私が著書やブログで強調しているのが、「インベスト(投資)と売買(トレード)は別物である」という点だ。投資は投下資金が実を伴って戻ってくるのに、一定の時間を要する。一方で売買は、たちどころに損得の結果が出る。
ただし、投資と売買とで、どちらが良くてどちらが悪いとか、そんなことは考えなくていい。それは、個々の投資家が判断するもので、私自身、どちらも魅力のあるやり方だと思っている。
問題は、投資教育とは投資について学ぶものであり、売買を学ぶものではないということだ。だから、投資教育に売買のシミュレーションゲームを組み入れると、株の初心者は大いなる勘違いをしてしまうのである。「投資とは売買のことか」と。
確かに売買は、すぐに結果が出るから、すごくおもしろい。対して投資は結果が出るまでに時間がかかるから、あまりおもしろくない……ような気がする。しかしながら、この「おもしろい・おもしろくない」の判断は、あまりにも短絡的である。
実際に短期で株を売買した場合、すぐに結果が出たところで、損をすればそれはおもしろくないに決まっている。対照的に長期にわたって株を持ち続け、配当や優待を得ながら株価の上昇・下落の様子を観察することが「なかなかどうしておもしろいではないか」という人も少なくない。
ところが、長期の投資がおもしろいという投資家は、長期の投資で成果をあげた経験者だけなのだ。短期の売買で成果をあげた投資家よりも、その数が圧倒的に少ない。投資のおもしろさは経験者のみが理解できることであり、ここに投資教育の難しさがある。
しかも、投資教育を行う主たる団体は証券業界やマスコミで、彼らは基本として個人投資家の長期投資を望まない。いや、口では株式の長期保有を勧めるが、本心では頻繁に売買を繰り返してもらいたいのである。
その理由は、業界のほうは「出来高の増加→手数料収入の増加」であり、マスコミのほうは「刊行物が売れるから」だ。だから、投資教育にシミュレーションゲームを取り入れる。
日本の投資教育は、私が知るところ、どれを見ても意味のないものばかりだ。多くの初心者が「投資とは売買のことか」と勘違いし、短期売買で損を出して市場から去っていく。
やはり、株式投資で大きな成果をあげる個人投資家は一握りということなのか。
ただし、投資と売買とで、どちらが良くてどちらが悪いとか、そんなことは考えなくていい。それは、個々の投資家が判断するもので、私自身、どちらも魅力のあるやり方だと思っている。
問題は、投資教育とは投資について学ぶものであり、売買を学ぶものではないということだ。だから、投資教育に売買のシミュレーションゲームを組み入れると、株の初心者は大いなる勘違いをしてしまうのである。「投資とは売買のことか」と。
確かに売買は、すぐに結果が出るから、すごくおもしろい。対して投資は結果が出るまでに時間がかかるから、あまりおもしろくない……ような気がする。しかしながら、この「おもしろい・おもしろくない」の判断は、あまりにも短絡的である。
実際に短期で株を売買した場合、すぐに結果が出たところで、損をすればそれはおもしろくないに決まっている。対照的に長期にわたって株を持ち続け、配当や優待を得ながら株価の上昇・下落の様子を観察することが「なかなかどうしておもしろいではないか」という人も少なくない。
ところが、長期の投資がおもしろいという投資家は、長期の投資で成果をあげた経験者だけなのだ。短期の売買で成果をあげた投資家よりも、その数が圧倒的に少ない。投資のおもしろさは経験者のみが理解できることであり、ここに投資教育の難しさがある。
しかも、投資教育を行う主たる団体は証券業界やマスコミで、彼らは基本として個人投資家の長期投資を望まない。いや、口では株式の長期保有を勧めるが、本心では頻繁に売買を繰り返してもらいたいのである。
その理由は、業界のほうは「出来高の増加→手数料収入の増加」であり、マスコミのほうは「刊行物が売れるから」だ。だから、投資教育にシミュレーションゲームを取り入れる。
日本の投資教育は、私が知るところ、どれを見ても意味のないものばかりだ。多くの初心者が「投資とは売買のことか」と勘違いし、短期売買で損を出して市場から去っていく。
やはり、株式投資で大きな成果をあげる個人投資家は一握りということなのか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます