ども、アコギをオモチャにするギタリスト、takoです!
Cordoba コルドバ
YAMAHA ヤマハ
さて、今回はエレガットギターというものについて、考えてみたいと思います!
そもそも、エレガットギターとは?
まず、アコースティックギターは、弦の種類で2つに分けられます。
一般的にアコースティックギター(以下、アコギ)と呼ばれるギターは、スチール弦(鉄弦)が張られています。
↓アコギ
一方、ガットギターはガット弦(主に羊や牛の腸から作られた弦、ナイロン弦とも呼ばれる)が張られているギターです。クラシックギターやフラメンコギターがこのガットギターに含まれます。
↓ガットギター
お店でスチール弦のアコギかガットギターか見分ける方法は、簡単ですね。ヘッドの形を見れば1発です。
というよりも、ガットギターもアコギの一種なんですけども、巷ではなんとなく「アコギ=スチール弦」「ガットギター=ガット弦」という認識で分けられてるっぽいので、この記事においても便宜上そういう言葉の使い分けで記事を書いていきます。
さて、ガットギターの弦をよく見てみると…
↑4〜6弦が鉄弦っぽいですよね?
4〜6弦は巻弦となっていて(アコギは3〜6弦)、ガット弦の上から銅線を巻き付けているんです。なので、4〜6弦もちゃんとガット弦です笑
さて、スチール弦のアコギとガットギター、弦以外にもいろいろと違いがあります。
○演奏スタイルが違う
スチール弦のアコギは、そのジャキジャキしたサウンドからバンドや弾き語りの伴奏で使われる事が多いです。
ガットギターはガット弦の甘く太い鳴りを活かしたソロギターで用いられる事が多いです。
もちろんスチール弦でソロギターする人もいますし、ガットギターで弾き語りやる人もいるので、明確に分けられてるわけでもないんですけどね笑
○ネックの太さが違う
スチール弦のアコギよりもガットギターの方がネックが太いです。
左手は若干押さえにくくなるんですけど、弦と弦の間が広いので、弦を弾く右手の指が入りやすくなります。この特徴もソロギターで使われる理由かもしれませんね。
○弦の押さえやすさが違う
スチール弦と比べガット弦は柔らかいです。それぞれの張力がスチール弦は約80kg、ガット弦は約40kgと倍ほど違うんですね。初心者のつまるところであるセーハも比較的やりやすいです。とはいえ、前述した通りネックが太いので、手の小さい人には少し厳しいかもしれませんが…笑
○ギターの強度が違う
スチール弦のアコギの方が使われてる木の強度が強いです。とどのつまり、ガットギターのボディの方が割れやすいです。それぞれで主に使われる木の材質が違うというのもあるんですが…。スチール弦とガット弦で比べると、スチール弦の方がよく響き音量も大きいため、弦の響きを増幅させる役割を持つボディの木の厚さがガットギターの方がやや薄いんですね。木を薄くする事で、ギターのボディ全体の響きを大きくする事が出来るんですが、その反面外からの衝撃に弱かなっているんです。また、先ほどの弦の張力の話で言うと、倍ほど張力が違うのでスチール弦を張るアコギの方が丈夫に作られている、と言う理由もあります。なので、ガットギターにスチール弦を張るのは間違ってもやらないでください!!ネックが曲がるどころか、折れます!!
というように、スチール弦のアコギとガットギターって、ギタープレイヤーからすればエレキとアコギぐらい別ものなんですね。
それでも、ガットギターが人気である理由は、その甘くて太い温かみのある音でしょう。これは、ガットギターならではの音ですね。
↓上がアコギ、下がガットギターの音
どうでしょうか。
同じソロギターの同じ曲でも、スチール弦とガット弦ではかなり雰囲気が変わりますよね。
さて、かなり遠回りになりましたが、話を最初に戻しますと…
エレガットギターって何?という問いの答えは、ガットギターをアンプやスピーカに繋いで音を出力出来る様にしたギター!
という事になりますね。
さて、ここでもう一つ疑問が出てきます。
普通のガットギターを改造してエレガット化すればいいんじゃ?
もちろん、それもアリでしょう。
個人的にはギターに穴を開けたりして改造するということに抵抗があるので、あんまり詳しくは調べていないんですが、実際に普通のガットギターをエレガットに改造してる人はいます。
しかしながら、エレガット化はスチール弦のアコギをエレアコ化するのとは勝手がちがうので、以下の点には注意しましょう!
○マグネティックピックアップは使えない
以前書いた記事で詳細は見ていただきたいんですが、ピックアップは4種類あります。そのうちの1つであるマグネティックピックアップはエレガット化においては一切使えません!
なぜなら、マグネティックピックアップは「弦の振動を内部のコイルで電気信号に変えて出力する」構造なので、鉄ではないガット弦では一切機能しないんです。
意気揚々とマグネティックピックアップを取り付けて、アンプで鳴らすと音が出ない、なんて事がないように気をつけましょう。
○インブリッジタイプ(アンダーサドルタイプ)は使えなくはないけど…
インブリッジタイプのピックアップは、ブリッジの下にピックアップを仕込み、その振動をブリッジから直接受け取り出力するピックアップです。こちらだと、仕組み上ナイロン弦でも使えるんですが、正直スチール弦と比べ張力が弱いので、やや出力が小さくなります。
というか、市販されてる後付けのインブリッジピックアップはスチール弦のアコギ用のものがほとんどなので、そもそもガットギターのサイズに合わないんじゃないかと思います。スチール弦のアコギとガットギターはネック幅が違うので。
各メーカーが出しているエレガットは、ほとんどがマイク出力になっているようなので、下手に後付けマイクをつけるより素直に純正のエレガットを買った方が間違いないと思いますね。
では、最後に、僕が気になっているエレガットのメーカーをいくつかご紹介しましょう!
ASTURIAS アストリアス
クラシックギターの定番メーカーであるアストリアスが技術を集結させた上級エレガットです。
エレガットでありながら、クリアな音に定評のあるアストリアスのギターならば生音も期待出来ますね。
Cordoba コルドバ
スペインのメーカーであるこちらのギターは、フラメンコギター寄りのメーカーです。
フラメンコギターで使われるので、クラシックギターと比べややネックは細く、かつキレのあるストロークサウンドが期待出来ます。これなら弾き語りでも使えそうですね。
Godin ゴダン
ゴダンのエレガットはこのブログにおいても散々紹介しているギターです笑。とにかく、僕欲しいんですけど未だに買えていないです…。
見た目からして、生音は期待出来ないですね。アンプやスピーカーを通すことを前提として作られたエレガットである事が調べれば調べるほど伝わります…!!
サイレントギター
こちらもこのブログでは再三登場していますね!スピーカーを通した時の音質は感動モノ!価格も他のメーカーと比べ手を出しやすい価格帯なので、マジでコスパ良いです!!
はい、というわけで今回はエレガットについて色々と書いてみました!
ではでは!
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