サンプラスもチャンもイバニセビッチとかムスターとか・・・もう皆現役を引退している。そんな中、最も人気者だったアガシがまだ頑張っていた。しかし体形が少し変わった(腹が出た?僕も?)以外、ボレーが上手くなったワケでもなく、数年前とそれほど代わり映えのしないプレイスタイルなのに対し、ナダルのプレイはサーブもストロークもボレーもフットワークもすべてが最先端の技術を思わせ、とても興味深かった。そんな文字通りの新旧の戦いではアガシに勝ち目などある訳も無く、序盤を見てアガシの負けを予想してしまったが、そのとおりになってしまった。変わり続ける、進化し続ける事の難しさを痛感させられた。一つの時代が終わり、次の幕が開いた。寂しさと次なる期待感を同時に味わうなんと贅沢な時間だった事か。