多摩爺の「時のつれづれ(水無月の7)」
あっぱれ! タイガース
阪神タイガースと、阪神甲子園球場が・・・ 粋な計らいをしてくれた。
日本高等学校野球連盟に加入する全国約4,000校から、
軟式野球部を含む3年生野球部員(約5万名)を対象にして、
高校球児の憧れでもある聖地・甲子園球場の土を入れたキーホルダーを作成し贈呈すると発表した。
朝のニュースやネット情報によれば、取材に応じた阪神タイガースの矢野監督は、
時折り声を詰まらせながら、次のように語っている。
「センバツもなくなって、夏の甲子園もなくなって、
高校球児、そして一緒に頑張っておられる監督さん、父兄のみなさん、みんなほんとにね、
気持ちをどこにぶつけていいか分からないような報道を見ていましたので
何かこう応援したい、背中を押せるものがないかなというところで、
今回の甲子園の土を贈らせてもらうってことを決めました。」
「何かしたいという、みんなの思いがあったんでね、
それを今回その思いを集めて実現できるっていうのは、阪神ならではのことだと思ったんで、
みんな気持ちよく「よしっ、やりましょう!」と、一致団結して賛同してくれました。」
国内にはおそらく、こういったプランがあれば良いのに、
なんて、思ってた人も少なからず居ただろう。
しかし、約3カ月遅れて開幕を待ついま、グラウンドのみならず、
環境の整備に余念がない甲子園球場や、
ハイペースで調子を整え、最高のパフォーマンスを目指す阪神タイガースに、
プレッシャーをかけるわけにはいかず、そう言った声が、表に出てこなかったのだろうと推察する。
制作費の一部も監督、コーチ、選手で出し合い、キーホルダーに入れる甲子園の土も、
皆で拾い集めるとあり、さらには、幻となった102回大会のロゴがデザインされるともあった。
嬉しいことである。
ありがたいことである。
こういったことができるのは、阪神タイガースと甲子園球場しかないので、
良くぞ思い切った決断をしてくれたと・・・ 感謝と敬意を表したい。
憧れのプロ野球選手たちが贈呈してくれた、記念のキーホルダーが明日の励みとなり、
10年後、20年後、30年後の糧になれば、野球選手冥利に尽きるこの上ない喜びになるだろう。
カープファンの私が言うのもなんだが、
「アッパレ! 阪神タイガース」と、座布団10枚を添え、大拍手で称えたい。
球児にとっても、球団にとっても、甲子園球場にとっても、
何年経とうが色褪せることのない、歴史の1ページになってほしいと願ってやまない。
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