円高が長く続いている。
以前、記録的な円高の時は、輸入ブランド品が安いとか海外旅行が激安など国内の消費ムードが盛り上がっていたように感じるが気のせいだろうか。
長引く不況と景気回復に期待が持てない時代に、賢い日本人は財布の紐をしっかり締めて生活しているのかも知れない。
しかし、貯蓄大国と言われる日本の資産は金融機関に入れたまま。
確かにこの国民金融資産で、政府が国内外いろんなばら撒きを行なえるので、全世界の役に立っているという意見もあるが、自分の資産は自分のために自ら活用した方がいいのではないかと思うのだが…。
さて、経済の難しい話は抜きにしても、誰もが超円高であることは認めている。
それでは世界の基軸通貨米ドルに対して、一体どれくらい円が高くなっているのかチャートで見てみよう。
これに世界の出来事を重ねると面白いことが分かる。
上の図は、米ドルが変動相場に変わってから現在までの為替レートの動きだ。
私は為替トレーダーではないので、レートの上げ下げを予想する気は全くないが、このチャートの騰落を見て欲しい。
このドルの変遷について詳細はこちら
大雑把ではあるが、5年前後くらいの期間で相場が上げ下げしてはいないだろうか。
そして、ドルが変動相場に変わってから、20%程度までドル安になっている。
この円高が実体経済を反映していないというのも大方異論の無い見方のようである。
現在の円高が始まったのが、サブプライム問題が表面化してからと考えれば、既に5年近くが経とうとしている。
円高は最終局面を向かえ、2012年からは円安が始まるという意見もあるが、市場というのはずっと同じ状況は続かないのも確かだから、どこかで円安が始まるはず。
いよいよ外貨買いの最終チャンスが迫っているのかも知れない。
前回の記録的な円高は1995年。長銀の破綻までのたった3年間で1ドルは79円から147円まで上昇している。
為替レートの上昇だけで+80%以上である。
それからこの為替相場の変動に関して必ず関わってくるのが、当然といえば当然だがアメリカの影響。
この世界不況で基軸通貨の座をアメリカは他国に明け渡すという人もいるが、私は全くそうは思わない。
世界一喧嘩の強い国、情報操作を地球規模でやれる国はアメリカしかない。この国の親分の座をどこが奪えるか、そんなリスクのある選択はどこもしないだろう。
どこの国も、親分を取り込んでうまくやることで国家ビジネスは成立する。
何と言ってもアメリカの経済指標一つを世界がパソコンの前で注目し、為替レートは大きく動く。だからアメリカと共存する国が儲かるようになっていると思う。
だから、やはり異常な円高の今、格安の米ドルをたくさん保有しておくのはメリットが大きいのではないだろうか。
安全な投資としてゴールドを買うという人もいるが、現物投資とは言え相場で価値が決まることに変わりはないのだから、買った後上がらなければ完全な損失だ。
そのゴールドの過去10年のデータがこれだ。
クリックして拡大
何とこの10年以上右肩上がり。10年前の7倍にまで上昇している。
さて、今後も上がり続けるだろうか。
やはりリスクを抑えて外貨を獲得する方法を選択する方がよいのではないだろうか。
海外投資これは必見!