早い日暮れ時
ずいぶんと寒いけど
庭を覗く
綺麗だ
黄昏れが綺麗だ
色づいて行く大空
春のように霞んでないし
夏のような
たぎった燃え残りでもない
黄昏れて行く空は
冷気で、とても清む
果てしなく、清む
おまえの好きな透明
何にもない
でも、色づいていて
その黄昏れ色は
透明な輝き
確かに、生々しい生
それが絶えて
その先の無
それを感じるからだろうか
包まれている
庭先のおまえ
すべてが、闇の手前
真紅に照り映える
呑まれるのだろう
でも、呑まれたい
そう言う訳でもない
でも、静かに黄昏れ時
しみじみと味わう
庭先のおまえ
何にも、気にならない
ただ、静か
透明な静寂
おまえのいのちは
とにかく
癒されている