ゆずパフェ

多摩爺の「大人のおやつ（その１３）」
ゆずパフェ　カフェ・ラグラス（東京都小平市）

天気予報が外れて、思いのほか寒い木曜日だったが、金曜日は朝から穏やかな陽光が射しこみ、
南に向いたマンションのリビングはポッカポカで、いわゆる・・・　小春日和
特に用事があったわけじゃないが、
女房を誘って小平グリーンロード沿いの「カフェ・ラグラス」に行ってみた。

先週の土曜日、テレビ東京の「アド街ック天国」で、
都心から一番近いプチ田舎として小平市が特集されていて、
栄えある１位に輝いたのが、私の健康を支えてくれているウォーキングコースの、
玉川上水や、野火止上水沿いに続く遊歩道「小平グリーンロード」だった。

そして「小平グリーンロード」に併せて紹介されていたのが、そのグリーンロード沿いにある、
地元小平産の野菜や果物を使った、ランチやケーキ、デザートが人気の「カフェ・ラグラス」だった。

そんなこともあって、予め計画していたわけじゃないが・・・　あまりにも、ポカポカなもんだから、
朝メシ食って間もないのに、番組で紹介されていた、
地元産の柚子を使った「ゆずパフェ」でも食べに行くかってことに、
事態は急展開するんだから・・・　年寄りってやつは、ホントに我儘であり、気まぐれである。

西武鉄道・新宿線の小平駅・南改札口をでて左折すると、直ぐに小平グリーンロードが見えてくる。
新宿方面に向かって線路に沿いを４～５分程度歩くと、
北多摩地域ではけっこう有名な「あじさい公園」があり、
その隣が、お目当ての「カフェ・ラグラス」だから、迷うことはない。

店内は広く、席はゆったりしてるが、せっかくだから・・・　
さすがに、この時季に紫陽花は咲いてないが、
「あじさい公園」を目の前で眺めることができるテラス席に座り、
布製のテント屋根の隙間から射しこむ、穏やかな陽を浴びながら、
６６歳と６３歳の老夫婦が二人・・・　横並びで、お茶を楽しんできた。

お目当てにしていた「ゆずパフェ（６９０円）」は、
メニューには季節のパフェとあり、ゆずパフェとは書いてない。

心配して聞いてみたら、メニューにあるとおりで、季節ごとにメインのフルーツが変わるらしく、
この時季は「ゆず」だと云われたので・・・　まずは、ひと安心

この程度で、気をもむなんて・・・　と、思われるかもしれないが、
これを目当てに女房を誘ったんだから、
確認することはとっても大事なことで、やっぱり拘らなくちゃならない。

その拘りパフェは・・・　やや小ぶりのカップの下半分に、チョコレートフレークを敷き詰められ、
柚子が練り込まれたシャーベットが二つ乗り、その隙間には生クリームがたっぷり、
その上から、甘さ控えめのシロップ（ハチミツかな？）が沁みた、
細切りの柚子皮が、ふんだんにまぶされている。
てっぺんのアクセントは、おそらく・・・　柚子の葉っぱだろうと思う。

甘味が控えめでありながら、想像していた酸味も、さほど強くなく・・・　ホントに美味い。
女房は、１００円安かったら、１００点だと云ってたので、
美味しさは大満足だけど、コスパ的には満足どまり、
合格点だが満点ではない・・・　ということにしておこう。

それにしても、孫が生まれるまでは、あれほど大酒のみだったのに、
３年前に、毎週１回の休肝日を作ることと、１日のアルコール量を缶ビール１本までときめてからは、
頑なにそれを守り、いまじゃ甘味もいける口になったんだから・・・　人生いろいろである。

いまから思えば、退職後の楽しみが、女房と居酒屋巡りじゃ、洒落にもならないので、
早いうちに甘党に方向転換したのは、連れ立って出かける切っ掛けにもなって大正解だったと思う。

コロナ禍だけど、４０年以上も家庭を守ってくれた女房のためにも、
せめて、月に１回ぐらいは一緒に出かけて、美味しいものを食べさせてあげたい。
そう思えば・・・　次のネタ（女房好みの甘味）調べもまた楽しくなってくる。

だれが云った言葉なのか、よく知らないけど、
「自分が変われば、相手が変わる。」
「相手が変われば、環境が変わる。」っていうことの真意が、年相応に分かりかけてきた。
随分遠回りして、無駄に時間を費やしたが、成長しつつある自分を褒めてやりたい。


お店自慢の季節のパフェ（６９０円）、この時期は「ゆずパフェ」がいただける。

カフェ・ラグラス　東京都小平市美園町１－２４－１４　※市立あじさい公園の隣
西武新宿線・小平駅の南改札口から、線路沿いに続くグリーンロードを、４～５分歩くと見えてくる。