SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

あなたは、ひとりだけ

2006-01-30 10:20:16 | 
 私は、いま、多少、君をごまかしている。他なし、君を死なせたくないからだ。君、たのむ、死んではならぬ。自ら称して、盲目的愛情。君が死ねば、君の空席が、いつまでも私の傍に在るだろう。君が生前、腰かけたままにやわらかく窪みを持ったクッションが、いつまでも、私の傍に残るだろう。この人影のない冷い椅子は、永遠に、君の椅子として、空席のままに存続する。神も、また、この空席をふさいで呉れることができないのである。

 ~太宰治「思案の敗北」

何度引用したか、わからない。
でも、今、この言葉が必要なんだ。


あなたの失った悲しみは和らぐかしら。
いや・・・、悲しみが増してしまったかな。

「なんにも書くな、なんにも読むな、なんにも思うな、ただ、生きて在れ 」
「透明に、ただ軽快に生きて在れ!」

こんなことも太宰さんは言ってます。
すぐ死にたがるくせに・・・。

喪失感、如何に大きくとも、生きていてください。
心配ですが、心配してないんだ。
君は大丈夫だから、さ。






含羞の人

2006-01-24 10:19:03 | 
「…含羞、いい言葉だ。
 羞じらいを含む。」

と太宰さんは言ったそうだ。

「ハニカミを忘れた国は文明国ではない」

「カルチベイトされた人は、照れることを知っています」

「文化と書いて、それにハニカミとルビを振ること大賛成」

「教養とは、まず、ハニカミを知る事也」

ほとんど戦後の言葉だと思う。
戦後の日本人の変わり身の早さが太宰さんとしては恥ずかしくってならなかったのだろう。
戦争に負けて、新しく生まれ変わるのだと思ったら、「着るもの」が変わっただけで何にも変わりやしない。馬鹿らしい。

あぁ、それは余談。

含羞の人
そんな人に私はなりたいのだ。
じいさんになっても、ね。

「…含羞、いい言葉だ。
 羞じらいを含む。」

と太宰さんは言ったそうだ。

「ハニカミを忘れた国は文明国ではない」

「カルチベイトされた人は、照れることを知っています」

「文化と書いて、それにハニカミとルビを振ること大賛成」

「教養とは、まず、ハニカミを知る事也」

ほとんど戦後の言葉だと思う。
戦後の日本人の変わり身の早さが太宰さんとしては恥ずかしくってならなかったのだろう。
戦争に負けて、新しく生まれ変わるのだと思ったら、「着るもの」が変わっただけで何にも変わりやしない。馬鹿らしい。

あぁ、それは余談。

含羞の人
そんな人に私はなりたいのだ。
じいさんになっても、ね。

「五尺六寸の毛むくじゃら。含羞のために死す。」
こんなことも言ってたっけ。
五尺六寸というと170㎝なんだけど、確か太宰さんはもっと大きかったはず。
175くらいだったような。あまり私と変わらない。
大きいことを恥じていた節があるネ。
流石、含羞の人。
軽く笑えるユーモアを添えるサーヴィス精神。


・・・
太宰のエピゴーネンか
それもまた、よし



含羞の人―私の太宰治

河出書房新社

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1,000の小石も積み上げれば山になる

2006-01-21 06:33:16 | 
2004年の4月11日に始めた
この「SMIELY SMILE」というブログ。
1年9ヶ月にして1,000記事を超えました。
自己満足ですが、よく書いたなぁと思います。
1日1.5記事の計算ですね。
もう自分で何を書いたのか忘れてることもあります。
時々振り返っては、あぁ、こんなことも書いていたんだぁ
と思うこともしばしば。

これからも続けて行きますが、
ただの自己満足を越えていければなと思います。
あなたの心に触れられる言葉を
あなたを笑顔にできるような言葉を



今、なぜか
多摩川に小石を投げている子供の頃の自分が思い浮かびました。
どれだけ遠くに投げられるか
何回、跳ねさせることができるか
無心で投げている
私の姿が

2006-01-20 14:34:54 | 
夢の話をしよう。


世界一のピアノ
を夢で聴いた
(聴いたのはひつじくんだったのかな)
夜、多摩川の川辺で、ベートーベンが月光を弾いていた
姿は「おおかみ」だったけど、彼がベートーベンだって
すぐにわかった
本当の月光を聴かせてあげる
と言ったか言わなかったか
バックハウスでも、グールドでも弾けない
月光が
私の夢の中で鳴っていた
鬼神の如く
でも
演奏は、気高く、奇をてらわず、崇高なものだった


目が醒めて、
丁度、流れていたのは
エヴァンスの「My Foolish Heart」

恐いくらい幸せな瞬間だった





妙な夢が続く
今日は
悪夢

気が触れる夢
鬱のときの心象とは
あのような状態のことを言うのだろうか
もうひとりの自分が、
死ね
と言うのだ
あらゆるものが
自殺のための道具になりうる
最後の瞬間
私はペンを持っていた
私は私に、それで手首をめった刺しにしろ
というのだ
さすがに恐ろしくなって
ペンを放擲した
そこで目が醒めた

ペンを捨てたのは正解だったのか?
血まみれのペンで
何かを書くべきだったのか?

わからない

こんな夢は初めてだ
やはり自分の中で何かが変わりつつあるのだろうか

恐怖で息が荒い
ビクンビクンと身体が痙攣する
これは最近良くある症状

罪の意識は消えない







また鮮やかな夢をみた

一昨年、92歳で亡くなった祖母の夢

私と母と祖母で多摩川の河川敷を歩いていた。
緑がきれいな、5月か4月の終わり頃、
何か話しながら、柔らかな草を踏んで。
不意に、祖母が
「じゃ、もう行くから」
と言い、ひとりで、土手のほうへ歩いていった
その姿は、まだいくらか若い、とはいっても70代くらい
の後姿だったと思う。
小学生の私は、無邪気に
「バイバイ!」
と何度か言った。
母は、いや、母じゃなかったかもしれない。
母と祖母は険悪だったから、ここの記憶があいまいになっている。
その母らしき人が、
「バイバイじゃないでしょ、ありがとうって」
と、私に促した。
私は素直に、
「ありがとう、ありがとう」
と二度言った。
そうしたら、目が醒めた。

夢では流さなかった涙を流して。

後ろで手を組んだ祖母の後姿と、土手の緑の鮮やかさが忘れられない。






太宰さんの夢を見たのは
初めてかな

説明しづらい夢

どこぞの飲み屋で
10人くらいで飲んでいる
太宰さんは
死人のようなひどく青い顔で
私から少しは離れたところに座っている
それもそのはず、魂はないのだ
身体だけ生きていて
魂の役を
私がする
と言うことらしかった
腹話術か二人羽織のように・・・

知ったような顔した中年オヤジが
どうのこうのと、私を揶揄した

私は
(=太宰さんだったかな?)
彼の耳元で激しくこう囁いた



「だれが殺したんだろうね?」






贈り与える徳

2006-01-20 14:33:36 | 
tentenさんから回ってきたバトン確かに受け取りました♪


Q1.今やりたい事

繋がっている人たち全員と会う

◆Q2.今欲しい物

羽毛のように軽い、やさしさ

◆Q3.現実的に考えて今買っても良い物

「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のボンボンショコラ!

◆Q4.現実的に考えて欲しいし買えるけど買って無い物

「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のボンボンショコラ!・・・しつこい?
 
◆Q5.今欲しい物で高くて買えそうに無い物

パリへの旅費 

◆Q6.タダで手に入れたい物

あなたの笑顔 

◆Q7.恋人から貰いたい物

笑顔とキスと抱擁 

◆Q8.恋人にあげるとしたら

なんでも差し上げる

◆Q9.このバトンを3人に回す。

sadakumi
睡蓮(mixiで答えてくれないかな…)
これを読んでくれた誰か♪


◆Q10.このバトンを無視したら?

なんてことはありません、日常生活には支障はありません、ただし・・・。w


Fate

2006-01-12 09:24:08 | 小沢・小山田
flow my tears for my dignity

溢れろ僕の涙 僕の威厳のために  ~「The Chime will Ring」



僕の威厳、僕の?

溢れる涙は、何のため?

こんなにも切ない思い

なみなみと注がれた日本酒みたいな僕は

触れただけできっと

溢れ出す



なぜだかは言わない


(改稿)

あなたの声

2006-01-12 09:15:49 | 
あなたの声を、思い出した

あなたの声

もう変わってしまったかな




あなたの声は、どんな声だろう

そう、あなたの、声です

深い意味はありません

あなたの声が

聴きたい

声を、聞かせて



BGM:「GOD ONLY KNOWS」 THE BEACH BOYS


(改稿)

ねこさんも雨の日に歩く

2006-01-11 05:58:41 | くじらねこ
ねこさんは、川沿いの道を歩いていた

春の雨だというのに、冷たい

あまりの寒さに声も出ない

雨は何も言わない

黙って、知らん顔で降り続く

きっと雲の上にはくじらくんがいるのだ

そう思うと、少しだけココロが温まるのを感じた

すると、このあいだひつじくんが弾いてた「Here's That Rainy Day」

の旋律が聞こえてきた

「つながっているんだ」

ねこさんは、ずぶ濡れでも仕合わせな気持ちになれた



同じ星

2006-01-11 05:37:58 | 太宰
「いままでの、いままでの、あなたのとおりに、生きていて下さい」

                        ~太宰治

昭和21年の「同じ星」というエッセイの結びの言葉。

これまで、何度この言葉に励まされたことだろう。

あなたも感じるところがありませんか?

溜息

2006-01-09 10:54:33 | 
思いがココロのどこかで詰まっていて、言葉が出てこない。

発熱する、思い。

そして、思いが溶け出した。とろり、とろり。

沁み込む、沁み込む。

詰まりがなくなったけれど、まだ熱を持っている。

たまらないんだ。傷口にも染みる。

思いが溢れ出した。

ザブリ、ザブリ。

呑まれる、沈む。

どうなる、どうなる?

流れに呑まれながら、思う。



                (再掲)