多摩川自然情報館解説員ブログ

調布市内の多摩川や緑地などの生き物や自然情報、多摩川自然情報館の生物やイベント情報を発信します。

日本の植物あれこれ

2016年08月15日 | 情報館にて
夏休みも後半戦。
今日は雨が降りそうで降らない、重い空色の曇りの日。
出かけてよいのやら、でもお洗濯が心配だし…なんていう悩みもあるのでしょうか。
情報館の来館者は少なめのまったりモード。

そんな中、私たちは盛りですよー!なんて自己主張するお花がお二方。
ゲンノショウコさんとキンミズヒキさん。
どちらも大きくて目立つ花をつけるわけではありませんが、
可憐なかわいらしい花を咲かせては来館者を待っています。

「ゲンノショウコ」
花の色は白~濃紅色と幅がありますが、情報館は限りなく白に近い紅色。
漢字で書くと「現の証拠」。
江戸時代から下痢止めの効用があると使用されている植物で、
「現(実)に(胃腸に効く)証拠」という意味でこの名がついているのだそうな。


「キンミズヒキ」
穂のように黄色の花をつける様子を「金色の水引」に見立ててこの名前がついたそうです。
別名は「リュウゲソウ」。こちらは龍のヒゲに見立てたのでしょうか。
なんともおめでたい、お祝いごとにぴったりの花。
ちなみに花言葉のひとつは「感謝の気持ち」なのだそうです。


こんなふうに、植物に限らずとも「名前」にはいろんな由来があります。
今回紹介した2種類はともに在来種、もともと日本にあった植物だけに、
逸話や利用のされ方などなど、調べていくと尽きない様子。
身近な植物の名前の由来や歴史の調査を自由研究のネタにしても面白いかも?



さて、情報館から少し離れた野川公園では、
「カワラナデシコ」が咲いています。
秋の七草のひとつでもある植物ですが、今ではみられる場所も限られてしまいました。



オリンピックで活躍する日本人選手の様子に力をもらいつつ、
外国からきた植物に負けるな日本の植物…!とひっそり応援する日々です。



えりまきとかげ

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