時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

水道事業の広域化ってどうよ?

2025年02月13日 | 時のつれづれ・如月 

多摩爺の「時のつれづれ(如月の49)」
水道事業の広域化ってどうよ?

武力を前面に脅しをかけて、周辺国の領海を我が物にしようとする共産主義の大国があると思えば、
経済力を武器に関税をを上げると脅し、自国第一主義を掲げる民主主義の大国もある。
銃器と課税という武器の違いこそあれ、どちらも立派な戦狼外交であり、情けないし恥ずかしい。

それにつけても・・・ この国は、
政治家が無策だから物価が高騰するのか?
いやいや経営の努力が足りず、賃上げが遅々としてすすまないから生活が苦しいのか?
負のスパイラルに陥ってから、ずいぶんと時間が経ってしまった。

それなりに皆が汗を掻き・・・ 我慢しながら頑張っていると思うが、
物価の高騰に賃上げが追いつかない現状を踏まえて、
導入するとか、しないとか、結論を急がないでも良いと思うので、
ベーシックインカムについて、議論を始めて見たらどうだろうかと思っている。

前例踏襲を基本とする為政者や経営者、さらには生活する者たちの固い頭を切り替えるなら、
経済対策という視点から一旦離れ、いまある財源で北欧水準の社会保障を目指すなら、
まずは、統治機構を再編する令和の廃藩置県(道州制)を断行し、
ベーシックインカムをベースとした、新たな社会保障システムに移行する案もあるだろう。

出だしからいきなり、大風呂敷を広げてしまったが、
令和の廃藩置県を前提にして、
表題に掲げた、水道事業の広域化について思いの丈を述べてみたい。

全国に約1,700ある基礎自治体を、人口30万~50万人程度で300ぐらいに再編成し、
電力の提供エリアをベースに、10ぐらいの都道府県に匹敵する道州で纏める令和の廃藩置県こそが、
総理が通常国会の冒頭で述べた、令和の日本列島改造の一丁目一番地だと思うし、
これができれば・・・ 水道事業の広域化にも進展があるだろう。

うっかりしてたんだが、今回不幸にも埼玉で起こってしまった、
下水管の老朽化にともなう幹線道路の陥没事故を見て・・・ ハッと気づいたのは、
水道の保全にかかるコストは、自治体の予算(税)の外にあって、
利用者が自らのおカネで、自治体に事業の運営を委託する・・・ 受益者負担なのである。 

事故を見て、全国の自治体は一斉に、上下水道管の総点検に入ったと思われるが、
水道事業は・・・ 管轄する自治体の予算とは別枠の受益者負担だから、
利用する住民が納めた上下水道料金によって賄われている独立採算制であって、
総点検だけならまだしも、計画外の工事に至ると、即刻水道料金に跳ね返ることを忘れてはならない。

事故が起こってからじゃ大変なことになるので、点検を急ぐのは当然のことである。
しかしそれは・・・ 勘違いしてたらゴメンだが、
足りない予算を確保するために、水道料金の値上げにカラ手形を切ったことに等しく、
結果として、当該地域に住む住民が、自らの手で自らの首を締めることになっているのである。 

水道事業は、全国の約1,700の基礎自治体の下に、約1,300の水道局があり、
1,300とおりの水道料金によって、管理運営されているはずである。

それを300程度の基礎自治体か、10程度の道洲の管理下におけば、
管理システムの一体化や、調達による部材の低廉化、さらには技術者の共有化が図られし、
特定自治体だけが利権を持っていて、料金面で優遇されている、
水源という既得権も広域化されるので・・・ 悪いことは一つもないだろう。

これによって上下水道料金が改定され、安かった料金が高くなる地域については、
老朽化する配管の保全はおっつけやってくるし、人口減による割り勘の増はもっと深刻だから、
そこんところを丁寧に説明し、10年ぐらいは旧料金を適用したり、傾斜料金を導入すれば、
理解が得られると思うが・・・ 如何なものだろうか?

身の回りの生活に直結する、水道事業について語りたかっただけなんだが、
いきなり戦狼外交だなんて、大風呂敷を広げたうえに、
やれ道州制だ、やれベーシックインカムだと、前置きから大口を叩いてしまったが、
こういった問題を、8割超が人口10万人未満の基礎自治体に任せるのは無理があるだろう。

政府が掲げる・・・ 税を投入して行う国土強靱化計画とは、ちょっと性質が違う、
受益者負担という水道事業について、
私たちはどのような捉えるべきなんだろうか?

人口減や、設備の耐用年数が・・・ 月々日々に迫り来るなか、
待ったなしの老朽化対策として、上下水道管の保全に、おカネの工面ができない地方自治体で、
浄化槽のその先が汲み取りになったり、農業が堆肥栽培に回帰するのは勘弁願いたいし、
町中でバキュームカーが走る様子を・・・ いまさら見てみたいとも思わない。

まっ、対策はいろいろあるんだと思うものの、
こういった議論は、基本的に市町村議会で行われているはずなんだが、
テレビ放映がないし、ネットでも新聞でも話題にならないので、知ってるようで知らないのが現実で、
極めて身近な問題であるにも拘らず、悲しいかな誰も気にかけないブラックホールになっている。

さて、これからの水道事業は・・・ いったいどうなるのだろうか?
先の短い我々世代は、成り行きに任せるしかないと思うものの、
若い方々からみれば、けっこう深刻な問題なんだけど・・・ なに気に気になっている。

なお、
年寄りの戯言ではあるが・・・ コロナ禍の真っ只中だった5年前の夏に、
「この国の仕組みに一言申す。」と題して、
道州制とベーシックインカムについて綴ったことがあり、
下記にリンクを貼ったので、ちょいと読んでみていただけるとありがたい。

 

この国の仕組みに一言申す。 - 時のつれづれ(北多摩の爺さん)

多摩爺の「時のつれづれ(葉月の12)」この国の仕組みに一言申す。(道州制とベーシックインカムの議論)「国会を開け。」という声が多い。尤もだと思う反面、閉会中に開...

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最後に・・・ 毎度毎度で恐縮だが、
本文はあくまでも、個人的な思いを綴ったものであり、
コメントを頂戴しても議論するつもりはないので、申し訳ないが了知願いたい。


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