968万円
2.妻一人の期間
(妻の老齢年金+夫の遺族年金)←夫婦でもらえる年金の75%の水準です。
23万円×0.75×12ヶ月×9年間=1,863万円
3.退職金
1,500万円
4.合計 1+2+3=8,331万円・・・B
○65歳までに準備すべき金額
A-B=1,117万円
物価上昇率を考える
上記より、65歳までに準備すべき金額は1,117万円と計算できました。
あなたの年齢が今45歳だとすると、20年後の1,117万円は今の1,117万円と価値が同じではありません。つまり、物価上昇率を考える必要があります。
物価上昇率を2%と仮定すると、20年後に準備すべき金額は以下のように計算します。
1,117万円×1.486(物価上昇率2%の終価係数)=約1660万円
毎月の積立額を考える
約1,660万円を20年間で積み立てる場合、毎年の積立額はいくらになるか。
運用利率により異なります。年金終価係数を使って求めます。
・年4%で運用する場合
1,660万円÷29.778=約56万円
・年6%で運用する場合
1,660万円÷36.786=約45万円
・年8%で運用する場合
1,660万円÷45.762=約36万円
金融商品を選ぶ
運用利率と積立額が決まれば、次は投資資金をどのように準備するかを決めます。
家計収支や家計のバランスシートを作成して分析し、無駄があれば改善しましょう。今まで貯蓄ができていなければ、貯蓄をする習慣を身に付けることが大切です。
収入-支出=貯蓄と考えるのではなく、
収入-貯蓄=支出と考えることが大切です。
投資資金の目処がたったら、最後に運用利率を達成できる金融商品のポートフォリオを考えます。ただ、どのようなポートフォリオを組んだら良いかは、専門家のアドバイスを受けたほうが良いと思います。
最後に
最後まで受講していただきありがとうございます。
全7回のライフプラン入門は、税理士さんがインターネットで無料配信して下さいましたものを利用いたしました。
このブログでみなさんがライフプランについて考えるきっかけになればうれしく思います。
特に、プランニングや具体的な資産運用手法については、かなり専門的な知識と経験が必要になってまいります。
どんなことでもお聞きになりたいことがありましたら、「メッセージ」から連絡下さいませ。
精一杯対応させていただきます。(完全無料ですのでご安心下さい。)
お役立ち情報
◇社会保険庁(年金額の試算、動画による年金講座)
http://www.sia.go.jp/
◇生命保険文化センター (老後のお金)
http://www.jili.or.jp/lifeplan/index.html
◇お金の勉強に役立つメルマガ
「お金を殖やす、貯める、今日からはじめる節約テク」
http://www.mag2.com/m/0000144979.htm
**********************
情報は下記からいただきました。
情報責任者 : T&Rコンサルティング有限会社 CFP 新美昌也
お問合せ: http://www.fp-trc.com
免責事項:記事の内容には細心の注意を払っていますが、正確性を保証するものではありません。いかなる損害が生じましても責任は負えませんのでご了承ください。実行にあたっては、各専門家に必ず確認してください。
「いいね!」のクリックうれしいです。
最新の画像[もっと見る]