詐欺情報にご注意ください!!
最近マニラで行なわれている日本からの不動産視察ツアーで、嘘の投資話でお金を集めているという情報が伝えれられています。
コンドミニアムを購入される以外の投資話で、毎月投資金の数%もの配当があるなどといった話は、このフィリピンでは存在しません。
本当にそんなものがあれば、日本人よりはるかにお金持ちの現地富裕層や華僑の人々が、真っ先に抑えて日本人など入り込めません。
このような不審情報を見聞きした場合は、是非情報提供にご協力下さい。
新興国では有力者の人脈を頼ると失敗する
現在日本では、経済成長著しい新興国へ進出することが成功への道だと思われる感があります。特に大卒や若い方々は今の日本経済をよく思っていない人が大部分で、就職先を新興国内に求める人も少なくありません。しかし、データからは着実に高度成長する新興国でも、あなたのビジネスが同調して成功するとは限らないのです。
そのような不安を一掃して安心させられてしまう言葉に「弊社はあの有名な~と強いパイプがあるので…」という話が良く聞かれます。
先週お伝えした、大胆な手口でマニラで投資勧誘していた日本人グループも、元大統領とのパイプを謳って日本人をクロージングしていました。
これは恥ずかしながら私自身が失敗した経験があるのではっきり申し上げておきますが、新興国ではこのような「特別な人脈」を理由に成功する、儲かると言っている人は、ほぼ間違いなく失敗します。いや、既にその話自体が嘘かも知れません。
それは何故なのか?
確かに新興国では富が集中しており、日本では想像できないくらい利権が一部の有力者に偏っています。だから、その様な人と人脈ができることこそ混沌とした新興国では成功の近道と思われがちですが、実はこの利権も、政権や利権者の環境が変わると一気に利権が消失するおそれがあるので、常に不安定な権利であることを知っておかなければならないのです。
例えばここフィリピンでは、大統領が変わるたびに、閣僚はもちろん官僚からいわゆる町内会長まで、国の機能をつかさどるあらゆる要職が一斉に変わってしまいます。するとそれまでの政権下で美味しい思いをしていた人たちが突然いなくなったり、人脈を持っていた人と対立する派閥に入れ替わったりするので、利権構造が一気に変わってしまうのです。
だから、本当にその時は人脈でうまくいっていたとしても、政権交代などは、ある意味直下型大地震と同じですから突然うまくいかなくなるおそれがあるのです。
もっと怖いのは、新興国では本当は違法な事でも、有力者に融通を利かせてもらって要領よくできることもあり、その様な事をしていたら、ある日突然犯罪者に仕立て上げられてしまうという事態になり兼ねません。
また、新興国の利権者は本当に富裕層であり、ある意味マフィア的存在のグループもたくさんいます。そんなところと普通の日本人がまともに取引できるわけがないのです。お金に対する感覚が違い過ぎます!
最初はいい話で生涯兄弟だ!みたいな友好関係を見せつけますが、何かと金の要求は絶えず、それがうまくいかないとなるとポイッと捨てられてしまいます。新興国はみな植民地から独立した国です。所詮外国人は現地の人間にはかなわない仕組みになっているのです。
成功するためには政治家や有力利権者の人脈は必要ありません。あなたのビジネスに協力してくれる信用あるローカル人材が何人いるかです。
ここフィリピンでも、しっかり地に足をつけて「事業」をしている人は、例外なく普通のローカル人材を多く味方につけています。
因みにアジアの成功事例として私がご案内しているバリ島の金融と不動産の会社は、インドネシアというこれまた難しい南国の地で、しっかり成功を積み上げ権益を確立していますが、同社の仕事は現地の従業員がすべて回しており、お偉い様のコネなど聞いたことがありません。
もちろん新興国では、儲かっている外資系企業は揺すりたかりの標的ですが、同社ではその様な状況があっても、現地スタッフが上手に対応してくすねられることはまずないのだそうです。
新興国で何かを始めたいと考えている方は、この様な基本的な考え方を勘違いしないようにしていただきたいと思います。
とかくお金持ちでお人好しで有名な日本人は、どこに行ってもフレンドリーにビジネストークしてくれます。しかし結局は、日本国内で事業する時と同様に、シビアに守りを固めて取り組まなければ現在の新興国の社会では冒険心だけで成功するというのは夢物語なのかも知れません。
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