投資家への道・・・FX,株式,投資信託,不動産,賃貸・・・資産運用の落とし穴が分かる

日本に流れる「嘘」の情報を徹底解明します!






↓お問合せはメッセージから↓

月々5万円で、30年後に1億円作れると宣伝する業者は大丈夫か

2013年06月05日 | 海外積立ファンド

最近仕事で東京に行った際、目を疑うような光景を目にした。電車内に上の写真を使って堂々と海外投資の勧誘が行われていたことだ。

実はこの会社、当サイトにも以前から多くの問い合わせが入っている会社で、ネットで調べると、何やら日本人が海外投資を相談したいナンバー1の会社らしい。テレビCMもやっているようだ。

海外金融商品を提案する身としては、国内の規制はある程度理解しているつもりだが、金融庁の無認可商品を売るために、このように堂々と公にコマーシャルできるのかと、きな臭ささえ感じながらその広告を眺めていた。


広告で盛んに訴えているのは、海外積立ファンドで月々5万円の積立をすれば、30年後には1億円になるという内容。積立総額は計算では1800万円、想定利回りは年利10%だという。でも、そうなるという根拠は何なのだろうか?


現在、大変人気の海外積立ファンドは、多くの業者が国内外で顧客獲得しているが、本当の特性をよく理解して契約する日本人は少ないように感じる。当サイトの問い合わせも、かなり不安になる理解力で契約を検討している方が多く、このような環境が、将来無用の海外投資批判を作ってしまうので、ここで、きちんと実体をお伝えしようと思う。

実際私自身も、ある時期までは上記の会社のような提案をしていたことがある。しかしこの10年近く、海外積立ファンドの運用や会社対応を見てきて思うのは、積立ファンドは

リスク投資のファンド運用を、
極限にリスク軽減した
投資商品

ということである。つまり、大損しない代わりに大きな利益も圧縮するという事だ。

このような実態が分かった時点で、説明内容を改めきちんと理解していただいて契約しないと、またいつもの「~に騙された!」という羽目になるだろう。



積立ファンドは運用利回りを追及しても無理!

よく運用利回りについて聞かれる。でもよく考えてほしい。あなたが気になる運用利回りとは、実際に投資した金がどれだけ増えて償還されるのかを聞きたいはずだと思う。それはどうやって計算すれば算出できるだろうか?

簡単に言えば、

投資金=積立月額×積立月数
償還金=換金時点の、保有ファンド数×ファンド価格

ということになり、当然、積立時と換金時にそれぞれ為替リスクが伴う。


投資金

投資金は、外貨建てによる積立だから、為替の変動で毎月積立額が変わる。

1ドル100円で5万円は500ドルだとしてスタートしても、1ドル120円になると6万円、逆に80円になれば4万円だ。その月々の積立額を累計したものが投資総額になる。

そして、毎月購入するファンド価格も、株価と同様常に変動する。

積立各社の公開チャートを見れば、その値動きが分かるが、右肩上がりのものはほとんどない。騰落を繰り返し将来を想定することなど不可能だ。

毎月変動する投資金とファンド価格で、積立てられるファンド数が毎月変動する。投資金の実態を算出するだけでも大変な作業だ。


【償還金】

こうやって積み上げられたファンドをある時現金化するわけだが、決定的なことは、現金化の際のファンド価格がすべての結果を生むということだ。

投資金の難解な計算ができれば、ファンドの平均取得単価が出るだろう。この単価を換金時の価格が上回っていればプラス、下回っていればマイナスだ。

下図を見て説明しよう。
 


これは実際に私が積立てたファンドで、2008年5月頃から2013年1月までのデータ。もし、2008年5月に一括投資でこのファンドを買っていたら、ずっと低迷して、やっと最後に値が戻ったという状況だ。(赤線参照)

しかし、積立で購入することで、赤線未満のファンド価格時は格安で買い貯められたため、購入当初よりたくさん積立てられたという事になる。

さらにこの期間は、異常な円高に助けられ、実際の円ベースの出資は大幅に安上がりとなった。少ない出資でたくさんのファンド積立ができた訳だ。

仮に2013年1月に換金した場合、

ファンド価格は過去5年で最高潮に達している
その間ファンド安のため、積立ファンド数は増幅している
換金時の為替レートは急速な円安になった 

という条件がそろい、結構儲かったファンドという事になる。(いくらの利回りがあるのかは不明)

もう一つ、実際に積立てたチャートを見てみよう。

このファンドは、積立初めから騰落を繰り返し、多くは積立時より割安に積立てたが、2013年1月に換金した場合は大幅にファンド価格が下落しており、結果として大損するという例である。

積立だから、ファンド安時期は増幅して積み上げているので、換金時安くてもたくさんのファンドを交換するので相殺できるが、一括購入の場合は換金時の価格がすべてを決定するので、この例は目も当てられない。

このファンド、実は日本人が大好きなヘッジファンドの代表格ともいえる「マンファンド」なのである。


このように、積立ファンドの出資額とリターンの計算は非常に複雑で、多くの人が5本から10本のファンドを組み合わせて分散投資することから、運用結果は平均化され、簡単に算出することは難しい。



 


ドルコスト平均法の本当の効果

投資の重要なポイントは、避けて通れないリスクを如何に軽減するかである。海外投資に興味を持ち始めた人のほとんどが、いくら儲かるかリターンの追求をしたがるが、悪い結果の場合を考えなければタダのギャンブルでしかない。

海外ファンド運用には、為替とファンド価格の二つのリスクが伴う。この二つのリスクは、将来を予測することは不可能と考えれば、株式と何ら変わらない超リスキーな投資に他ならない。

しかし、このリスキーな投資を、専門知識を必要としなくても自動的にリスクヘッジするのが、このドルコスト平均法という積立手法だ。

この二つのリスクには、時間出資額という共通の関連項目がある。つまり、時間によりレートや価格が変化し、出資額により損益の額が変化する。

だから、先の見えない投資を行うには、一括投資のような時間も出資額も一点集中する投資は、最大のリスクを背負う事となる。(当然期待通りに動けば最大の利益を上げられる=ハイリスク・ハイリターン)

毎月一定額を長期間積立てるという事は、時間尺と資金額を小分けして投資を継続することで、特に時間尺の分散は、長期投資を意味することになる。


一括投資と積立投資の違い(原資7200円、期間6か月)

この例のように、毎月1200円をファンド投資してユニットを買うと、6か月後には186ユニットのファンドを積み上げることができる。

一括投資の場合、7200円で100円のユニットを買うから72ユニット。半年後に換金したとすれば半減してるが、積立の場合は9300円とプラスになっている。

しかしここは儲けより最悪の状態を比較してみよう。

最低価格になった5月は、ユニット価格が20円。

一括投資の場合、時価総額は1440円。-80%

積立の場合5月時点で162ユニットあるので、3240円。-55%

同じファンドを買っていても、最悪時でこのように損失割合が大きく違う。そして、この翌月価格を戻すことになるのだが、当初の半値に下がった場合でも、+29%にまで持って来れるのは、積立時の低迷した単価でたくさん積み上げた跳ね返りが物を言っている。

この、最悪時でもリスクを軽減し、好調時に大きく跳ね返るのがドルコスト平均の最大の武器となるのだ!
そして重要なことは、常に価格変動するファンド投資は、長期間ドルコスト平均法を継続することで、リスクを平均化していくということだ。



 


優秀なポートフォリオマネージャーが必要か?

この仕組みを理解して、巷で勧誘されている説明を再確認してみよう。

よく言われるのが、大きな手数料を払って運用マネージャーをつける方がよいかという点だが、もうお分かりではないだろうか。

ファンド価格の変動なんて誰にも予測できないのである。また、積立する側にとってメリットのあるファンドは、上がっているものではなく、むしろ暴落して低迷しているもの。そのようなものをマネージャーが率先して抽出できるだろうか?

もう一度言う。

ファンド価格の将来は誰にも予想できない。
上がるか下がるか分からないのである。

だから、積立時価総額の1%以上もの手数料を払ってマネージャーをつける契約などは愚の骨頂である。

最近見かけるのだが、IFAの運用実績を宣伝して乗換を勧める業者。これは最低最悪の業者と言っておきたい。

そもそもIFAの鞍替えは、引受するIFA側にはあまりメリットがない上、他社の横取りでタブー視されてきたことだ。しかしこのような勧誘をネットを使ってやり始めたのは、毎年増え続けるこの手数料を横取りする、単なる手数料目当ての勧誘に他ならない。

ポートフォリオマネージャー手数料は、皆さんの投資効果を上げるために払う費用ではない。中間業者の報酬に消えるコミッションなのだ。そんな契約をしていても積立ファンドはほとんど放置されたまま。問い合わせても「様子を見る」などと言って何もしないのが通例だ。

だって、放置した方が責任なく時価総額が戻ってくるのが積立ファンドなのだから。

 手数料「恐ろしい裏話」

 

 


年利10%の運用が可能なのか

運用益の計算が困難であることは上述のとおり。でももっと簡単な検証方法がある。それはファンドのチャートに年利10%の線を引いてみることだ。


積立会社のサイトには、必ず選択できるファンドの過去チャートが公開されている。そのチャートをなるべく長期間の実績を出して、年利10%の線を引いてみる。

単純な足し算でも5年で50%、10年で100%プラスになっているファンドがいくつあるだろうか。ほとんどないことにすぐに気付く。

積立ファンドはいろんな手数料が必要だ。会社既定のファンド管理料、口座管理料、ファンド口座手数料、その上にポートフォリオマネージャー手数料やカード決済手数料、投資顧問契約費用などなど、これらを含めて年利10%手元に残すには、いったい何%利益が必要なのだろう。

月々5万円で1億作るという会社は、顧問料は取らないと言っているが、積立ファンドの手数料は積立時価総額に約1%徴収している。これは通常証券会社などが行う手数料体系と同じで、この重大さが日本人には理解できないようだ。
つまりこの会社は、あなたが儲かろうが損しようが、積立時価総額の約1%は毎月いただきますよと言っているのだ。 

 手数料「恐ろしい裏話」

 

問題のこの会社では、国内契約ができるというだけで、さらにカード手数料が2%以上もかかる商品を売りつける。おまけに契約者の多くが積立時と換金時のファンド価格に7.5%ものスプレッドがあり、ファンドスイッチングには大きな手数料がかかる(この手数料は毎年見直され上昇する)ことを理解していない。

5万円の積立で1億ができる根拠を追及すれば、金融庁からおしかりを受けるくらいでは済まされない気がするのだが。

いずれにせよ、このような会社で契約された方はお気の毒である。

この会社は、ネット検索するといろいろ怪しい情報が出ている。確かにネット情報は不確実なものもあるだろうが、世間をお騒がせする悪徳業者は、必ず前兆として何らかの風評がネットで立っているのが常だから、一応参考にしておくべきかも知れない。

しかし、なぜこの会社だけ、国内のタブーを堂々とやれるのか…。誰か知っている方がいたら是非教えていただきたい。


 


自分に合ったプランニングを提案してもらおう

積立ファンドを年金商品と考え取り組むのであれば、リスクバランスが非常に良い優秀な商品だと思う。世界的に大手の保険金融会社が取り扱うものは、投資商品として自信を持ってお勧めできる。

しかし、間違っても株のトレーディング的感覚で利益追求して取り組むものではないことを強調しておきたい。

リスクのところでも話した通り、長期運用が基本であるが、最高でも積立を継続できる年齢までの満期設定にしておこう。悪徳業者は長期契約は報酬が高額なため、契約可能期間ぎりぎりまで満期設定する傾向がある。

年金商品で65歳以上の年まで払い込む計画を立てること自体が不自然で、このような契約を勧める会社は悪徳業者とみていいだろう。

 

 


当サイトで無駄な手数料を払わない契約を

1億円は目指せるという上記の会社が勧める商品は、当サイトでも郵送で日本にいながら契約することができます。ご契約に際して何ら手数料は必要ありません。どうしても国内契約で積立ファンドを取り組みたい方は、是非ご相談ください。

また、香港まで行くことができる方には、さらに多くの選択ができる商品のご提案もございます。最近では、生命保険をご家族でご契約される方が増えており、日本の保険商品のバカらしさが認知され始めたようです。

英語も苦手、海外にも出られない、長期運用なんて面倒だという方には、インドネシア預金がお勧めです。こちらは元本確保型、確定利回りで1年満期から最長3年満期までと流動性に優れております。

看板、肩書、見た目で海外投資の判断はできません。まずは、お問い合わせから踏み出してみましょう。

お問い合わせはこちらから

   

 


こんな安心安全な海外投資があったのか!

日刊工業新聞社発行の本で紹介された  アジアで大成功する企業が提供します! 


 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フィリピン航空6月3日~5日限... | トップ | 日本には流れないフィリピン... »
最新の画像もっと見る

海外積立ファンド」カテゴリの最新記事