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日本人がなぜ高い不動産を買わされるのか

2016年02月20日 | 海外不動産投資

今年からローカルスタッフと二人三脚で始めたコンサル事業。昨日はその最初の完結業務となる不動産の引き渡しに行って参りました。

実際のオーナー様は日本在住ですので、弊社の方で全て委任手続で移転登記を完了させ、あとは新タイトルが完成するのを待つだけという時点で、オーナー様が契約した日系の住宅管理会社に関係書類の引渡しを行ないました。

情報入手から4カ月近くかかっての業務完結。

売主も買主も全てに合意して問題ない物件状態で、なぜそんなに時間がかかったのか。

これは全てフィリピン行政上の問題。

今年からBIR、いわゆるフィリピンの税務署の取扱いが変わりました。

今まで移転登記に伴う納税は即日出来ていたのですが、今は納税申告して計算書が出たら、オンラインで支払申込みをして後日納付。その支払日も変更に次ぐ変更と…。結局納税手続きだけで2カ月ほどかかりました。

この後新しい登記証書は一体いつできるのやら…。これも自動的に送ってきたり連絡がある訳ではありません。自分で確認して税務署に取りに行かねばならないのです…。今では半年以上かかると言われています。


引き渡した住宅管理会社とお話しした際、フィリピン不動産の販売も行なっているというので何処から物件を仕入れているのか尋ねてみました。すると、現地で立派なオフィスを持ちコンサルティング事業を行なう会社にしては、意外な答えが…。

うちはほとんどデベロッパーからです。新築物件や顧客の転売希望物件を提供しています。こちらの不動産はトラブルが多いので、安心して提供できる物件を選ぶには業者からもらったものでないと怖くて…。杉野さんは個人売買の物件を取り扱われてますよね。うちはそういうのには手が出せません。


へえ~そうなんだ~って思いました。そしてそういうフレーズで提案すると日本人は安心して高いモノを買うんだなあとも…。

不動産というのは、全て現地の法律に基づき取引される現物売買ですから、問題がある点はきちんと調べればきちんと表面化してきます。

持ち主がどんなに綺麗事を言おうが、登記状況や納税状況、その他の管理状況を調べれば、不動産の実態は明らかになっていくのです。

特に分かり易いのは、既に完成した物件を実際に見て吟味できること。これが新興国では一番大きな利点です。

なんせ日本みたいにきちんと作られるビルはありませんから、専門家が見たら怯えてしまうような工法と仕上がりで完成させてきます。クラックや水漏れは当たり前にありますからね…。

それなのに、デベロッパーから降りて来た新築物件は安心して提供できる?
まだ建ってもいない未来のフィリピンに博打を打つ方が安心なのか?


当サイトで提供する不動産物件は全て個人売買物件。
オーナーと直接交渉し、専門家を入れて物件を客観的に調査し、取引に問題ないか確認します。その結果を基に真剣勝負の攻防で最終価格を引き出しています。 

単純に考えてみて下さい。

日本で不動産投資をする場合、大手建築会社が提供する完成前の新築物件を皆さん好むでしょうか?
素人の方でも、立地や間取り、建物の状況を見て、値引交渉を重ねながら程度の良い中古物件をきれいにして賃貸しようと考えるんじゃないでしょうか?


なんだか昨日は、当たり前の事をうちはやってるという事を再認識しました。当たり前にやれば当たり前の価格で買えるんだなあとも…。

デベから放っておいても売り物件情報が来るほど簡単に格安情報は手に入りませんが、少しでも購入した方が利回りで満足してもらえるように、今後も頑張って情報収集したいと思います!

当サイトでは、既にお持ちの物件の住宅管理サービスもお請けしております。

全てお任せで毎月の家賃収入を日本で受け取ることも可能ですから、眠った物件があれば是非ご相談下さい。

 フィリピン不動産オーナー様をサポート致します!





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