つぶやき

ジャズギタリスト北川拓のつぶやき。

新日本紀行「江ノ電」を見た。

2005年11月12日 | Weblog
藤沢-鎌倉間を走る「江ノ電」に僕が初めて乗ったのは多分、小学校に入るか入らないかの頃だったと思う。その後も鎌倉へ遠足に行って江ノ電に乗ったし、大好きな娘とのデートでも江ノ電に乗った。
あのくすんだ緑色に窓枠のまわりをアイボリーで縁取った車輛は残念ながらもう引退するらしい。湘南に住んでるワケでも無いのに「江ノ電」の走るさまにミョーに郷愁をかられるのはいったい何故だろう?古い車輛が無器用な感じでゆっくりと住宅街を抜けて海岸線に出る時…言いようのない昂揚感を抱くのはきっと僕だけじゃないと思う。実際みんなに愛されてずっと走って来たんだと思う。ゆっくりと、急がずに、道端の雑草や、物干しの洗濯物まで見える速度で、日々の生活を存分に味わって、江ノ電みたいに人生を生きたら…きっとみんな幸せになれる気がする。