非常用自家発電設備
今日は阪神淡路大震災が発生した日から23年目の1月17日です。この日については今までも色々回想録など書いてきましたが、今日は目先を変えて防災について考えてみました。その中の非常用電源を取り上げました。
東日本大震災と大津波に伴う東京電力の福島第一原子力発電所の事故以来、全国の原子力発電所が発電を停止して関東地方では計画停電が実施されました。関西に於いても計画停電を準備されましたが、各方面が節電に協力し、かろうじて停電せずに済んだ経緯がありました。しかしながら今後も地震はあるし、それに伴う停電があるでしょう。
我が国の原発依存によるエネルギー政策は東日本大震災で瓦解しました。原発は止まり、それに代わる再生可能エネルギーでの補充は間に合わず、頼みの火力発電所は老朽化しているとかで、いつ故障するか分からない状態にあります。しかも、それに使用する化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の輸入に年間3兆円もの外貨が使われています。その火力発電所の故障で発生する不慮の停電も考えられます。
次に電力自由化の法律が出来て、やがて電力会社が発電事業と送電事業に分離されることです。発送電分離のメリットとしては新規事業者の参入で競争が生まれ、電気料金値下げにつながると言われていますが、デメリットとしては、電力会社が利益のために効率を重視し過ぎるため電力の安定供給に不安があることです。電力の供給が不安定になれば停電する、その停電が連鎖して大停電になったアメリカの例もあります。
もうひとつの不安は、スマートグリッド送配電網です。現在の送電網は、発電所から消費者に電力を一方向的に送る中央集中型の形態を取っています。その発電電力量は、電力会社が需要家の電力需要を予測して調整する仕組みとなっていますが、日毎月毎に変化する需要を正確に予測することは非常に困難であり、作り過ぎた電力は備蓄できずにそのまま捨てられているのが現状です。現在、日本における発電電力量の大半を化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)で火力発電が担っています。そこで、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる電力供給を拡大して、送電の拠点を分散し、需要家と電力会社との双方で電力のやりとりができるような仕組み作りが求められています。それを実現するのがスマートグリッドなのです。その為の送配電網がこれから造られます。スマートグリッド送配電と口では簡単に言いますが、多数の発電会社と接続する送電会社はスマートグリッドをコンピューターで管理する事になります。そのコンピューターのプログラムのミスでトラブルが必ず発生する。その時に何が起こるか、それは停電です。プログラムのミスで携帯電話の通信回線不通や、銀行のATMが使えなくなった例は枚挙にいとまがありません。発送配電においても例外ではなく、アメリカでのトラブル例が幾多もあります。その様な時には大停電でなくても小規模な地域で停電が多く発生します。この様にこれからの電気は何時でも来ている時代ではなくなり、電力供給が不安定な時代になるので、今までのような生活が出来なくなりますから、それぞれで自衛しなければなりません。
それに加えて、自然災害(地震、津波、台風、火山の噴火)による停電です。停電になれば水道が止まります。送水管の破損があれば仕方ありませんが、マンションの場合は給水システムが地上の給水タンクに貯めた水を送水ポンプで最上階まで送り込んでいるから停電になれば上層階は断水します。水道はライフラインであり、停電による断水で日常の生活が維持出来なくなります。またエレベーターも止まります。エレベーターの停止は歩行困難者や車椅子で階上階下への移動が出来なくなります。
そこで非常用自家発電設備を設置して停電時に最低限の電源を確保します。自家発電で水道送水ポンプとエレベーターを動かす事が出来れば高層階のマンションは水と上下移動手段を確保出来、ライフラインを維持する事が出来ます。もちろん非常用自家発電設備は地震の停電にも対応可能です。水道の設備に異常が無ければ送水ポンプを動かせるし、エレベーター装置に異常が無ければエレベーターも動かせます。そして長時間の停電にも軽油を補給して対応出来ます。その他にもマンションの電力幹線交換工事やその他の停電工事でも工事中は自家発電装置の稼働で水道やエレベーターを止めずに済みます。
中層以上のマンションは地震や電力供給が不安定な時代に備えて、少なくとも給水やエレベーターの電源を確保した物になりましょう。しかし古いマンションはどうするか、もし非常用自家発電設備が無く、停電が多くなれば、高層階は水も無くエレベーターも動かず、陸の孤島になります。その為には、これからの中層以上のマンションは自衛しなければなりません。非常用自家発電設備の設置を考える時がやって来ました。今日は、阪神淡路大震災から23年目の日に当たり、生活に必要な電気について考えてみました。
非常用自家発電設備 150(1084)
今日は阪神淡路大震災が発生した日から23年目の1月17日です。この日については今までも色々回想録など書いてきましたが、今日は目先を変えて防災について考えてみました。その中の非常用電源を取り上げました。
東日本大震災と大津波に伴う東京電力の福島第一原子力発電所の事故以来、全国の原子力発電所が発電を停止して関東地方では計画停電が実施されました。関西に於いても計画停電を準備されましたが、各方面が節電に協力し、かろうじて停電せずに済んだ経緯がありました。しかしながら今後も地震はあるし、それに伴う停電があるでしょう。
我が国の原発依存によるエネルギー政策は東日本大震災で瓦解しました。原発は止まり、それに代わる再生可能エネルギーでの補充は間に合わず、頼みの火力発電所は老朽化しているとかで、いつ故障するか分からない状態にあります。しかも、それに使用する化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の輸入に年間3兆円もの外貨が使われています。その火力発電所の故障で発生する不慮の停電も考えられます。
次に電力自由化の法律が出来て、やがて電力会社が発電事業と送電事業に分離されることです。発送電分離のメリットとしては新規事業者の参入で競争が生まれ、電気料金値下げにつながると言われていますが、デメリットとしては、電力会社が利益のために効率を重視し過ぎるため電力の安定供給に不安があることです。電力の供給が不安定になれば停電する、その停電が連鎖して大停電になったアメリカの例もあります。
もうひとつの不安は、スマートグリッド送配電網です。現在の送電網は、発電所から消費者に電力を一方向的に送る中央集中型の形態を取っています。その発電電力量は、電力会社が需要家の電力需要を予測して調整する仕組みとなっていますが、日毎月毎に変化する需要を正確に予測することは非常に困難であり、作り過ぎた電力は備蓄できずにそのまま捨てられているのが現状です。現在、日本における発電電力量の大半を化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)で火力発電が担っています。そこで、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる電力供給を拡大して、送電の拠点を分散し、需要家と電力会社との双方で電力のやりとりができるような仕組み作りが求められています。それを実現するのがスマートグリッドなのです。その為の送配電網がこれから造られます。スマートグリッド送配電と口では簡単に言いますが、多数の発電会社と接続する送電会社はスマートグリッドをコンピューターで管理する事になります。そのコンピューターのプログラムのミスでトラブルが必ず発生する。その時に何が起こるか、それは停電です。プログラムのミスで携帯電話の通信回線不通や、銀行のATMが使えなくなった例は枚挙にいとまがありません。発送配電においても例外ではなく、アメリカでのトラブル例が幾多もあります。その様な時には大停電でなくても小規模な地域で停電が多く発生します。この様にこれからの電気は何時でも来ている時代ではなくなり、電力供給が不安定な時代になるので、今までのような生活が出来なくなりますから、それぞれで自衛しなければなりません。
それに加えて、自然災害(地震、津波、台風、火山の噴火)による停電です。停電になれば水道が止まります。送水管の破損があれば仕方ありませんが、マンションの場合は給水システムが地上の給水タンクに貯めた水を送水ポンプで最上階まで送り込んでいるから停電になれば上層階は断水します。水道はライフラインであり、停電による断水で日常の生活が維持出来なくなります。またエレベーターも止まります。エレベーターの停止は歩行困難者や車椅子で階上階下への移動が出来なくなります。
そこで非常用自家発電設備を設置して停電時に最低限の電源を確保します。自家発電で水道送水ポンプとエレベーターを動かす事が出来れば高層階のマンションは水と上下移動手段を確保出来、ライフラインを維持する事が出来ます。もちろん非常用自家発電設備は地震の停電にも対応可能です。水道の設備に異常が無ければ送水ポンプを動かせるし、エレベーター装置に異常が無ければエレベーターも動かせます。そして長時間の停電にも軽油を補給して対応出来ます。その他にもマンションの電力幹線交換工事やその他の停電工事でも工事中は自家発電装置の稼働で水道やエレベーターを止めずに済みます。
中層以上のマンションは地震や電力供給が不安定な時代に備えて、少なくとも給水やエレベーターの電源を確保した物になりましょう。しかし古いマンションはどうするか、もし非常用自家発電設備が無く、停電が多くなれば、高層階は水も無くエレベーターも動かず、陸の孤島になります。その為には、これからの中層以上のマンションは自衛しなければなりません。非常用自家発電設備の設置を考える時がやって来ました。今日は、阪神淡路大震災から23年目の日に当たり、生活に必要な電気について考えてみました。
非常用自家発電設備 150(1084)