ども、アコギをオモチャにするギタリスト、takoです。
さて、最近何かとギター界で話題になってる「Fender Acoustasonic」シリーズ。
これ、エレキとアコギが融合したハイブリッドギター!として、かなり話題をよんでいます。発売当初はどこも品薄になっていたものの、次々と新しいモデルを発売して、今や大人気のギターとなっています。
しかし、エレキとアコギが融合したギターって、実は2015年ごろに既にあったんです。
それが「Taylor T5」シリーズ。
こちらも、エレキサウンドとエレアコサウンドが一本で出せるという革新的なギターとして発売されました。
サムライギタリスト「雅-MIYAVI-」さんが一時期使用していた事でも、話題になったんですが…どうも、「Fender Acoustasonic」と比べても、いまいち話題性に欠けていたように思うんですよね…。
どちらも、
・3種類のピックアップ内蔵
・ネックやボディのサイズはエレキ寄り
・手元でのエレキ〜アコギサウンドの切り替えが容易
などなど、特徴もかなり似ているにも関わらず、「Taylor T5」は今の「Fender Acoustasonic」の盛り上がりと比べて、なんとなく話題になっていなかったような気がしてます。
僕なりに、なぜ「Taylor T5」が「Fender Acoustasonic」ほど話題にならなかったのか、その理由を3つほど考察してみました。
あくまで、個人的な意見なので、あまり深く考えずに読んでくださいね笑
【理由1】
「Taylor T5」は価格が高すぎた
「Fender Acoustasonic」シリーズはだいたい20万円台なのに対して、「Taylor T5」シリーズはだいたい40万円台です。
「Taylor T5」シリーズは革新的なギターだとギタリストの人たちは認識はしても、その価格帯から「手の届かないギター」と感じられてしまったのではないでしょうか?
【理由2】
直感的なデザインの差
「Fender Acoustasonic」シリーズって、見た目がかなり斬新ですよね。
その見た目からギタリストはみんな「アコギとエレキの融合」という事が、直感的に理解できたのだと思います。
それに対して「Taylor T5」シリーズは、
ぱっと見、セミアコに見えます。見た目だけでは「アコギとエレキの融合」という機能が見えにくいですよね。事実、僕も「雅-MIYAVI-」さんが使っているのを見て、エレキのつもりで調べてから初めて「あ、これアコギの音も出せるんだ!?」と気づいたものです。
デザインって大事ですよねー。
【理由3】
対象となるギタリストの違い
「これ一本でエレキサウンドもアコギサウンドも出せる」というのは、要はギターの持ち替えを必要としないというメリットが大きいわけですが、これは完全に僕の肌感なんですけど、"エレキ→アコギ"に切り替える人って結構いるんですけど、"アコギ→エレキ"に切り替える人ってあんまりいないような気がするんですよね…。
アコギ弾く人って、アコギ愛しすぎてなかなかエレキに浮気しないもんです笑
で、Taylorはアコギのメーカーであるのに対して、Fenderはエレキのメーカーですよね。
どちらもエレキアコギのハイブリッドギターなのですが、
「Taylor T5」は「エレキの音も出せるアコギ」
「Fender Acoustasonic」は「アコギの音も出せるエレキ」
というイメージで認識されてしまってるのではないかと思います。
(実は「Taylor T5」は出荷時にはエレキ弦を張っていて、「Fender Acoustasonic」は出荷時にアコギ弦を張っているので、ホントは逆なんですけどね…。)
なので、"アコギ→エレキ"に切り替えるギタリストがあまりいないという事も、「Taylor T5」がそれほど大きな話題にならなかった理由なのかな、とも思います。
まぁ、どちらもかなり優れたギターであることは間違い無いので、どちらが良いという事が言いたいわけではないので、ご留意願います。
個人的には大好きなメーカーであるTaylorの革新的ギターにあまりスポットライトが当たっていなかったのが寂しかったので、今回の記事を書きました。
ではでは!!