薔薇
みなさん、父の日にバラを贈るようになった由来ご存知ですか。
「父の日」のきっかけになった家族のエピソード
父の日の最初の式典が行われたのは、1910年6月19日のこと。
「母の日」にならって、アメリカのドッド夫人が、父親にも感謝の日を作ってほしいと牧師協会に訴えたのがきっかけです。
ドッド夫人の父親は軍人で、彼女がまだ幼いころに南北戦争のために戦地へ赴いていました。
父親がいない間、ドッド夫人の母親は女手一つで6人もの子どもを働きながら育てていたのです。
しかし、当時のアメリカは今のように豊かではなく、そんな中での労働と、6人の子どもの育児は母親に相当な負担がかかっていました。
そのため、南北戦争の終結とともに父親は帰還しましたが、ほどなくして過労が原因で母親は亡くなってしまいます。
それからというもの、ドッド夫人の父親は再婚することもなく、男手一つで家事や6人の子どもの育児に奮闘してきました。
そして6人の子どもたちの成人を見届け亡くなったのです。
この6人の子どもの末っ子が、「母の日のように、父親にも感謝の日を作ってほしい」と牧師協会に訴えたドッド夫人。
父親の頑張りを一番身近で長く感じてきたからこそ、父親への感謝の日を作りたかったのではないでしょうか。
バラを贈るようになったのはなぜ?
「父親にも感謝の日を作りたい」と働きかけたドッド夫人。
そんな想いから、1910年6月19日の最初の父の日の式典で、ドッド夫人は亡き父の墓前に白色のバラを添えました。
このことがきっかけで、父の日にはバラを贈るという風習ができたのです。
以来、アメリカでは父親が健在の場合は赤色のバラを、亡くなっている場合は白色のバラを贈る習慣ができました。
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