和菓子界のLEGEND。THE TOP OF 和菓子。
今回紹介するのは、これらの称号に相応しい、和菓子の生きる伝説『若草』です。
以前に本ブログでお話ししたことがあると思いますが、島根県松江市は日本有数の菓子処として有名です。京都・金沢と並び日本三大菓子処とも呼ばれています。京都・金沢と肩を並べるなんてすごいですね~。こんなこと滅多にありませんからね、大事にしていきたいと思います。
さて、松江市内で古くから活躍されている老舗和菓子屋さんは数ありますが、その中でも特に古い歴史と彩あざやかな和菓子を作ることで有名な「彩雲堂」さん。その彩雲堂さんの看板和菓子が若草です。
https://www.saiundo.co.jp/
まず最初にお伝えしたいのは、このお菓子は徹底的に甘いです。昨今の流行りの”甘さ控えめ”や”スッキリした甘さ”などと言う風潮に流されることなく伝統の重厚な甘さを現代に引き継いでいます。舌にくる甘さではなく、脳髄に叩きこまれるような甘さです。なので甘いものが苦手な人は避けた方が良いです。ですが、甘いものが好きな人はぜひぜひ食べてみてください。
米で作ったトロトロでモチモチの餅に緑色の砂糖がまぶしてあります。この色彩豊かな緑色の砂糖には麦芽糖が混ぜられており、素朴な風味があります。※一口めで多くの人が盛大に緑の砂糖の部分をこぼします。気を付けましょう。柔らかな餅とまぶされた砂糖は一噛みごとに口の中に広がり、すぐに甘さの頂点へと誘ってくれます。
そして何より、若草は濃くて苦いお茶と一緒に召し上がってください。緑茶でも番茶でも良いです。
苦いお茶と一緒に食べることによって、口の中をすっきりさせつつお茶の苦みという名の旨味を堪能できるかと思います。もう”お茶をひきたてる和菓子”と思ってもらって良いかもしれません。私は無糖のコーヒーと合わせていただきます。苦いコーヒー✖甘い和菓子 のルーティーンはお互いの良さを高めあい、もう一口もう一口とあとを引き、気が付いたら両方無くなっています。
和菓子自体もとても美味しく、かつ一緒に飲む物も引き立ててくれる。松江市を代表する素晴らしい和菓子です。ぜひご賞味ください。
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