多摩爺の「大人のおやつ(その8)」
桜もち(道明寺) 叶 匠壽庵・東京テラスガーデン紀尾井町店(東京都千代田区)
新型コロナウイルスの拡大で、都知事から外出は自粛して欲しいといわれてたんだが、
昨年度末で退職したことにともない、会社に返納しなきゃならないものがあって、
渋々ながら都内へ出かけてきた。
用事を済ませたら、とんぼ返りの予定だったが、せっかく都内に出かけたんだから
コロナ恐怖でお花見を断念した女房に、気持ちばかりのお土産でもと思い、
老舗の和菓子店で「桜もち」を買って帰えることにした。
東京で桜もちと言えば・・・ 長命寺(ちょうめいじ)と呼ばれる。
小麦粉などの生地を焼いた皮で餡を巻いた、クレープのようなお餅が一般的らしいが、
私と女房は、二人とも西の人間なんで、桜もちといえば・・・ 断然、道明寺(どうみょうじ)
道明寺粉を搗いた餅で餡を包んだ、粒々食感が特徴のお饅頭が、桜もちだと思っている。
立ち寄ったお店は、滋賀県に本店を構える老舗和菓子店「叶匠壽庵」の東京テラスガーデン紀尾井町店
旧赤坂プリンスホテルの跡に建てられたテナントビルの1階にある。
道明寺は、ばら売りじゃなく、あらかじめ3個セットで梱包されていて、税込みで713円
よく分からないが・・・ お手頃価格なんだろう。
包みを開けると、葉っぱ(桜)の風味が鼻孔を擽って来る。
甘過ぎない上品な餡子と、それを包んだ粒々の餅が、
ガツンと喉チンコに体当たりをぶちかましてきた。
これぞ「和の極み」なんて余韻に浸る間もなく、
熱々の渋いお茶で、食ったばかりの餅を胃袋へ押し流す。いささか忙しないが味はお墨付きで大満足
これだよ、これ! 桜もちは道明寺に限る。
卯月の朔日(ついたち)、昼前から降り出した小雨を横目に、
リビングで老夫婦が向かい合って語らう、ウィークデーのティータイム
それは・・・ 「俺って、ホントに退職したんだ。」と自覚した瞬間でもあった。
桜もち(道明寺) こし餡を道明寺粉で包んで桜の葉を巻いた逸品 3個セットで713円(税込み)
叶 匠壽庵 東京ガーデンテラス紀尾井町店
東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町1F
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