多摩爺の「時のつれづれ(睦月の44)」
2024年に行くべき52か所
能登半島地震の発生から、まだ二週間も経ってないなか、
被災された方々の気持ちを察すれば、けっして浮かれているわけではないが、
今週の水曜日(10日)・・・ 故郷の山口に、あっと驚くような朗報がとどいた。
ニューヨークタイムズ紙が選定した「2024年に行くべき52か所」に、
皆既日食が各地で見られる北アメリカ、オリンピックの開催が予定されているパリに続いて、
なんと3番目で・・・ 山口市が選ばれたのである。
昨年、同紙に選ばれた岩手県の盛岡市に続いて、
今年もまた、この国の地方都市に、外国紙が熱い視線を向けたことは、
地方の活性化を後押しすることにもつながるので、
これはもう・・・ 感謝、感謝、感謝以外に言葉は見つからないのではなかろうか?
さらには皆既日食であったり、オリンピックといった、イベントとセットになった選定ではなく、
山口市にいまある資源が、そっくりそのまま評価に値するということであって、
実質的には「1番だったのでは・・・ ?」なんて、偉そうなことをいうつもりはないが、
山口県の出身者としては嬉しくて堪らない。
山口市は、瀬戸内海と日本海に挟まれた、山口県の中央に位置する人口約19万人の県都であり、
西の京都という呼称にあるように、室町時代の趣を感じることが出来る観光地が、
狭い地域にぐっと凝縮された・・・ ちょっと古風なコンパクトシティである。
私の出生地は山口市で、5歳で下関市に引っ越したので、出身地は下関市ということにしているが、
昭和57年と58年の2年、当時は山口市の入り口にあたる湯田温泉に住んでいたことがあり、
夏暑くて、冬寒い、盆地特有の気候には、いささかまいった記憶があるものの、
それもこれも含めて、本家本元の京都市と似ており・・・ これもまた、一つの風情かもしれない。
私が住んでた当時は大合併が行われる前だから、記憶が確かなら山口市の人口は約9万だった。
県内の人口でいうと、当時の1番は下関市で27万、2番は宇部市で15万、
3番は徳山市(現・周南市)か岩国市で13万、5番に防府市が続いて、6番が山口市だったと思う。
その後、平成の大合併で・・・ 島根県との県境から日本海に面する阿武郡を合併し、
当時は小郡駅(現・新山口駅)だった新幹線の駅がある吉敷郡を合併して、
人口19万人の県都に至ったと記憶している。
見どころは、県庁から少し奥にある・・・ 瑠璃光寺の国宝・五重塔、
さらには、市役所の近くにあるザビエル記念聖堂、
また、涙でネズミの絵を描いたとの逸話で有名な雪舟が築いた・・・ 枯山水の雪舟庭
さらには・・・ 好きな人には堪らない、巨大なパラボラアンテナの衛星通信所などである。
ザビエル記念聖堂は、なん年か前に火災で焼け落ち、私が住んでた頃の建物ではなく
建て替えられた近代的な建物だが・・・ 古い街並みのなかで違和感なく佇んでいるので、
ちょっと引いて眺めるだけでも、それなりの貫禄を感じ取ることができるはずだ。
町の雰囲気を楽しむなら、県庁の北から町の中心部に向かって流れる・・・ 一の坂川沿いだろう。
風情がある路地の散策も良いが、春の桜は圧倒される景観で、初夏には蛍狩りが楽しめ、
県都でありながら足音や、人々の声などのざわめき感がなく、ゆっくりと時が刻まれるなかに、
萬古清風の如く・・・ 室町の風が吹く、穏やかな町である。
ランチするなら・・・ 野菜中心の創作和食が、とってもリーズナブルなお値段で楽しめる、
維新公園近くの「百笑屋(ひゃくしょうや)」さんをお薦めしたい。
田んぼの横の道路沿いにある、店名そのもののようなお店だが、
作夏、従妹に案内されてランチしたんだが・・・ メッチャ美味しくて大満足だった。
また、閉店しているようで、とっても残念なんだが、
私が住んでた当時には、中央郵便局近くに「亀山食堂」、湯田温泉に「おそ松」という、
私にとっては忘れることができない・・・ 町中華の名店があった。
「亀山食堂」は、通称「亀山ラーメン」と呼ばれていて、
絶品の塩ラーメンが人気で、当時は200円ぐらいの超々低価格の町中華で、
「おそ松」は、いま風にいえば「餡かけ焼きそば」ってことになるんだと思うが、
一杯やったあとに食べる、締めの「揚げそば」が絶品で・・・ 両店ともに、閉店が残念で堪らない。
お土産には、国産の極上わらび粉を原料にした、ぷるんとした食感が魅力の「外郎(ういろう)」と、
「外郎」の生地に、大納言小豆をちりばめた「豆子郎(とうしろう)」だろう。
山口市はエリア的にかなり広いものの、観光地は集中していて移動が容易なことに加え、
町を南北に貫く、国道9号線(いまは旧道)と並行するバイパス(いまは新たな国道9号線)が、
町の中心部を大きく包むようにあり、二つの幹線道路にアクセスする道路も整備されていることから、
他の県都と比較しても、驚くほど町中の混雑が少ないことは・・・ 付け加えておきたい。
さらには、宿泊が見込まれる湯田温泉のホテル街が、国道9号線(旧道)沿いにあり、
市内中心部からは、隣町的な場所にあることから、
宿に入ってから、ひとっ風呂浴びて、晩メシ食ってから、夜の山口市を楽しむことも十分に可能で、
季節によっては、夜桜や、蛍狩りに出かける観光客もけっこういらっしゃる。
また、山口市の近隣にも、古地図で歩ける「萩」、秋芳洞や秋吉台に圧倒される「美祢」、
そして・・・ ノスタルジック海峡「下関」など、もう1泊したいような、魅力的な町もあるので、
是非とも「おいでませ山口」へと申し上げて、
だれにも頼まれてない、自分勝手で手前味噌な広報を、締めさせていただきたい。
追伸
昨日の夕方、ブログの下書きでも始めようかとパソコンを開いたとき、
玄関のドアが開き、美容院に行っていた女房が帰ってきた。
「お帰り。」と言って、顔を見た途端・・・ 思わず吹き出してしまった。
「どうしたの?」と女房
「その頭・・・ 郵便配達のオッチャンのヘルメットみたいだね。」と私
「えっ?」と慌てて鏡を見る女房
「そう言われれば、そうかも?」と・・・ まんざらでもない様子
一昔前は、ある程度の年齢に至った女性の多くは、パンチパーマ風の髪型をしていたけど、
最近では、郵便配達のオッチャンのヘルメット風の髪型の女性を、たまに見かけることがある。
本人が良いなら、別に構わないけど・・・ この年代の女性にも流行があるのだろうか?
まさか、美容師さんに「ワカメちゃんみたいにして」って、お願いしたわけじゃないと思うが、
面白すぎて、思わず吹き出してしまった。
今週の初めに67歳の誕生日を迎えたばかりの女房と、
そんな・・・ ちょっと笑える出来事があった。
2024年、ニューヨークタイムズ紙が選んだ52か所を巡る旅には、
掛かり付け医と相談しなきゃ、血圧の薬が出してもらえないし、
それより前に、先立つものもないしで・・・ そんな贅沢な旅は、夢のまた夢だが、
年明け早々これだから、なんか楽しいことがありそうな気がしてきた。
下関は源平合戦関係ありそうだし、
秋芳洞も行ってみたい。
春の桜の時期に行きたいなー。
いい情報をありがとうございます😊
自信を持ってお薦めできる町です。
是非とも訪れてみてください。
春の桜も良いですが、私的には初夏の蛍がイチ押しです。
山口から萩、長門、下関にかけては、観光だけじゃなく、美味しいものもたくさんありますから、楽しんでいただければと思います。