明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
年末はなかなかブログの更新もできず、とうとう年もあけてしまいましたが、今年はもっとコンスタントに記事を上げていきたいと思います。
と、いうことで今年一発目はコチラです! 『出雲名菓 薄小倉』です!
出雲名菓とありますが、これは”出雲市”で作っているというわけではなく、”出雲地方”という意味です。
島根県は大きく3つの地域にわけられます。出雲・石見(いわみ)・隠岐(おき)の3つの地域が合わさって、島根県を構成しています。これは、島根県というものができる前の江戸時代まで話は遡ってしまいますので、興味のある方は検索してみてください。
さて、出雲地方には松江市も含まれますので、今回は出雲名菓と謳っていますが、がっつり松江市のお菓子メーカーが作っています。
作っておられるのは、松江市天神町にある「桂月堂」さんです。桂月堂さんは他のお菓子メーカーにも負けず、美味しいお菓子をたくさん作っておられます。季節限定の果物を使って和菓子や、前回のブログで別の和菓子「神話の月」をご紹介しましたが、それも桂月堂さんの商品です。
手選りにより厳選された大納言小豆を、ふっくらと炊き上げて寒天と砂糖とともに型に流しこみます。固まったら型から出し、乾燥させるとできあがりです。
乾燥させる手間をかけることで、表面の寒天が固くなりカリッとした独特の歯ごたえが生まれます。またこの歯ごたえと対照的に中の小豆は柔らかく、小豆特有の優しい甘みが口に広がります。この独特なハーモニーは、職人さんの研ぎ澄まされた技術により絶妙なバランスで作られています。小豆・寒天・砂糖が三位一体となり、どれも主張しすぎずかつ引きすぎることもなく、各々の良さをお互いが引っ張りあげてくれています。
またこの小豆は上質な大納言小豆を使用しているため、小豆の皮もしっかりとしており噛むまで風味を中に閉じ込めてくれています。なのに噛んだ瞬間から皮は溶けるかのように無くなり、口に残るようなことはありません。
アンコは断然つぶあん派。という方はぜひ食べていただき、小豆の質感を楽しんでいただきたいと思います。