頂きへの道 333 × 242 F4号
混浴は突然やってきます。
秩父の金峰山、瑞牆山は私にとって忘れがたい山の一つである。
春夏秋冬と山行を楽しんだ、この山行は必ずパーティーで行く山であったが何故なのかは分からないが
とにかく連れが数名居るのが常である。
長野県からのルート山梨県側からのルートとどちらも趣のあるルートである。
此処で今思い出したので訂正したいので訂正させていただきます。
単独行が2回ありました歳のせいか逸脱していました申し訳ありません。
ついでと言う事で単独行で背筋の凍るような出来事を思い出したので書き記します。
寄り道をお許しいただけたら幸いです。
この付近には三軒の山小屋がありますがその中の山小屋での出来事を聞いてください。
その年の秋の平日に一人で静かに山へ入りたくここを選んだと思う。
小屋のテントサイトの登録を済ませる為声を掛け入ると「うお~ぅ」と不気味な声で応えながら
小屋場番らしき男性が薄暗い奥からヌゥ~と汚れた体で現れる「うひょー」と声にならない声で私は小さく発した。
「天幕張るのでよろしくお願いします」
「独りかい」「ハイ、人です」答え料金を渡ながら暗さに慣れた目で小屋番の顔を覗くとこの世の者ではない
地獄を覗いてしまったような顔に私は驚愕していた。
その夜は落葉松の葉が天幕をパラパラと打つ音がヤケに大きく耳を打ちハタマタ小屋番の他ならぬ容姿が
失せては現れ思うように寝れなかった。
後に小屋番の彼は殺人容疑で逮捕されるのである。
又その翌年に二度目の単独行で小屋へ立ち寄ったが無人の小屋となっていたので小屋の中の土間を借りて
土間にテントを張り一夜を過ごした。
お付き合いいただきありがとう。
さてと本題を忘れないように急ごう。
この山行の帰りは必ず益富の温泉へよりひと風呂浴びて帰るのが決まりと成っているので何時ものように
岳友等と鉱泉へより風呂場へと向かう先客2名と入れ替わりに我らは身体を洗い湯船に沈み天国てんごくと
唱えていると新たに一人がタオルを両手で胸からかくして入ってくるのである。
どう見てもどう見なくても女性であることは湯気の合間でも分かった。
その女性は我らに気付くと軽く会釈をしてもう一つの湯船に身を沈めた。
女湯は男湯の手前に有るので間違う事は考えられないが一応注意を促そうと
「あぁ ココ男湯です」と声を掛ける間もなく女性はニッコリと会釈を返す。
何て綺麗な女性なんだろうと明後日な考えを抱いてしまった。
その後の我らは湯船から出ることも出来ずただ目線を下げ静かに時を待つだけである。
男は弱い生き物である女性との突然の出会いは強く感じたその日の入浴であつた。
ではまた。
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