時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

コーヒーにまつわるエトセトラ

2025年01月10日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の55)」
コーヒーにまつわるエトセトラ

詳しいことは分からないが、日本海に発生したJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が影響して、
昨日から週末の三連休にかけて、首都圏を除く列島の各地が大雪になると、
気象庁は警報とともに、不要不急の外出を取りやめていただきたいと注意喚起を出した。

どうでも良いことだが、JPCZと聞くと・・・ なに気に思い出すのは20代の後半に、
オリベッティ社の小型コンピューターを使って、回帰方程式で需要予測をしたことがあって、
コンピューターに計算を命令するコマンドが「LAN*◯◯◯◯」で、
◯◯◯◯がJPCZに似ていて、それをいまだに覚えているんだから、だれか褒めてくれである。

まっ、そんな記憶はどうでも良いんだが、
つい先日、久しぶりに女房と二人で喫茶店に行き、
茶をしばいた(コーヒーを飲んだ)ときのエピソードを話させてもらいたい。

ちょっとだけ笑いを取ろうと思って、私にとっては忘れ得ぬ黒歴史を女房に話したら、
隣の席の方が何事かと思うぐらい、大きな声で笑うもんだから、メチャメチャ恥ずかしかったが、
もう半世紀以上も前のことだし、ブログネタに面白いと思ったので、
恥を忍んで書かせてもらうことにしたので、笑ってやっていただければありがたい。

それは、遡ること半世紀以上も昔の・・・ ある夏の日だった。
先輩に連れられて、会社の近くに新しくできたコーヒー専門店に行ったときのことである。

喫茶店には、高校時代に何度か入ったことはあるが、コーヒー専門店は始めてだったので、
コーヒーにメニューがたくさんあることを知らなかったというか、
喫茶店に行くと、バカの一つ覚えでレスカ(レモンスカッシュ)を頼むものだと思い込んでいたので、
コーヒー専門店で、なにをどのように頼めば良いのか、全くもって分からなかったのである。

先輩から手渡されたメニュー表から数あるコーヒー名を見ながら、
なにを頼めば良いのか、さっぱり分からないまま・・・ しばし格闘していたら、
店員さんがやって来て「なににされますか?」と問われたもんだから、
咄嗟に口をついてでた言葉が「ネスカフェを一つお願いします。」になってしまったのである。

目ん玉をパチクリ見開いて、無言で私の方を見つめる店員さん、
開いた口が塞がらないとは、このことかと思うぐらい・・・ 口をポカンと開けたままの先輩、
なにか拙いことを言ったかもってことは、雰囲気でなに気に分かったが、
残念ながら当時の私は・・・ その場を取り繕う、適切な言葉を持ち合わせてなかった。

大変に恥ずかしい話しになってしまうが、
当時の私にとってコーヒーと言えば・・・ ネスカフェの一択しかなかったし、
好みのメニューといえば、クリープを入れるか、入れないかの二択しかなかったのである。

数秒の沈黙を経て、先輩が「コロンビアを二つ」と言ってくれたので、
その場はなんとか凌げたが、なにがなにやら分からないまま、
とっても恥ずかしい思いをしてしまったことだけは、
近くの席のお客さんから漏れ聞こえてきた失笑から・・・ なんとなく分かっていた。

その後、店員さんが持ってきた「コロンビア」を飲もうとすると、
先輩が「コロンビア」は酸味があるので、
フレッシュを入れた方が良いと、またまたわけが分らないことを云うもんだから、
コーヒー専門店は、ややこしいというか・・・ もうすでに、嫌いになりかけていた。

「フレッシュってなんだろ?」・・・ 心の中でそんなことを自問自答しながら、
「コロンビアって、豆が古いんですか?」と問いかけた私に、
「バカか? お前は・・・ 。」との、あきれはてた言葉とともに、
「これだよ、これこれ。」と、小さなピッチャーに入ったミルクを指さす先輩

「あっ、牛乳苦手なんです。」と返した私に、またまた近くの席から失笑が漏れ聞こえてきた。
「だって、コーヒーには牛乳じゃなくてクリープでしょ。」と心の中で呟きながら、
「クリープを入れないコーヒーなんて・・・ 。」のフレーズが、
目眩を起こしているかもと思うぐらい、頭のなかでぐるぐる、ぐるぐる回っていた。

いまとなってみたら、バカバカしくてどうでも良い話だが、
そういえば最近、クリープを見かけないんだけど、どこに行ったら買えるんだろうか?
ひょっとして、すでに製造中止になってるのかも・・・ ? (知らんけど。)

以上、恥をしのんでお話しさせていただいた、
若かりしころの私の・・・ コーヒーにまつわるetc.だが、
そんな私もいまじゃ、女房がドリップしてくれたコーヒーを、毎日美味しくいただいているんだから、
BGMのダバダとともに・・・ 違いが分かる男になったといっても良いだろう。

もう私の生活からは、切り離せなくなったコーヒーだが、
昨今の温暖化が影響して、コーヒー豆の原産国が不作に陥ったり、
お隣の大陸の食文化が欧米化して、コーヒーを飲む人が急増したことにより、
ずいぶんお値段が高くなっているようで・・・ 頭が痛いが、財布はもっと痛がってるようだ。

最後に・・・ 出来ることなら、国産のコーヒー豆に期待できればと思う。
温暖化がどんどん進むのをチャンスと捉え、
産官学が協力して品種改良に挑み、新たなメニューとして、
国産の美味しいコーヒー豆が、市場に出回ると嬉しいんだが・・・ 如何なものだろうか?

追伸
すでに列島の各地に大雪警報が出され、大荒れになりそうな週末の三連休だが、
一生に一度きりの成人の集いが予定されてるだけに、
なんとしてでも・・・ 平穏に行えればと願ってやまない。

ただ一つだけ、気になっているのは、
昨年不倫がバレて、議会から不信任を突きつけられ、
やぶれかぶれで議会を解散してしまった、コメントに苦慮する市長がいたはずだが、
彼は新成人にむけて、テレビカメラの前でなにを語るつもりなんだろうか?

野次馬根性丸出しで・・・ いささか恥ずかしいが、
そこだけは注目させてもらいたい。

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2 コメント

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Unknown (fairy333)
2025-01-10 08:23:38
多摩爺さま

おはようございます
お若い時のコーヒー専門喫茶でのエピソード、私も同じようなものですよ。
なんかフーテンの寅さんみたくて笑っちゃいました。
寅さんは、相手の方がお砂糖を入れてくれようとした時、「おいくつですか?」と聞かれて、おもわず自分の年齢を言っちゃいましたね。
面白かった〜

ミルクの事をフレッシュというとは知らなかったです。
私はアイスコーヒーは、アイスクリームが乗ってる冷たいコーヒーだと思っちゃいましたよ。
そのアイスコーヒーをアイコーと呼んでるのにも仰天でした。

ネスカフェの多摩爺さまも、今ではすっかりコーヒー☕が似合う紳士になられましたね。
でも、ネスカフェの多摩爺さんも健気で素敵でしたよ。(笑)😀
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Unknown (多摩爺)
2025-01-10 10:08:02
fairy333さん、おはようございます。

知らないって、他人からは無知と思われるかもしれませんが、
本人からしたら最強なのかもしれませんね。
因みに私の地方ではアイスコーヒーはレイコー(冷たいコーヒー)と言ってましたが、
上京して四国(松山)出身の同僚に話したら、うちではコールコーヒーだと言ってました。
放言があるように、いろいろあった方が面白く、コミュニケーションを取るときも笑いがあるので楽しくなると思っています。
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